東京初戦
じゃ、準備だ
「武器なら私持っていますよ」
あんたがいなければ、自分で武器を作ってた
「残念ながら、過去に囚われていますね」
いや、あんたといずれ戦うかもしれないだろ?
その時にあんたと同じ武器で戦ったら負けるかもしれんだろ
「私の武器は、最強です」
「最強を使うからこそ、勝算が出るのではないでしょうか?」
勝算は硝酸で作るんだよ
「アシッドアタックですか」
まぁ、近いね
この街には大量のガスタンクがまだある
中にはメタンガスが入っているんだ
それに塩素系洗剤と酸性系洗剤を混ぜ合わせ作った
猛毒の塩素ガス
そこに、メタンガスを混ぜ合わせ、
日光に当てる
すると
クロロホルムができる
これは催涙ガスの役割と
牽制の役割
ただ、これじゃ効かない
「待ってください、クロロホルムは、戦闘には不向きですよ
風に乗って催涙性は失われます、
あと、麻酔性も、アニメのように、一瞬でというのは無理です
クロロホルムを染み込ませたハンカチを9回ほど吸わせて
ようやく意識喪失につながるくらいだと思われます」
本当の武器は
唐辛子で作ったスプレー
カーテンに、クロロホルムを染み込ませる
敵全体に被せる
そこで、出てきたところを唐辛子スプレーで
視界を奪う
さらに、大音量で、音を流す
これで、相手の聴覚も奪う
「相手は銃を持っていますよ」
そうだな
銃を防げるほどの素材
を見つけるっていうのもいい
たとえばダイラタンシー現象を利用する
デンプン粉を溶かしてな
でも、そんなことしなくても
跳弾する角度で受ければいいだけの話だ
「口で言うのは容易いですよ」
まぁ、やってみなければわからん
ゲンガーは私の未来がわかるの?
「わかります」
じゃ、私は死ぬ?
「…死にません」
どう死ぬんだ?
「さぁ。」
自分が望む世界にはなるのか?
「それは言えません、自分で確認することです」
では、始めましょうか?
すみません、なんで東京こんなことになってるんでしょう?
「んー、おしえなーい!」
やっぱ、こいつら話になんねぇ
すみません、んじゃ、そこのチンピラさん!
「あ?」
「ずいぶんと口が回るね君」
あ、よくみたら、ただのひよこちゃんだった
「はい、アウト、君処刑ね」
やばいやつらが追ってくる
銃弾が飛ぶが、鉄板で跳ね返す
用意していた糸で罠を仕掛けた
「おい!ここから出せ!」
わかりました
遠距離から、唐辛子スプレーをかける
ゲンガー!武器没収!
「かしこまりました」
「なぁ、兄ちゃん、君危ないよ。」
聞きたいことは一つだけです
なんでこんなことするんですか?
「なんでって自由が手に入ったからだよ」
どう言うことですか?
「だから、あの災害で、東京壊滅したから
大好きな破壊チャンネルを始めたってわけよ」
災害?
「だから、火山の噴火のやつでだよ」
なるほど
じゃ、この暴動を止めるにはどうすればいいのかな?
「そうだな、今、この暴動は
47団体によって指揮されている」
「最強格7を倒すんだよ」
なんだよそれ
「TOKYO、RYUKYU…、これくらいしか知らないけどね」
なるほど、じゃ倒しに行くわ
「は?、何を言ってんの、はーはは!
ひひ!はふふふ?!!」
いや、なんもおかしくないよね?
「相手は魔術師だよ?」
魔術師?
「あー、そう、人間業じゃない」
わかった。
どんな攻撃をするんだ?
「TOKYOは、やばいレーザー打ち込んでくる」
「RYUKYUは、聞いた話ではあるけど、人間の限界を超えているらしい」
そうか、レーザーはどれくらいの威力?
「ビルを貫通するほどの威力だよ」
そうか、ありがとう
「いや、出してよ!」
「そうはいきませんね!」
おい!ゲンガー!
ゲンガーはあいつらを一瞬で消し飛ばした
なんで…
なんなんだよこの力
「なんで?仮に生かしたとしてどうしますか?」
そんなの、どこかに閉じ込めるとかすればいいだろ!
「閉じ込めて、ご飯を食べさせる?
誰がその役目をやるんですか?」
協力者に頼るんだよ!
「じゃ、あなたは全員を助けようとしているわけですね」
そうだよ
「この人たちを移動させる間、何人の人が悪者に殺されますか?」
…
「あなたは見える命は助け、死ぬかどうかわからない命は助けない」
「あなたは無意識のうちに、大人数を助けることを選んでますよね」
「だって、より早く、真実に辿り着き、この暴動をおさめる、それがあなたの目的なんでしょう?」
「じゃ、その間に殺されてしまう見えない命はどうですか?」
「その人たちを助けない、もう、あなたは、選別を始めているのですよね?」
いいか?
なんで指示も出してないのに殺したんだよ
対話の前に、行動しちゃってるから、どうにもならねーよ
「指示?
もとより、私は私の目的のために行動しています
あなたに協力はしますが
あくまでも私の正義のためです」
くっ…
まぁ、わかったよ