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第3話
この小説に出てくるルクセンブルクは
登場人物とはまったく関係ありませんので
ご承知ください
「そこにいるのは誰?」
ドキッとして僕は振り向いた。
するとそこには髪の長いきれいな女の人が
少し驚いた様子でこっちを見ていた。
「こんなところにお一人さんかしら?」
彼女はニコッと僕に話しかけた。
「え?一人?今ここに・・・」
あれ?さっきの女の子が居ない・・・
今まで僕の隣にいたはずなのに・・・
一体どこへ?
「どうかしたのかしら?もしかしてはぐれちゃったの?」
ハッとした。
僕は慌てて答えた
「いえ!なんでもないんです!気にしないでください!」
とっさに言った一言がこれだ。
自分でも呆れてしまう。
それにあの女の子のことも気になって仕方がなかった。
「そう?ならいいんだけど・・・。ところであなたの名前は?」
「僕はキルです。ちょっとわけあって旅をしています。あなたは?」
少しドキドキする。旅の理由を聞かれたら笑われそうで。
「私はリンよ。よろしくね。」
この土地にしては珍しい名前のような気がした。
でもだびの理由を聞かれなかったのには
正直、ほっとした。
「ねぇ・・・?私のお母さんが言っていたお話を聞いてくれない?」




