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イ・コージの決意

今回は話が重めな気が

side チェルシー


(クリス様、なんかリア先輩が怖いです)


キャロルのお泊まり発言を聞いたリア先輩から不機嫌オーラが噴出しているんだもん。


「キャロールー?コージさんは貴女のお父さんじゃないんだからー、パパは止めなさいー!それと泊まるんなら私と一緒に宿泊室に泊まりなさい」


「嫌!パパはパパなんです」


(チェルシー、なんでリーチェさんはイ・コージさんをまだパパだって言うのかな?)


(キャロルは昔から絵姿のイ・コージさんをパパだと思っていたんですよ。キャロルの中ではイ・コージさんがパパになっちゃってるんです。


でも何でキャロルのお母さんは本当の事を教えなかったのかな?)


(それは簡単だよ。もしアレキスさんの事を教えたりしたらどうなると思う?)


(そっかー!キャロルがアレキスさんを訪ねて行ったら危ない目にあっちゃいますよね)


(どっちにしろイ・コージさんが損な役回りだよね)


血が微妙に繋がっている娘ができたんだもんね。

しかも元親友と片思いしていた人の娘だから複雑だよ。


「キャロルー、コージさんに迷惑をかけないのー」


「リアさんには関係ないじゃないですか!」


「私はコージさんの助手ですー。研究の邪魔は認めれませんー。第一キャロルとコージさんは赤の他人でしょー」


(ねえ、チェルシー。リーチェさんに家族はいるの?)


(クリス様確かいない筈ですよ


(それじゃイ・コージさんがリーチェさんの唯一の肉親になるんじゃないのかな)


「えっ!クリス様本当ですか?そうなるとイ・コージさんとキャロルは家族になっちゃうんですか!」


「チェルシーちゃーん何を言ってるのかしらー?遠い親戚が家族になる訳ありませーん」


リア先輩、目が怖いです。


「あは、あははっ。クリス様帰りましょ。僕久しぶりにクリス様が大好きなお料理作りたいです」


イ・コージさん、ご免なさい。

僕とクリス様は帰ります。


side イ・コージ


「リアさん、そろそろ宿泊室に行かれたらよろしいんじゃないでしょうか?リーチェさんも宿泊室に行かなきゃ駄目ですよ」


「ほら、キャロル行きましょー。コージさんの研究の邪魔はしちゃ駄目ですー」


リーチェさんは渋々リアさんと一緒に宿泊室に行ってくれました。

もしリーチェさんが私の研究室に泊まったのがバレたら主任を始めファンの人達に殺されちゃいます。

それにこんな研究は、あの娘達には見せれませんからね。

異端者審問隊が襲って来た時の為に必要なんですけど。


「よお、コージ。悪い顔をして何を作ってんだ?」


「先輩帰ったんじゃなかったんですか?」


「ああん?お前はこんな夜中に乙女に1人で帰れってのか?」


乙女?リアさん達は宿泊室に行きましたけど…


「先輩ならどんな相手でも返り討ちにできると思いますけども」


危なかったです、もう少し遅れていたら先輩の鉄拳制裁を喰らう所でした。


「俺ならな。それに戦いをするなら前衛が必要だろ?魔術師1人で戦うなんざ無謀だぜ?」


「リアさん達は誤魔化せたんですけどね。流石に先輩は騙せませんでしたか」


先輩は家族持ちだから巻き込みたくないんですけど。


「あの中でお前の悪い顔が分かるのは俺だけだからな。俺は早く片づけて家族の水入らず時間を味わいたいんだよ」


でも先輩を巻き込む訳にはいきません。

ここは気体魔法で寝てもらいましょう。

腕のブレスレットに手を掛けようとした瞬間


「おいこらっ!コージふざけた真似をすると腕をへし折るぞ!」


「ちょっ、先輩。関節が極まってます、痛いですって!本気で折れますから」


勘弁して下さい!

先輩はドワーフ譲りの馬鹿力なんですから。


「へー、これが噂の気体魔法に使う魔石か。…何で1カ所穴があいてるんだ?」


「そこには新しい魔法を付与した魔石を付与するんですよ。…を埋めます」



side エリーゼ


「へー流石は元死刑囚。考える事があくどいな」


「先輩、違いますよ」


コージの奴は何時になく真剣な表情になった。


「んだよ。あくどいなんて冗談に決まってんだろ」


「私は元じゃなく今も死刑囚ですよ。脱獄しただけで罪は消えた訳じゃありませんから」


「だから1人で行くのか?」


「私は異端者審問隊を釣り上げるには、うってつけの餌ですからね。それにあいつ等がいなければアレキスもマリーも幸せに暮らせたんです」


「お前に何かあったらピンクもじゃが泣くぞ」


コージは気負いもせずにすっと立ち上がった。


「リアさんの優しさに甘えて深く関わり過ぎました。だから私のくだらない過去に彼女を彼女達を巻き込む訳にはいかないんです」


「だとよ。ピンクもじゃ行かせていいのか?」


side イ・コージ


へっ?


「コージさーん。貴男ってー人は、どうしてーそうなんですかー?」


「リアさん、宿泊室に行ったんじゃないんですか?」


「エリーゼ主任が教えてくれましたー"コージはまた1人で背負い込むつりだ"ってー」


「いやだって、巻き込む訳にはいかないですし」


「コージさんも巻き込まれたんじゃないですかー。スープを煮ておきますから絶対に帰って来てください」


「おらっ、コージ。久しぶりに暴れに行くぞ」


ありがたいんですけども、私恥ずかしくないですか?

イ・コージの中で人気あるキャラとかいるんだろうか?

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