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イ・コージ親娘の暗躍

イ・コージに出てくる女性キャラって好き嫌いが別れるみたいです

side イ・コージ


「えぇー!エリーゼ主任って伯爵夫人様なの!!パパ嘘でしょ?」


「キャロル、冗談の様な本当の話なんですよ。ロックオーガ伯爵が旦那様だそうですよ、ちなみなロックオーガ伯爵は傭兵隊の隊長も兼ねているそうです」


キャロル、そんなに驚かなくても…まぁ驚きますよね。


「でもでも伯爵夫人様が研究所で働いていて大丈夫なの?伯爵夫人様って言ったら紅茶を飲みながらオホホと笑い合っていそうなんだけど」


先輩が紅茶を飲んでオホホですか…笑いならとれますよ。


「研究所で働く人間が一族の中にいると貴族の中でも鼻が高いらしくお舅さんお姑さんも絶賛奨励中だそうですよ。それにあの先輩に紅茶を飲みながらオホホなんて無理ですよ」


「傭兵隊の隊長さんと研究所の主任さんか、確かに凄い夫婦だよね。同じ貴族でも騎士団とは大違いだね」


「その騎士団絡みなんですが、キャロルはソニアさんの幼馴染みが傭兵隊にいるのを知ってましたか?」


「うん、カッペー君でしょ?ソニアは口では、もう来ないでとか言ってるけど、カッペー君の事を良く心配しているよ」


それなら本気で動いても大丈夫ですね。


「傭兵隊の仕事は命懸けですからね。最近ソニアさんはカッペー君の話をしますか?」


「そういえば最近はあのナルシスト騎士の話が多いよ。それがどうしたの?」


「多分キーザンはチャームの魔法を使っています。あっキャロルとチェルシーさんのバングルにはチャーム無効の魔石をつけていますから」


「何それ、信じられない!!だからソニア達は、あのナルシストに好意的なの?」


「この間のサイン会の時にキーザンの指輪を確認しました。恐らく今回のストーカー騒動もキーザンの企てだと思います。そこでキャロルにも協力をして欲しいんですよ」


「むしろ私からお願いしたい位だよ。それで何をすれば良いの?…うん、分かったよ、任せて」


キャロルは私の悪ノリに付き合ってくれる優しい義娘で良かったです。



―――――――――



「チャームですかー?そんなに都合良く効くんですかー?」


「そりゃ見ず知らずの相手には効きませんよ。条件としてはある程度の好意かそれに類似した感情を持っている事です。今回は所謂つり橋効果につけ込んだ形になります。ストーカーに後を付けられて不安な所に颯爽と登場してチャームの効果を倍増させたって感じでしょう。つまりストーカー騒動もキーザンが仕組んだ物だと思います」


「それが本当ならお花畑騎士団じゃなくークズ騎士団に格下げですよー」


リアは怒りを隠さない様です。


「今、ロックオーガー伯爵が調査をしてくれています。傭兵隊の方達にかかれば騎士の企みなんて子供騙しですから」


ましてや今回は同僚のカッペー君の幸せが関わっていますからね。


「でも何を調べてもらっているんですかー?」


そんな時に研究室のドアが乱暴に開かれました。

こんな開け方をする人は1人しかいません。


「コージ、お前のにらんだ通りだったぜ。俺の旦那からの伝言だ"ロックオーガー家及びに傭兵隊は全面協力をさせてもらう"だそうだ」


それは有り難いです。


「コージさん、この後はどうするんですかー?このままじゃソニアが、あのクズ騎士に惚れちゃいますよー」


「リアさん安心してください。所長ときちんと絵図面を書きました。今回の件を利用して所長は騎士団を大人しくさせるみたいですから」


「分かりましたけど無料で請け負ったんですかー?」


「違いますよ、依頼主はマジックガールズの事務所ですよ。チャームを解いてソニアさんの目を覚まして欲しいとの事です。あっ先輩それとカッペーさんの得意な戦闘スタイルを教えて下さい」


さて、若者達の幸せの為にも、おじさんが頑張りますか。



side キャロル


今日は久しぶりのコンサートなんだけど、なんであのナルシストも楽屋にいるのよ。


「皆さんの事は私が美しく、そして華麗に守って差し上げますからファンの皆様に天使の歌声を届けてあげて下さい」


パパ、この人怖いよ。

あんな臭い台詞をウインクしながら言えるんだよ。

でもどん引きしているのは私とチェルシーだけなんだよね。

ソニアに至っては目をキラキラさせてるし。


「ソニアそういえばカッペー君から何か聞いてないない?私とチェルシーが実習で行っている研究室に傭兵隊から依頼がきたんだけど。パパじゃなくイ・コージ所長の話だと、かなりヤバい討伐かもしれないんだってー」


パパが言うにはチャームで元からある感情を消し去るのは不可能らしい。


「し、知らないわよ。あんな馬鹿の事なんて、人の気持ちも知らないで傭兵隊になんて入った奴が危険な目にあうのは自己責任なんだからねっ!」

ソニア、その割には顔が青いんだよねー。


「それなら良いんだけどさ。今日コンサートを見に来るみたいだから、手ぐらい振ってあげても良いんじゃない」


キーザンを見ると明らかに動揺している。

パパいわくマジックアイテムは万能じゃありません。いかに欠点を知って使いこなせるかが大事なんです、でもキーザンはマジックアイテムに頼りきって欠点を把握できてないみたい。


「それじゃストーカーが怖いから私は自分の私物に結界を張っておくね。みんなのにも張ろうか?」


「頼みたいけど、それだとキャロルしか触れないんじゃない?」


「ソニア大丈夫だよ。登録した人は結界を無効にできるから」


「それなら私も登録してもらおうかな。何かあった時に美しいエンジェルの宝物を守る義務があるからね」


なに白い歯を見せて笑ってるのよ。

アンタは自分からパパが仕掛けた罠に飛び込んで来たんだからね。



指摘、感想お待ちしております。

ザコの次話も書かなきゃ

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