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寝取りの才能だけで勇者になれますか?~はい。堕とした美少女達が大活躍します~  作者: T-愛坂
第一章【呼び覚ませ。寝取りの才能】
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7話:婚約者から寝取れ!

「イヴィルとの婚約を……解消しろ、だと?」


「はい。それが、アナタの為になるんです」


 俺が放った一言に衝撃を受けたのか、ガティはおもむろに立ち上がる。

 そして、酷く取り乱した様子で……肩を震わせていた。


「何を、言い出すんだ。イヴィルは……私の幼馴染だぞ?」


「ええ。そうですね」


「それに、身寄りの無い私を引き取って欲しいと両親に頼み込み、私を家に住まわせてくれたのも彼だ。私は彼に、多大な恩がある」


「それも知っていますよ。だけど……」


「だけどではない! どうしてお前は……! 彼を悪く言うんだ!?」


 涙を流しながら、ガティは叫ぶ。

 さっきまでの、優しくも美しい彼女の微笑は……もうそこには存在しない。


「彼なら! 彼となら……! お前の事を、忘れられると……思っていたのに!」


「……俺も、あの人が本当に良い人なら応援しましたよ」


「え?」


「これから死んでいく俺よりも、素敵な人と結婚して幸せになって欲しい。俺だって、アナタへの想いを抑え込もうと必死なんですよ!」

 

 ガンッと鉄格子を叩きながら、俺も叫び返す。

 こんな俺の態度を見た事の無いガティは面食らった様子で、よろよろと後退する。


「だけど、あの人だけはダメだ。お願いですから、考え直してください」


「……何か、理由があるのか? お前が、イヴィルを認めない……理由が」


「それは言えません。言えば、アナタは傷付く事になる」


「聞かせてくれ。私はどんなに辛い現実でも受け入れる」


「でも……」


「言わないのなら、私はイヴィルと結婚する。それだけの話だ」


 そう言い残し、踵を返そうとするガティ。

 彼女は本気だ。だから、勝負を仕掛けるなら……今しかない。


「分かりました。明日の朝……ここに来て貰えませんか?」


「……明日、だと? なぜ、今ではダメなんだ?」


「それは明日、ハッキリする事です」


「……いいだろう。他の誰でもない、お前の頼みならな」


 ガティは頷くと、そのままこちらを振り返る事なく階段を上がっていく。

 これで種は撒いた。後は……


「ネートーレー!」


「わっ!? アイ!? いたのか!?」


 いきなり天井からアイが落ちてきて、俺の体に抱きついてきた。

 全然、存在に気付かなかった……流石は暗殺用スライムだ。


「いるなら、いるって……むぐっ!?」


「ちゅぅー! ちゅっ、ちゅっ、ちゅーっ!」


 ガッチリと俺の頭を掴んだアイが、それはもう凄まじい勢いで俺の唇を貪る。

 啄むようなキス。口内を犯し尽くすように蠢く柔らかな舌。

 俺はもはや呼吸すらままならず、アイのなすがままにされていた。


「むむぅ……むぐぐ、ぷはぁっ!? どうしたんだ急に!?」


「だって、ネトレがあの女とキスしたから。本当は、あんな女とキスするのは嫌だったよね? 可哀想なネトレを、私が清めてあげたの!」


 ニコニコと汚れなき笑顔で、そう答えるアイ。

 ああ、そうか。アイは俺がガティを嫌々、寝取ろうとしていると思っているんだった。


「そ、それよりもアイ! 調査の方はどうだった?」


「うん! イヴィルの家に忍び込んで、色々と情報をゲットしてきたよ」


 俺は今朝、ガティの婚約者であるイヴィルの調査をアイに頼んでおいた。

 というのも、あの男に関して俺は……とある疑念を抱いていたからだ。


「……俺の予想通りだったか?」


「ううん。全然違ったよ」


「えっ? まさか、良い奴だったのか?」


 だとしたら、寝取る計画は中止にすべきか?

 本当に良い奴なら、あまり酷い目に遭わせたくはないからな。


「あっ、そうじゃなくて。ネトレの予想を遥かに越えて、クソ野郎だったってこと!」


「……俺の予想を?」


「うん! 調査中、何度も殺しちゃおーって思うくらい! 同じ人間なのに、ネトレとは大違いだよ!」


「やっぱりか」


 俺の予想は当たっていた。

 あの男はガティに相応しい男なんかじゃない。それだけ分かれば十分だ。


「なら、勝負は明日だな。ガティを明日、呼んであるから……それに合わせて」


「任せて! しっかり、計画通りにやるから」


「ああ。お前は本当に良い子だな」


 俺はアイを抱き寄せ、その頬を撫でてやる。

 すると、アイは惚け切った表情を浮かべ……甘えるように俺にしなだれかかってきた。


「ネトレ……今日も、いっぱぁい愛してくれるよね?」


「……勿論だ。だけど、あんまり激しくすると……」


「んふふふぅ……! てぇーいっ!」


「おわぁっ!?」


 ベッドに勢いよく押し倒される俺。

 そしてアイはそんな俺の上に馬乗りになると、ぺろりと舌なめずりをする。


「はぁっ、はぁっ……! ネトレ、可愛い……! 食べちゃいたいくらい」


「ちょっ……!? お前……!」


「お口とぉ、胸とぉ、お尻とぉ、アソコとぉ……んふっ、全部でイかせてあげるね?」


「あっ、ああ……あぁーっ!」


 こうして俺は一晩中、アイに搾り取られてしまったのであった。

 その全身。余すことなく、欲望を吐き出させる形で。

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