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ミッション・イ・コージ

イ・コージの独り言が多いので読みにくいかもしれません

side イ・コージ


さて久しぶりに取ってきた素材を加工しますか。

まずは見た目は何の変哲もない普通の石。

でもこれを目の粗い砂と一緒に魔法陣の上に置いて砂を操り研磨していき、次は目の少し粗い砂、普通の砂、目が少し細かい砂、目が細かい砂と変えていくと

何という事でしょう。

魔石の素になるパワーストーンが姿を現しました。 次は植物です。

まずは水で煮出す物と乾燥させる物に分けます。

普通のお水に加えるのはルーンランドでも、あまり珍しくはないサンライトフラワー。

これを火にかけながら水面に魔法陣を展開させます、そして一煮立ちすると闇魔術を浄化する水、ヒーリングサンウォーターの出来上がり。

採集してきたサンライトフラワーを使う事で、掛かったお金は驚きの0ルーン。


そして次に使うのは、貴方のお庭にも咲いているかもしれないレインミント。

名前の通り水を大量に含んでいますから、普通に乾燥させると腐るだけ。

しかし、乾燥魔法を上手にかけると二日酔いに良く効く、レインミントパウダーになるんですっ!!


気を抜いたら落ち込んでしまいそうになるので、1人研究室でテンションをあげるイ・コージであった。


―――――――――


気付いたら朝日が昇っていました。

ここからは迅速な行動をしなければいけません。

リアさん、いやクローゼさんと顔を合わせると気まずいので出勤時間前に研究所を出ます。

依頼にて外出中、今日は戻りませんと書いた紙を張るのを忘れちゃいけません。

目指すは冒険者ギルド、コウアースリザードの角を提出して依頼完了申請を行うんです。

そしてこれも忘れちゃいけません、魔法研究所の職員カードをだして危険素材取り扱い申請を提出。

威圧魔法が悪用されちゃいけませんからね、こうゆう手続きは面倒でも大切なんですよ。


…私、たった1日で独り言に馴染んでますね…


次に目指すのは私の自宅。

コウアースリザードの角の加工をしなければいけません。

本当なら研究室でやった方が効率が良いんですけども色々とありえない期待をする自分が嫌ですから。

ちなみに私の部屋は綺麗なんですよ。

生活の中心地は研究室ですから自宅には寝に帰る位しか用事がないですし。

そしてここからが果てしなく地味な作業になります。

ヤスリで1m近いコウアースリザードの角を粉末にするんですよ。

1人の部屋でひたすらゴシゴシと…多分、知らない人が見たら物凄い寂しい光景なんでしょうね。

でも時間は丁度学校が終わる時間になりました。

だからキャロじゃなく、リーチェさんはお仕事に行ったでしょう。

まずはザマースイ教頭に作業の説明です。


「それではイ・コージさん、何を作ったか見せて欲しいざます」


「ザマースイ教頭なら細かい説明はいらないと思いますが」


私は懐から取り出した球体の物を手渡しました。


「これは魔石…ではないざますわね。随分と色々な精神関与魔法が付与されているざます。イ・コージさん、このマジックアイテムはなんざますか?」


「芯にはコウアースリザードの角の粉を固めた物を使用しています。第1層ではは不安、第2層で音拡大、第3層は弱気、そして最後には威圧の魔法が時間をずれて発動する仕組みになっています」


「詳しい説明をお願いするざます」


「まずこれを被害が確認されている場所の塀に埋め込みます」


「発動条件はなんざますか?無差別に発動するのは避けたいんざますが」


「塀のすぐ側で1分間動かない人がいると発動します。発動に使う魔力は対象者の魔力、最初の不安では見つかる不安や捕まる不安を煽るんです。塀から離れたら魔法の効果は消える仕組みになっています。次に音拡大で足音や自分の心音、人の声で不安を大きくするんです」


塀の側を歩くだけでは発動はしませんし、普通の人が女子学部の側で不安になれば立ち去るでしょう。


「音拡大魔法は近くに人がいると思わせるんざますね」


「ええ、人がいなくても風の音とかにも反応すると思います。その状態で弱気に掛かれば大抵の人は逃げ出す筈です。それに耐えても精神が剥き出しの状態になりますから」


「威圧には耐えられないんざますわね」「それと発動と同時を知らせる仕組みも付けておきます。とりあえずこれで様子を見て下さい」


その後、無事に合格はもらえましたけど明日からどうやって過ごしましょう。



side リア


研究室には鍵が掛かっていました。

そして外出で今日は戻らないっていう張り紙もあります。


(コージーさん、逃げましたねー。でも私はこれぐらいじゃ諦めませんからねー)


持久戦でもー何でも受けて立ちますからねー。



side キャロル



朝礼でコウアースリザードの角を利用した新しい防犯システムの説明がされた。

周りの娘達は、その高い魔法技術に驚いているけれども


(これはパパのお仕事だ。あの後もパパは1人で採集してたんだ)


パパ、今日はお仕事はお休みだから学校が終わったら直ぐにバングルで連絡をするんだから。

今日こそ、前から約束していたご飯を食べに連れて行ってもらうんだ。

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