異世界転生したら子羊だった件
昨今様々な文化、とりわけサブカルが栄える中で、純文学はかつてのような孤高さ、あるいはその文学としての芸術性の高さを見失いつつある。私は学生であるが、純文学には人なりに精通しているつもりである。夏目漱石に始まり、今は村上春樹、とかであろうか。吾輩は猫である、とか面白いよね。伊豆の踊り子とかでしょ?知ってる知ってる。
しかしながら感傷に浸って時代の流れに取り残される、というのもやや偏狭である。ラノベに手を出すのもこの令和の時代に於いてはある種義務教育、通るべき道、通学路であるとも言えようか。何より周りの友達の話題についていけない。これは寂しい。ラノベ、という響きにややもすれば忌避感を抱いてしまうのは昭和、過去の話である。経済の発展に翳りが見える中で、未来への指針を差し伸べてくれるのはただ一つ、ラノベなのである。絶対そうである。
というわけで異世界転生ものを一切読んだことない、生まれたての子羊が、異世界転生という茨の道において、独り立ちして歩いていけるのかどうか、試してみようではないか。
筆をとる、とはなんともいい表現だ。書く、という動作そのものを示さずして、これから何か物語が始まる、ということを予期させる、なんとも明るい響きがある。しかし硯も筆も半紙も小学校の習い事以来ほぼ目にしない。所詮過去のもの。時代はApple Pencilである。10000円の筆で異世界転生をしたためる、良き時代になった。Appleまじ最高卍。ジョブズ神。
とは言っても異世界転生ものはハードルが高い。ジャンルが多い。設定が多い。カタカナとか普通に苦手である。第一、転生とかしたことない。予備知識がない。クソむずいではないか。死ね。
ギターでもなんでも、長く続けていく上で大切なのは自分の好きなものをすることだと言う。ならばここは好きなゲームに転生してみるのはどうだろうか。
今世紀最大のクソゲーと名高いマリ○カートに転生します。
てれってってってーて!てれっ!
てれん!てってってってっ、てれん!
てれてれてれてれ、てれん!
てれてれ、てん!
3、2、1、ぶおーん!しゃー、ぱっ!てれてれーてれてれーてれてれーてれてれーだん!ぱっぱっ、しゃーーーーてれーん、てれーん、どーん!
くるっ、ぱっ、しゃーー、どすっ、てーん、てーん、てーん、しゅっ、ばん、いやっはぁぁぁぁぁ!
しゃっ、ぶーーーーーーーん、ばーん(被弾)チッ
ぶーーーーーーん、いやっはぁぁぁぁぁぁぁ!
てってってってってってってれってってってってってってってってれだてってってってってってってってれってってってってってってってってってれってっ、じゃっ、くるっ、ぱっ!てれてれーてれてれーてれてれーてれてれーばん!バーン(被弾)チッ
しゃーーーーー、ぶおーーーーーーーん、しゅっ、ばん、しゅっ、ばん、しゅっ、ばん、いやっはぁぁぁぁぁぁぁぁ!ほっほう!いやっはぁぁぁぁ!!
てれれてれれん!ぶおーーーーーーーーん、しゃー、ぱっ!てれてれーてれてれーてれてれーだん!なんで8位でパックンやねんくそが○ね!!!
しゃーーーー、ぶおーーーーーーーん、バーン(被弾)チッ
しゃーーくるっ、ぱっ!てれてれーてれてれーてれてれーだん!しゅー、だん!しゃーーーーーーー、ぶーーーーーーーーん、ぶーーーーーーーん、ぶーーーーーーーーーーーーーん、ぶーーーーーーーーーん、ぶーーーーーーーん
てってってーてってーてってーてってーてー!
しゃーーーーーー、ぶおーーーーん、しゃっ、くるっぱっ!てれてれーてれてれーてれてれーだん!しゅっ、ばん、しゃーーーーー、ぶーーーーーーん、いやっはぁぁぁぁぁぁ!!おーん!いやぁー!はっはー!ぶーーーーーーーーーん、ほうっ、はっはー!!
しゃっ、くるっ、ぱっ!しゅー、だん、しゃーーーーーーーーー、ぶーーーーーん、しゃっ、ばん!ほっほう!しゃっ、ぶーーーーーん、バーン(被弾)チッ
しゃっ、ぶーーーーーーん、ばーん(被弾)チッ
ぶーーん、ばーん(被弾)チッッッ
ぶーーーーーーーん、ばーん(被弾)
…………クソゲー。
子羊の限界である。生まれたてのか細い両足では、立つことすらままならないようだ。現実はなんとも非情である。想像で気分が悪くなるなんて、なんとも異世界ものはハードルが高いものだ。なろう系作家は、メンタルセラピストとか向いてるんじゃないだろうか。