動き出す研究者
Side イ・コージ
確かに、ライトクリスタルは鉱石としても魔石としてめ屑石扱いをされています。
「先生、昼ランプクリスタルなんて使えない魔石なんに使うんですか?ライトクリスタルなんて先生の髪留め並みにに役に立ない石じゃないですか。いくら甲斐性なしだからって、そんな安い魔石を選ばなくても」
ピティさんの言う通り昼ランプクリスタルはライトクリスタルの別名です、私の祖先が住んでいた東洋には似たような言葉で昼行灯と言う言葉がありますが。
そして私の髪の毛が徐々に後退しつつあるのも否めない事実。
「ピティちゃん、大丈夫だよ。パパはライトクリスタルしか選べないんじゃなくてライトクリスタルを選んだよ。そうだよね、パパ」
ライトクリスタルは太陽の光でも精霊の光でも吸収します、しかし吸収しても光を溜めておけないので暗くなると直ぐにただの石になってしまいます。
水晶としても透明度が低くいからお値段は1個いくらじゃなくて1箱いくらの扱い。
「そうですライトクリスタルを選んだですよ。さてと、クリスさんからの返事が来るまで私は採集に行ってきます」
個人的に作っておきたい物が山積みなんですが、懐も寂しいですし。
薬草も効能を知らなければ雑草、魔石も原石を磨かなけれ路傍の石、魔物も倒して初めて素材が得られるのですから…結して研究室が若い女性ばかりで身の置き場がないからじゃありません。
ちなみに孤軍奮闘した結果、魔石の原石を数点、胃薬に使える薬草を数束、角や骨さらに革を素材に使えてお肉も美味しいブラックディア(黒鹿)を1頭手に入れました。
これで、久しぶりの肉食い放題です!!
しかし、研究室に戻ると
「コージ、採集した物をー出して下さいねー」
結果、ブラックディアのお肉は下宿屋イ・コージで消費されました。
ちなみにアリスさんとリス人族のライズさんも下宿屋イ・コージに入居をしました。
まあ、ケメンは店か作業場にいる事が殆んどなので問題はおきないでしょう。
「ケメン、鹿革の加工を頼みたいんですが」
身内に頼めば加工賃も安くなりますし
「ケメンはお仕事が詰まってるからダメ。加工なら別の人でも出来る」
何故かアリスさんからの駄目だしが来ました。
「アリスさん、私はケメンにお願いしてるんですよ」
「お仕事し過ぎの彼氏の仕事をコントロールするのも彼女の務め。リアさんからの教えてもらった」
ケメンは34歳、かたやアリスさんは14歳。
「ケメン…」
私と目が合うとケメンは気まずそうに顔を逸らしました。
兄弟揃って若い彼女の尻に敷かれるとは…母さんになんて言えば良いのやら。
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数日後、クリスさんから大量のライトクリスタルが届きました。
「パパ、これからどうするの?」
「まずはライトクリスタルを加工して同じ大きさに整えて行きます。その前に先日食べたブラックディアの骨を焼いておきましょう」
ブラックディアの骨を焼いた物は黒色の顔料として良く使われるんですよ。
幕間を入れるタイミングが分かりません




