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試合終了後のイ・コージ達

side イ・コージ


いよいよ試合が始まります。

しかし南エルフの連中はエリーゼ先輩の娘を誘拐するとは許せません。


「コージさんはー北エルフの人達と戦った事がーあるんですよねー?」


闘技場の操作は私一人でも充分なんですけども、リアは手伝うと言い張って聞きませんでした。


「私が直接戦ったのは中堅の人からですよ。先鋒のウルフェンさんは初めて見ますし、次鋒のハンネスさんは後方待機でしたし」


「それならーこの試合はどっちがー勝つと思いますかー?」


「条件は南エルフの方が有利なんですけども、勝つのは北エルフですよ」


彼等の強さは文字通り骨身に沁みてますし。


「何でですかー?」


「私はお城で万全の守備態勢を取っていたんですよ。結界をはり強力な特別魔法を使える様にして。それを破ったのはガーグ冒険者隊の4人なんですよ」


普通の冒険者なら返り討ちにできた自信はありましたし。


結果としてエルフィン聖王国が3勝2敗で勝ちました。

でも私良くあの時、軽い怪我だけで済みましたね。

今思うとゾッとします。

でもゾッとしたのは私だけじゃないらしく…


「パーパー、何であんなおっかない人達と戦ったりしたの?チピーラなんて顔がひしゃげちゃったんだよ。」


可愛い娘キャロルは、とんでもなくご立腹な様で試合終了と同時に私の元へ駆けつけて来ました。


「それにーあのザイツさんって何者なんですかー?ジューベーさんは意識不明になったんですよー」


優しい助手のリアは私の立場を考えてくれたのか、関係者控え室に私を連行して鍵まで掛けてくれました。


「それにイントルさんってトロルなんでしょ?いくら理知的でも魔術師がトロルと近距離で戦うなんて信じられない!!」


「キャロル、パパはイントルさんがトロルだって最近知ったんですよ。ましてやガーグさんがエルフの王子様だなんてまだ信じられないですし」


「コージさん、言い訳はー聞きたくありませーん。私とキャロルが試合を見てどれだけビックリしたか分かってるんですかー?」


リアそれは理不尽です。

私はその頃キャロルやリアの事を知りませんでしたし、私が討伐者を選べる訳がないじゃないですか。

義娘と助手なんだから私の言う事を聞けっ!!

ちゃんと心の中で叫んでやりましたよ。

実際、私を心配して怒ってくれているんだから言う気はないですけど。


「だーかーら、最近は危ない事してないじゃないですか」


「今朝、魔力切れでー気を失った人がーなーにを言ってるんですかー!!私がエーテルを持ってこれたから良い様なものをー」


「リア、それキャロル知らないんですから」


「プァープァー、魔力切れてっなーに?義親が義娘に心配を掛けるなんて立場が逆でしょ!!」


「あれはエリーゼ先輩の娘さんを探す為に必死だったんですよ。精霊に感づかれたから直ぐに魔力を切りましたし…あっ」


「キャロルー、私今からお部屋にー防音の魔法を掛けるねー」


リア、目が笑ってないですよ。


「リアさん、それなら私はパパにバインド(拘束魔法)を掛けます」


キャロル、パパはそんな趣味はないですって。


「反省してますから、もう無理や無茶はしませんから。私は寝不足気味ですしおじさんは体力ないんですよ」


私の訴えは届かず2人のお説教は延々と続きました。


時間は1時間ぐらいだったんですけども、私の体感時間は3時間ぐらいですよ。


幸い、北エルフの皆様を招待してのダンスパーティーの時間になったので解放されましたが、今度は違う辛さが待ちかまえていました。


「さっコージさん、行きましょうー」


先までの怒りはどこへやら、リアはダンスパーティーが楽しみな様で笑顔です。

今日のリアは眼鏡を外して髪も整えており、その美しさで周囲の人達が振り返ります。

それをエスコートするのは中年太りの私。

周りの視線が痛いです、自分でも釣り合っていないのは自覚していますから。

私を見て鼻で笑うのは止めて下さい。


「リア、私の格好は変じゃないですか?」


私が着ているスーツはキャロルが選んでくれたんですけども、スーツは格好良いですよ。


「キャロルのー中ではコージさんは格好良いパパなんですねー。もっと堂々としてれば似合いますよー」


リアのはお世辞ですよね。

モデルさんが着て格好良いスーツたからって、私が着て格好良くなる訳がありません。

周囲の目を気にしながらもダンスを終えると、久しぶりにある人物とすれ違いました。

コウサ・ザイツさんです。私が無罪になったのは彼のお陰だって聞きました。


「ザイツさんですね。この度は」

「お礼はいらないっすよ。俺は貴方を利用しただけっすから。その代わりに今度何かあったら俺の依頼を受けて下さいっす」


「分かりました。それならおじさんの老婆心から一言、宗教国家レクレールに気をつけて下さい。動きが活発になっています」


ザイツさんは私の言葉を聞き終えると一礼をして通り過ぎて行きました。

そして突然振り返りこう言ったんです。


「あっ、そうっす。自分の幸せを否定するのは自由っすけども。それって罪滅ぼしじゃなく、ただの自己満足っすよ」


自己満足ですか。

確か彼はキャロルより年下な筈、それなのに所長と互角に渡り合い私の心を見透かした様な今の言葉。


「なんか不思議な少年ですねー」


「そうですね、でも今はダンスを楽しみましょう。リア、もう一曲お相手してもらっていいですか?」


「何曲でもー喜んでー」


私や誰か満たす幸せを探してみますか。

イ・コージも幕間を書こうかと、マジックガールズの一人一人と後はリクエストで。

2作品のクロスはきつかったです

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