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上司への挨拶と新しい現場は女子校でストレスはマックスで

通常パターンにもどります

side イ・コージ


私の罪が無罪となった所為で厄介事も増えました。

今までは研究所で働いているのを公にできない立場上関係を許可されていた人は限られていました。

早い話がようやく同僚やら課長や部長と言う上司への挨拶をしにいける様になったんです。

同僚は研究者の人数も多く、それぞれ自分の研究室を持っているので横の繋がりはかなり薄めな様なので特に不思議がられませんでした。

そして課長や部長へは所長からの指示で中途採用期間は挨拶を禁じていた事にしてもらいました。

でもそれが仇となったらしく


「ゴーマー・スーリ課長、イ・コージです。ようやく本採用になったので挨拶をしに参りりました。どうか宜しくお願い致します」


頭を下げるとゴーマ課長は、わざわざ椅子から立ち上がって私の肩を抱きながら笑顔で話始めました。


「いいの、そんなに硬くならなくていーよ。聞いたよ、ゴブリンバイバイとかエルフの闘技場はイ・コージさんが作ったんだって。優秀な部下はウェルカム。それと君は所長と親しいらしいね」


「親しいと言いますから直接スカウトされたので、目は掛けてもらっておりますが」


「そうなんだー。そうしたら次に所長に会ったら僕の事をそれとなーく話ておいて欲しいんだよねー」


物凄い期待している目で見てきています。

テガ主任曰く


「ゴーマ課長はね、確かに研究者としても優秀なんだけどもね、何ていうか上司に取り入るのがうまいんだよね。ほら研究者って僕みたいに不器用な人間が多いじゃない?もし僕に彼みたいな能力があったら、もう課長だと思うんだよね」


ちなみにこれはテガ主任がレディス・バーの女の人に振られた時のテガ君頑張ろう会と言う名の飲み会で聞かされた愚痴です。


「ジェ・ラーシ部長、イ・コージです。ようやく本採用になったので挨拶をしに参りました。どうか宜しくお願い致します」


ジェ部長は私から目線を逸らしてブツブツと話し始めました。


「それはわざわざどうも。でもイ・コージさんは所長に認められているんだからわざわざ俺の所なんかに来なくてもいいんじゃないの?それともこれから貴方を追い越します宣言だったりしてね」


テガ主任曰く


「ジェ部長はね、子爵家の出なんだよ。そして部長は能力がある人間を嫌うんだよね。男の嫉妬ってやつ?だから僕なんて目の敵にされてるんだよ。もし僕が彼みたいな子爵の家に生まれていたら部長だと思うんだよね」


ちなみにこれはテガ主任がマジック・ガールズのファンクラブ限定コンサートの抽選に外れた時に残念会と言う名の飲み会で聞かされた愚痴です。


…何ですか、何で私の上司にはこんな面倒臭い人しかいないんですか?

私なんて家庭もない、中途採用だから出世街道は長距離な負け犬なんですよ。

このままじゃ胃薬だけじゃなく育毛剤も作らなきゃいけなくなりそうです。


「コージさん元気がーないですねー。まぁ部長や課長に挨拶をして来たんだから仕方ないですよねー」


「私は来た依頼をこなすだけですから。そう言えばキャロル達の実習期間も終わっちゃいましたね」


「コージさんはー、キャロルに中々会えなくなってー寂しいんじゃないですかー?」


「仕方ないですよ。学校とアイドルの両立だけでも大変なんですから。リア、新しい依頼は来てますか?」


正直かなり寂しいんですけどね。


「魔法学院から依頼が来てますよー。防犯に協力して欲しいそうですよー」


「確か魔法学院ってキャロル達が通っている学校でしたよね」


「そうですよー。魔法学院の女子高等部からの依頼ですー。コージさん嬉しいんじゃないですかー?」


リアがからかう様に聞いてきましたが


「嬉しい訳ないでしょ。私なんあて絶対に気持ち悪いおじさん扱いされますよ。目を合わせただけで騒がれそうじゃないですか」


「考え過ぎですよー。またキャロルに会えるから嬉しいんじゃないですかー?」


「私とキャロルの関係は内緒ですから学校では会えないんですよ。それに生徒との接触は禁止でしょうね、とりあえず話を伺いに行って来ますよ」


―――――――――――


魔法学院に来たんですけども、何でしょうこのおじさんの存在を全否定する様な空気は。

すれ違う娘達なんてあからさまに顔をしかめていましたし。


「これはわざわざお越し下さいましてすいませんざます。私が女子高等部の教頭をしているザマースイ・ライラざます」


ザマースイ教頭は三角眼鏡を直しながら話し掛けて来ました。


「いえいえ、依頼者の方から直接話を聞かないときちんした仕事が出来ませんので」


「素晴らしい心掛けざますわね。キャロル・リーチェやチェルシー・ポンが誉めたのがわかるざます。最近女子高等部や中等部の周囲で不審者が目撃されているざます。可愛い生徒に何か会ってから大変ざますからイ・コージさんには防犯設備を作って欲しいざます。ただ学院に正当な理由があってみえられるお客様にご迷惑はかけられないざますよ」


簡単なのは生徒手帳とかに結界通過効力を持たせればいいんですけども駄目ですね。

そして来賓者や業者さんの中に結界通過の登録を好まない人もいるかもしれません。

さらにあまり現場をウロウロしていると私が不審者扱いされてしいますよね。

…育毛剤も同時に作ります。



昨日からスピンオフ作品をもう一つ開始しました


山田先輩が主役です

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