表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
静かなる怒り  作者: 56号
4/14

第四話 プチ旅行

園部美也子は、葛飾署交通課に勤める友人・山中美波と、久々に休暇を合わせていた。


「ねえ、たまにはプチ旅行でもしちゃう? 美味しい魚食べて、温泉入って、のんびりするだけのやつ」


提案したのは美波だった。

その一言に、美也子もすぐに乗った。

連日の残業と気の抜けない事件処理に、心も身体もすり減らしていたタイミングだった。


目的地は静岡市清水区。

JR清水駅からも近く、清水港のほど近くにある清水エバーグランドホテルに一泊予約を入れた。

港の風を感じながら、何も考えずにゆっくりできる場所――それが、二人の共通の望みだった。


当日朝、東京を出た二人は、都内でレンタカーを借りて園部のマンションを出発。

平日の東名は思いのほかスムーズで、静岡県に入るころには美波のテンションも上がっていた。


「うわー、富士山ちょっと見えてきた! あ、見えた見えたー!」


「助手席でそんなに騒がれると危ないから……」


「交通課の人間が助手席で事故誘発してどうする、って?」


「そういうこと。あと、富士山は逃げない」


そして11時半過ぎには新東名・新清水インターチェンジを降り、

清水駅近くのホテルには12時を少し回った頃に到着した。


チェックインにはまだ早い時間だったが、ホテルのロビーは落ち着いた雰囲気で、

吹き抜けのガラス越しに港の光が揺れていた。


フロントに荷物を預け、二人はランチに向かおうと外に出た。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ