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イ・コージのクレイゴーレム対策

side イ・コージ


 防衛戦以上にまずい事が起きました。

所長の部屋から私の部屋の前まで戻って来たんですけれども、部屋の中からキャロルの声がするんですよ。

どうしましょう、キャロルにアレキスの事を聞かれたら何て答えれば良いんでしょうか?

1・正直に言う。→確実にキャロルが哀しみます。

2・アレキスが会いたがっていたと、嘘をつく。→もしキャロルがアレキスと会ったらすぐにバレますし、キャロルの哀しみは倍増します。

3・リアが何も言っていない可能性に賭けて知らないふりをする。→問い詰められたらヤバいです。

どうしましょう、どれを選んでもキャロルを傷つける可能性が大じゃないですか。

…そうです!!ベロンベロンに酔っ払って帰ればオッケーじゃないですか!!

我ながら名案です、それでは早速…。


「パパお帰り。あれっ?どこかにお出掛けするの?」


「キャ、キャロルが遊びに来てくれたのにパパが出掛ける訳がないじゃないですか」

3に賭けます、リアを信じるんです!!


「お城の騒動の所為でコンサートは延期なんだってさ。そう言えばパパはどこに行ってたの?」


「その騒ぎの事でヤ・ツーレ所長に呼ばれていたんですよ。早速、クレイゴーレム対策をしなきゃいけませんね」


「確かークレイゴーレムって厄介な魔物なんですよねー。コージ、倒せるんですかー?」

リアがそう言って何気になく私の隣に座ります、答えによっては逃がさないつもりなんでしょうね。


「ええ、直接攻撃があまり効きませんからね。でもクレイゴーレムを倒すのは簡単です、魔力で核を打ち抜けば簡単に倒れますから。ここで気を付けなくてはいけないのは、あくまで魔術ではなく魔力を使うという事です。杖に加工をして自分の魔力をマジックボールに変換出来る様にすれば良いんですよ」


「パパ話を聞く限りだと簡単だと思えないだけどな。魔力をマジックボールに変換する杖なんてルーンランドでも滅多に売ってないんだよ」


「パパはその杖を作れるから大丈夫です。核も魔力を探知出来れば簡単に探せますよ」

当然、リアとキャロルの杖は私が作ります、マジックボールの他に色々と機能を付けたいですし。


「でもそれならー何でこんなに騒ぐんですかねー?兵士がいなくてもエレガンスの人で充分に対応が出来るんじゃないですかー?」


「前にエレガンスに来た時にお城に忍び込んで調べたんですけれどもエレガンスの国民はクレイゴーレムと戦うを嫌うんですよ」

エレガンスのクレイゴーレムと言えば魔術師垂涎の的、お城に忍び込んででも調べたくなるのが人情という物。


「パーパー、何をしてるの?まったく私やリアさんがいないとすぐに危ない事をするんだから」

何ででしょう、キャロルまで私の隣に座りました。

初代マジックガールズに現役マジックガールズに挟まれて両手に花で幸せな筈なんですけれども私の胃が危険を告げています。


「お城に忍び込んだ話は後からゆっくりー聞かせてもらうとしてー。なんで戦いたがらないんですかー?」

リア、やっぱり後から尋問をするんですね。


「クレイゴーレムの核に封じ込めるのは死者の魂です。エレガンスではネクロマンサーが死んだ国民の魂を管理してるんですよ。つまりエレガンスの国民がクレイゴーレムと戦うと言う事は身内の魂と戦うって意味なんですよ」

確か死者の洞窟と言う所で管理していて常時1万人分の魂が管理されているそうです。

長い魂だと5年ぐらいに洞窟に留められるとの事。


「それってかなりヤバい秘密なんじゃないの?パーパー、どこまで潜入したの!!正直に言いなさい!!」


「キャロル、明日は何の予定もないですからー。ゆっくりーと聞きましょう。コージ、余罪も含めてきっちり喋ってもらいますよー」

どうやら私の胃の予感は当たったみたいです。

私は杖を作りたいんですけどね。



side キャロル


 呆れたと言うか何と言うか、パパの忍び込んだ所はお城に教会に貴族のお屋敷に国立図書館に大学。

どこも見つかれば重罪は免れない場所ばかり。

でもお城に忍び込んでもメイドさんやお姫様には興味を持たずに探ったのは魔術関連だけみたい。

それにルーンランドに来る前は服は殆ど買わないし、ご飯にもお金を掛けないで魔術関連の本や魔法陣にお金を注ぎ込んでいたみたい。

今日も徹夜で杖を作ると言ってリアさんに叱られていたし。

本当に魔術に関しては子供みたいなパパなんだよね。

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今回もクロスするので難しいです

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