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第八十四話 ナディ


「おう!おかえり」

ガンダ達が帰ってきたユータ達に言う。

「話は夕食後にしような」とガンダが言う。

「はーい」ユータ達皆


さほど問題もなかったということだろう。ついでの話のようなレベルなのだ。


「あれ?それだれ?」

「?、あ、、ああ、、誰?」

とドーラがモモンガに訊く

「あ、コレ、性格が大変そうなので保護しました。ダンマスにお土産にしようと思って」

・・・・意味わからん?


「通訳しましょう!」ダンマス

「多分ですね、性格がアレなんで、一人でこっちにきても大変なんじゃなかろうか?というので、とりあえず引き止めてみたけど、ではどうしたらいいのかな?となり、仕方がないからモモンガ達の親である私に引き渡そうと、決めたのでしょう」

わー!!パチパイパチパチ!!

さすが親だけあってよくわかるな!と皆感心!!


「・・・・どーすんの?」とうの娘

「えーと、では私が保護者になります。お父さんとお母さんの代わりですね、おかとうさん、ちはうえ、パマ、どれでも好きな呼び方で呼んでください。」ダンマス


????

「えっと、どういう意味かしら?」

「おとうさんおかあさんを足して二で割ると、おかとうさん、以下同で、父上母上がちは上、パパママがパマです。」ダンマス

おおおおお!!!!パトパチパチパチパチ!!!

「カンドーすんな!!こんなんでカンドーするなんてどーかしてるわよ!!なぜ足して二で割るのよ!あきらかに男じゃない!!」娘


「お!ツッコミだな?!初じゃね?どっちかというと皆ボケか、ボケに気づかない素質なしばっかだからなー、少し感動だな」ドーラ

「そうですかー、モモンガ達、君達はツッコミ役を確保してくれたんですね?!!」ダンマス

「「「はい!!そーですっつ!!!」」」モモンガABC子達


「嘘つきなさい!!性格が生きてくのに厳しいとか言ってたじゃない!!!」娘

「うん、その突っ込まなければ収まらない気性、ここじゃー大変だぞ?!」ガンダ

「うちはみなが皆ボケだからな」と、ポツリと言うザク

(ジオは北の森の橋の警備詰め所にジョニーと一緒に残っている)


「ほらほらほらーーー!!ごはんですよーーー!!」

厨房班の子たちが割って入ってきた。

「席について下さーい!!」

娘もモモンガに促され、ダンマスの横に座る。モモンガ達もダンマスの逆側に座る。


食事中周囲の者が娘に話しかけていた。話を聞いていると天涯孤独だという。物心付いた頃から領主の農場で農奴みたいな感じで家事を手伝っていた、と。で、今回国自体があちこちと戦争はじめたのでこっりゃまずいな、と逃げてきたらしい。


「なぜ?勝ったら豊かになるんじゃないの?」と、わざと聞いてみるドーラ。

「なるわけないじゃない!バカなの?戦争ってのは買っても負けても負担は一般人のみが負うのよ!だからどっちでもいいの勝とうが負けようが」

へぇ!と、感心する大人や年長者達。


「まぁ、よかったよ、最終的にあそこの国は必ず負けて滅亡するんだから」ドーラ

まぁそうだよな、とあちこちから肯定する言葉が漏れる。

不思議に思う娘。


「戦争をふっかけた時点で、終わりは決まったようなもんだったな」ガンダ

「ああ、あそこで欲かいた時点でもう先は見えていたろう。まともなおつむ持っていたらその時点で逃げる算段してたろうな」ジオ


「ダンジョンから魔獣を放ちましょうか?」ダンマス

「いや、ダンマスが悪者になる必要ないでしょ。」ドーラ

ダンマス?と訝しむ娘


食事が終わるまで話はそこまでにした。

食事を終え、ダンマス預かり状態の娘を交えての食後のミーティング。

各グループリーダーも何も発言しないので、問題無いらしい。


ガンダが北の森の敵討伐の件を話した。

それからマキが峠から領都の件を話した。


「あ、それじゃどこの誰があの領都を滅ぼしたかわからんなぁ、、、」ガンダ

「ああそうか、、素直にこっちに攻めて来ないかな?」ドーラ


「あそこはバカなので、こっちのせいだと決めつけてすぐに攻め込んでくるんじゃないですかね?」ダンマス

「だといいんだけどなぁ、、話が早くて、、、」ガンダ


何言っているの?この人たち!という顔している娘。


「で、あんた名前は?」ドーラが娘に訊く

「ナディよ。なでしこって言うの。通称でナディ」

「いい名前だね」ユータ


「知ってるのか?」皆

「ああ、ユータの国にある花の名前だ」ドーラ、さすがユータよりユータの世界の物知ってる!


「へぇ、、私は知らなかったのに、、」娘


ナディは家事ができるのでテイナ預かりになった。

ダンマスは、流石に知らない人間をダンジョンに住まわせるわけには生きません、とダンジョンへ持ち帰りは断ったから。

年齢は「12歳位?」だという。


担当は「つっこみ」だな!とドーラ。

「国王命令なので、おまえの担当はツッコミだ」と笑うガンダ。

へ?

この子が国王?


「聞いたこと無いの?ドラゴニアの国王はドラゴンだって」テイナ

「まぁ聞いたことあるけど、、でもこの子、ひとだし」

「ドラゴンもホンモノになると姿を変えられるんにゃ」ニヤ


ぼん!

小型犬ほどの大きさのドラゴンになる。

「言っとくけど、室内だからこの大きさにしたんだからな?」ドーラ


いきなりちっさなドラゴンになったドーラに目を丸くするナディ。


明日はテイナがナディに国内側を見せて周り、顔見せと説明を兼ねる。学校へは明後日から通う。ということになった。その合間に仕事。


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