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決戦目前

side キャロル


 とうとうレクレールが攻めてきた。

私達、マジックガールズは避難してる人達を励ますのがお仕事なんだけど。


「マネージャー、どいて下さい。私はカペーに着いて行くんです!!」


「ソニアちゃーん、カペー君は危ない所に行くんだよー。そんな所に行くのはメーダだよ」

ソニアはパパの護衛に行くカペー君に着いて行くって言ってザギンマネージャーさんを困らせている


「危ねえはんで行くんだね(危ないから行くんです!!)なしてチェルシーはいくてわはまねんずよ(なんでチェルシーは良くて私は駄目なんですか?)」

興奮のあまりソニアは訛りが全開になっていた。


「チェルシーちゃんはアレキサンドラ家のお嫁さんなんだよー。アレキサンドラ家って言ったらマジックガールズのスポンサーじゃないー。事務所的には逆らえないんだよねー」

マネージャーの話を聞いたソニアの尻尾の毛が一気に逆立つ。


「マネージャーさん、戦争に負けちまったらマジックガールズもスポンサーも関係ないだろ。心配なのは分かるけど好きな男の死に目にあえなかったら猫の嬢ちゃんは一生笑えなくなるぜ」


「ケメン…渋い」

ケメンおじさんがマネージャーを抑え込んでる、それを見たアリスは完璧に恋する乙女。


「とりあえずコンサート会場に結界を張る。猫の嬢ちゃんは早く兄貴達の所に行きな。アリス、ライラ行くぞ…マネージャーさんもご家族の所に行けってあげて下さい」

流石は見た目以外はイケメンのケメンおじさん。


「ソニア、パパの事をよろしくね」


「私とカペーに任せて下さい」

私はアイドル!!

こんな時だからこそみんなに元気を届けるんだ。


side イ・コージ


 私と一緒に異端者審問隊と戦うのはリア、それと傭兵隊からはカペーさんを含めた6人が来てくれました。


「イ・コージさん、よ、よろしくお願いします」

流石のカペー君も緊張を隠せない様です。


「カペー。私も一緒に着いてくからね!!」


「ソニア、おめはコンサートだべ。来ればまね(来たら駄目だ)」


「しゃしね!!(うるさい!!)わはこの戦いが終わったらおめの女房さなるんだや(私はこの戦いが終わったら貴女の奥さんになるんだよ)。ついでくのが当りめだべな(着いて行くのが当たり前でしょ)」


「わがった。わの側から離れればまねや…一生だはんでな(分かった、俺の側から離れたら駄目だぞ…一生だからな)」


カペー君の言葉を聞いたソニアさんはとても素敵な笑顔で頷きました。


「ソニアとカペー君もコージに会えなかったらー、あんな風に笑いあえなかったらかもしれませんねー。だからあの笑顔も守りますよー」


「当たり前ですよ。今回の作戦を説明します。異端者審問隊が潜入出来る場所は予め作っています、この場所は魔力を薄くしてあるので異端者審問隊も直ぐに気付くと思います。そして潜入をする為に異端者審問隊は隠密行動をするので人数を絞ってくる筈。結界の隙間は人1人がやっと通れる大きさなので3人ぐらいが潜入し終えたら弓で攻撃します。向こうも異変に気付くと思うのてそこからは白兵戦になります。異端者審問隊は武器に毒を塗っていますから気を付けて下さい」

大人数で行動したら直ぐに後詰めの部隊に襲われますし。


「イ・コージさんは研究者なのに随分と戦い慣れてるんですね」


「…私はエリーゼ先輩とパーティを組んでいた事があるので」

私の話を聞いた傭兵隊の皆さんが一斉に頷きました。

…先輩の受ける依頼は討伐オンリーなんですよね。


 私達は結界の隙間を見張れる場所に陣取りました。


「コージ、いつ頃来ますかねー?」


「リア、静かに…来ましたよ」

1人のエルフが森に姿を現しました。

その目は虚ろでもう自我はないでしょう。

やがてエルフは両手を挙げて魔力を込め始めました。


「結界、無事に発動しました」

結界が出来上がるのと同時にエルフは倒れこみました。

後は異端者審問隊が攻めてくるのを待つだけです。


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