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おじさんは若いアイドルの話をされると困る

ちょっと作者の実体験が元になってます

side イ・コージ


今日も呼ばれました所長室。

所長絡みの依頼はハードルが高いのが多いから正直勘弁して欲しいんですけどね。


「失礼しますイ・コージですが」


「良く来てくれたね。まぁ立ち話もなんだから掛けて下さい」


所長は穏やかな笑顔で出迎えくれました。

でも油断しちゃいけません。

所長は同じ笑顔でレイジーさんとデボラさんを山奥の鉱山に送ったんですから、しかもアレクサンドラ家所有の鉱山にです。

クリスさんは穏やかな性格で鉱山で働く人に慕われていたみたいですから、どんな事になっているか想像もしたくないですね。

 

「イ・コージさん、前に作ったゴブリンバイバイを人に応用できませんか?開発期間はお城でのダンスパーティーまで」


ほら来た、ダンスパーティーまで2週間しかないのに笑顔で無茶振りをするんですから。


「内容によります。ゴブリンバイバイを応用した物は使い方によっては大変危険ですから」


「相変わらず慎重ですね。ところでイ・コージさんはマジックガールズはご存じですか?」


「いえ全くわかりませんけど」


「今ルーンランドで大人気のグループアイドルですよ。ダンスパーティではマジックガールズのコンサートもあるんですけども、彼女達のファンはちょっと暴走気味でしてね。ステージにあがろうとしたりするんです。流石にお城で、それはまずいですから」


傭兵隊や魔術師隊の皆様がガードをするとファンが萎縮するから無理でしょうね


「それで人間用の結界が必要な訳ですか。でもお城にくる人なら自重するんじゃないですか」


いくらお花畑騎士団の方でも王様の御前で暴走はしないでしょ


「今回のダンスパーティーは年に1回だけ一般市民がお城に入れる日なんですよ。楽しみにしている市民が多いから中止にはできないんです」


ちなみに入場条件は無腰である事だそうです。


「ファンがステージに近づかなければいいんですよね」


しかもコンサートの邪魔をしない様にですよね


「それともう1つクリスさんが、こないだの指輪を貸してほしいそうです」


おじさんの気持ちが伝わらなかったんですか


「それは何か訳があるんですか?」


「今回のダンスパーティーは女性が男性をダンスに誘うんですよ。市民の女性が貴族を誘って結婚したなんて話もありますから」


なんでしょう、そのモテない男性への嫌がらせみたいなパーティーは

私は普通のパーティーでもあぶれた男性だけで飲んでるんですよ


「つまり婚約を解消したクリスさんにお誘いが集中するって事ですか。殆どは財産目当てだからフルイにかけたいって事ですか」


願わくは純粋にクリスさんを慕う女性に来て欲しいですよね


「ええ、婚約解消の話は既に町中に広がっていますから。

それに1度成立したカップルはダンスパーティーが終わるまで解消できません」


お誘いが来ない私には関係ない情報ですよね。

それにダンスパーティーには出席しませんし。

だってデュクセン関係の人が来ていたらマズいじゃないですか。


「分かりました。後から指輪を持ってきます」


今の私にできる事は誰かが幸せになる為のお手伝いですしね。



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


所長室から帰る廊下でテガ主任に会っちゃいました。


「イ・コージちゃん。見て見て、ダンスパーティー用に新しいスーツを作ったんだ」


主任、既婚者がその気合いはまずいんじゃないですか


「はあ、ダンスパーティーに奥様はいらっしゃらないんですか」

 

「……当然うちの奥さんも来るよ…」


あっ主任のテンションがダウンしました。


「お仲がよろしい様で羨ましいですよ」


「仲が良い?ご飯も作ってくれないのに……僕の目当てはマジックガールズだよっ!」


そりゃアイドルに夢中の旦那にはご飯は作りたくないかと


「マジックガールズってそんなに人気があるんですか?」


流石に私の年になるとアイドルに興味はないですし


「……人気?なに当たり前の事を言ってくれちゃっているの?初期メンバーからのファンの僕の前でそれを言うかい?いい、分かった。テガ主任のマジックガールズ講座を開始してあげる」


 

…………


主任の魂の叫びは約1時間続きました。


私の頭に残った情報は、今のマジックガールズは3期メンバーで、

猿人族アリスさんとキャロルさん

エルフのフローラさん

犬人族のチェルシーさん

猫人族ソニアさんの

5人構成だと言う事だけです。

主任は歌や5人の誕生日や趣味・特技を熱弁を振るって教えてくれたんですけどね。

でも収穫はありましたよ、主任の熱狂振りはマジックアイティムを作る際の参考になりますから。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


「イ・コージさんお帰りなさい。随分と遅かったですねー」


「そこでテガ主任に捕まりまして、1時間程マジックガールズの講習会を聞かされましたよ」

 

「…マジックガールズですか。イ・コージさんも好きなんですか?」


大変です、リアさんが誤解をしているみたいです。


「所長に言われるまで知りませんでしたよ。まぁ主任の熱狂振りは今回の依頼の参考にさせてもらいますよ」


「確かにマジックガールズのファンは怖いぐらいに熱狂的ですからねー…」


「今回の依頼はそのファンの方々を抑える物です。私は2週間の間は残業をしていきます」


「イ・コージさん忙しい所をすいませんが私からの依頼も受けてくれませんか」


リアさん私に2週間お泊まりをしろと?


マジックガールズで設定があるのは1人だけです

今回は叩かれる内容だったかも

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