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イ・コージとクレイゴーレムと水竜

赤眼鏡さんリクエストでイ・コージの更新です

イ・コージを書かなきゃザコも更新出来ないってのもあるんですけども

side イ・コージ


 「コージ、杖が出来ましたよー」

喜色満面でリアが話し掛けてきました。

メイさんには傭兵隊の人達の武器を加工してもらう事と今回使った魔法陣の描き方を教える事で納得してもらいました。

あれ作るのに苦労したんですけどね。


「あのリアなんでリアの名前が杖に彫られているんですか?」


「それはー浮気防止の為ですよー。きちんと浮気厳禁と健康第一も彫っておきましたから」

浮気厳禁の杖を持って戦うマジシャンですか、どんな魔術を使っても迫力がゼロですよ。


「パパ最終チェックをお願いしていいかな?」

キャロルもアリスさんとフローラルさんの杖を作り終えた様で私に杖を渡してきました。

はっきりといいます!!

キャロルは魔術も優れています、私がキャロルと同い年の時より断然に優れています、パパは師匠として鼻高々です。



side キャロル


 「いい出来ですね、素晴らしいです。後は魔力を経由させる溝をもう少し深くすれば完璧ですよ」

パパはそう言うと嬉しそうに杖を返してくれた。


「さてそれでは私が作ったリアとキャロルの杖を渡しておきますね」

凄すぎる、パパがくれた杖を見た第一印象はそれだった。

的確に無駄なく彫り込まれた魔力経路用の溝。

杖には硬化、使用魔力半減、ホーミング、重量軽減、疲労回復等の魔法陣がびっしり刻み込まれている。


「コージ、杖についてるのは琥珀ですかー?しかも凄い魔力が付与されてますよー」

リアさんが言う通り魔石化された琥珀にはタップリの魔力が注ぎ込まれていた。


「私は2人に何かあったら耐えられませんからね。あっ、魔石は取り外し可能ですからルーンランドに戻っら用途別の魔石を渡しますね」

時々、私のパパこれでもかって程に過保護になります。


side イ・コージ


 所長に武具完成の報告に行ったんですけれども、エレガンス城の執務室に粘土がついた紙がいつの間にか置いてあったそうです。

そこに書かれていたのは、アーキ王女1人で水竜の魔石を持って死者の洞窟まで来いとの指示だそうです。

そして

「王女様と宮廷ネクロマンサーが恋ですか?それは成就する訳がないですよね」

何でも宮廷ネクロマンサーのキヨ・ワーグとアーキ王女は恋仲だったらしいです。

でも王女様の価値は血筋にあります、他国に嫁ぐ為に育てれる様なものですし。


「そこが恋は盲目なんでしょう。もっとも焚き付けたのはレクレールみたいですけどね」

死者の洞窟は海と繋がっており船で逃げ出す事も可能だそうなんです。


「エレガンスにとっては堪らない話でしょうね。折角の王位継承の時に自国の恥を晒したんですから」

エレガンスは自国の管理が出来ていないって表明する様なものです。


「そこでエレガンスは各国の要人を招待魔術披露会を死者の洞窟付近で行うそうですよ。いざと言う時はイ・コージさん頼みますよ」


まじですか!!

興奮を抑えられません。

なんとエレガンスが水竜の魔石の披露をするそうなんです。

しかも場所は死者の洞窟の近くなんですよ。

もうネクロマンサーが送ってきた指令なんて関係ありません。

いい大人なんだから人様に迷惑を掛けた貴男が悪いんです。

美味しい話に乗せられたら貴男が悪いんです。

水竜の魔石や死者の洞窟を見れる事に感謝です。



――――――――――


「パパ、何とかならないのかな」


「無理ですね。元々ネクロマンサーは魔術師の中でも異端視される職業ですからお姫様との結婚はおろか一般人との結婚も難しいんですよ」

キャロルは年頃の為か恋愛話に敏感な様です。

どこかの馬の骨にやるよりはパパのお嫁さんに…冗談でもみんながドン引きしそうですね。


「でもーレクレールはレクーのみを信奉してるんですよねー。他の精霊の魔石を手に入れてどうするつもりなんですかねー?」


「魔石に込められた精霊力をレクーに捧げてレクーの力を強めるつもりなんでしょう」

貴重な魔石を無駄にするなんて信じられませんが。


「パパ、私達も魔術披露会に参加するからね」な、なんですってー!!


「駄目です、危ないです、キャロルのお肌に傷でもついたらどうするんですか!!それにクレイゴーレムは粘土で出来てますから汚れちゃいます」


「チェルシーはクリス様の為に、ソニアはカペー君とコンビを組みたくて、フローラルはエルフィンの為に魔術披露会に参加するんだよ。私だけ留守番なんて嫌だもん、それにマジックガールズは魔術が使えるアイドルなんだよ」


「コージ、キャロルの気持ちを汲んで上げて下さいー。守られるだけが女の子じゃないんですよー」

リア、なんですか。

あの子の気持ちを分かって上げて下さい的な言葉は。


「キャロル約束ですよ。決して私より前には出ないで下さいね」


「やったー!!パパ大好き!!」

キャロルはそう言って私に抱き付いて来ました。

あまりにも可愛すぎて違うパパになっちゃいそうです。

これはマジックボール以外にも何か用意しておかなきゃいけませんね。



―――――――――


 魔術披露会は先頭をエレガンスの王侯貴族、次にワルキュリア女性騎士団、それにエルフィン、デュクセンと続きレクレールは最後尾です。

死者の洞窟が近づくにつれて土の精霊の魔力が濃くなって来ました。


「リア、キャロル杖を装備しておいて下さい。エリーゼ先輩、傭兵隊の皆様に背後に気を付ける様に伝えて下さい。…来ますよ」

どうやらキヨ・ワーグは魔術披露会が来るのを予想していた様です。

魔術披露会の参加者を囲む様に大量のクレイゴーレムが現れました。


その時です、前方から魔術の詠唱が聞こえてきたんです。

「この程度のクレイゴーレムの群れ。水竜様の御力があれば余裕だっ。皆の者、私に魔力を預けろ!!古よりの契約にて願い奉る、偉大なる古代竜ゼーよ、その爪にて我が敵を倒し給え。ゼー・ナーゲル」

アース王の気合いの入りまくった長い詠唱が終わると巨大な水の竜が現れましたた。

水の竜はクレイゴーレム達を鋭い爪で次々に打ち倒していくんでけども、何で最下級魔術なんですか?

そこはゼー・ファングかゼー・ウェイブでしょう。

前方に出現していたクレイゴーレムを倒すと水の竜は天へと帰って行ってしまいました。


「ハァー、ハァー、ハァーウゲェー。み、見たか!!これがエレガンス王家の偉大なる力だ」

どうやらアース王は力を使い過ぎて息切れをしてえづいたみたいです。

力がないなら無理しなきゃいいのに、期待外れでおじさんはガッカリですよ。

でもクレイゴーレムを半端に倒してくれたって事は、もしかして。


「パパ、倒されたクレイゴーレムが集まってるよ」


「来ますよー。ジャイアントクレイゴーレムがー!!まさか伝説のジャイアントクレイゴーレムを見れるなんて感動です!!」

さて喜びはこれくらいにしておいて正しいクレイゴーレムの倒し方を披露するとしましょうか。



権蔵は書いてるからザコか山田さんを書きます


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