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手に入ったモノ

短めです

side イ・コージ


 私が故郷デュクセンに出張で得たものは、助手から恋人になってくれたリア・クローゼと契約精霊になってくれた時空を司る古代竜ビロクーロさんと高額な依頼料なんですが…

ぶっちゃけ、前と大して変わっていません。

だってビルクーロなんて、古代竜自体が存在を疑われているんですから契約をしたって言っても誰も信じてくれないでしょう。

多分、そんな事を言ったらしばらく休む様に言われると思います。

ビルクーロの存在を証明したらもっと大変なんですけどね。

確実に軍に組み込まれるでしょう、私はともかくリアやキャロルはそんな目に合わせたくないです。

依頼料は結構な額になったんですけれども、滞在費+旅費+お土産代+宝石代で大分減りました。


 そして…

「兄さん、しばらく厄介になるよ」

弟のケメンがルーンランドに来る事になりました。

私としては、

"俺はデュクセンで頑張ってみせる!!"

を期待したんですけどね。


ちなみにケメンは仕事が決まるまで私の家に居候するそうです。

まあ、ケメンは腕の良いマジックシュナイダー(魔術仕立て屋)だから直ぐに仕事がみつかるでしょう。


けれども

「コージおじさん、ルーンランドはまだかな?俺すっごい楽しみなんだよ」

姪のライラもルーンランドに来る事になったんです。

キトウセン兄さんから条件として出されたのが、魔法学園に入学する事と私の家に居候する事でした。

マジックガールズには専用の寮もあるそうなんですけど、

"魔法学園に受かるかどうかも分からないし悪い虫がついたら困る。ていうかライラの可愛さを無視できる男はこの世の中にはいない"

と親馬鹿丸出しでキトウセン兄さんが譲らなかったんですよ。

全く、どう考えてもキャロルの方が可愛いと言うのに、あれが親の欲目ってやつなんですかね。

でも、私の部屋は単身者用ですから3人も生活するなんて不可能なんですよ。

だからリアとの将来も考えて家を買う事にしました。

お金はガイストルビーを売ったお金を充てれば何とかなります。


そうしたら

「パパ、ライラちゃんが住むなら私も一緒に住んで良いよね」

愛義娘キャロルも入居希望をしてきたんです。

ケメンやライラを突き放す事は出来てもキャロルは突き放せません。

でもキャロルみたいに可愛い娘が近くにいたら、ケメンが恋をしてしまうかもしれません。

いえ、しない方がおかしいです。

もし興味がないとか好みじゃないとか言ったらキャロルのパパがお説教をします。

しかしキャロルやライラがいるとリアと部屋でイチャイチャする計画が頓挫するんですよ。独身男の夢、朝起きたら彼女の手料理が待っている休日に期待していたんですけどね。


「コージ、ルーンランドに帰ったらー家を探すんですよねー。私も一緒に探しますからねー」


まあ、近い将来リアも住む訳ですから一緒に見た方が安心ですよね。


「住む人数が多いですからね。部屋数をちゃんと見ないといけませんね」


それと私の実験室や素材置き場も欲しいですし。


「それならー共同住宅を探せばいいんじゃないですかー?将来的には子供部屋も必要になりますからねー」


最近、リアに押され気味な気がします。

これは住宅ローン決定ですね。


―――――――――


ルーンランドに着いたので所長に報告に、なんでも所長もつい先日までデュクセンに行っていたとの事。


「イ・コージさん出張ご苦労様でした。難しい依頼をよくこなしてくれました。…それとレクレールが本格的に動き出しましたよ」


やっぱり幸せなまま終わらないですね。

家は防犯がしっかりとした物を買いますか。


「分かりました。ちょうどマジックシュナイダーをしている弟もデュクセンから来ました」


これからはケメンと協力してイ兄弟特製の装備を作る必要がありますね。

精霊魔術を無効に出来る様な強力な装備を。

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