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第八十一話 面倒事はまとまってやってくるの?


日本側

それから数日後、ダンマスが英文書類を2枚持ってきた。

「ムータン王国とポイ王国、それぞれの王族からの招聘状です。これでビザがとれます。この書類の期限は特別に来年の3月末日まで在りますので、それまでにパスポートを取り、それぞれの大使館にビザを申請してくださいね」


は?

「体裁を整えないとダメでしょう?、だから卒業前にビザを取っておけば先生たちもご両親も安心でしょう?」

とダンマス。

そういうもんなのかな?よくわからないけど。

「わかった、そうしますん」ユータ

「え?どっち?」

「?、ああ、そうします、、」

そうか、、ん、って付けちゃうと、どっちかわからなくなるんだ、、、新発見!

ユータ、まだまだそっち系の情報量が少ないようだ。もうドーラに抜かれている気がする。


週末にはドラゴニアに戻った。


ーー


ドラゴニア

新しく開拓した荒れ地の北の森の街。

ダンマス肝いりである。

もうダンマスは

「(ダンジョンの)種は撒きました!あとは待つだけです!」と、毎日種撒いた所に魔力を与えに行っている。


新しい街に、森の北側の入り口から続々と冒険者たちが入ってくる。

飛ばされるのは、やはりここでも2割程度。なぜか、どこでも2割はクズが居る??

「おもしれーな、、2割ってなんか決まりがあるのかな?ww」ドーラ

「淘汰されての残りなんですかねぇ」ダンマス

「クズ同士での?」

「ええ、そんな感じの」


そんな会話を聞いていて、悪い奴ら同士が殺し合うなら良いことだね!と素直に思うようになっているユータ。

強くなったな!!


ここの森は意外と良く、結構強い猛獣や魔獣が居る。なので美味しい肉が穫れる。しかも数がかなり多い。

ドーラとユータがドラゴニア国内全員のステーキを確保しても全然減らないくらいに再生力も高い。


「こいつは良い肉屋だな!」ドーラ

「うん!他の森みたいに気遣わなくって良いのが楽しい!」ユータ

ユータは相変わらず剣を使い刈り取っている。ばさばさばさ、みたいに狩る。うまーく逃げる振りして何匹も集め、一気に狩るのが楽しいらしい。

そうやって何十匹も狩って、やっとみんなのお肉一週間分確保だ。


その森では冒険者たちも魔獣を狩る。毎日一匹づつでも結構デカイので、肉と皮の値段だけでそこそこの暮らしができる。

普通に質素に暮らしてればそこそこの貯金もできるくらいだ。

うまい肉なので、ここで獲れたのはドラゴニアのダンジョン側の街とゴンザールに流れる。


「ダンジョン出来たら皆ダンジョンに入るのかなぁ」

「そーゆー奴もいるけど、魔石だけだろ?中のうまそうな魔獣は死ぬと肉が消えちゃうんで。だから森に入る者達も少なくないと思うぞ?」ドーラ

ならいいけど、、と思うユータ。

街に美味しい肉がいか無いとかわいそうだなあ、とか思うのだ。

おいしい=幸せ、がもう染み付いているユータ。



ある日、晩メシの後のミーテイングでジョニーが

「冒険者たちからの情報なんだが、、向こうの冒険者ギルドがなんかこっちに敵対を始めた様子だという。」

「は?どういうこと?」

「うん、具体的には、ウチラに側に行くな、ひどい目に遭うとか嘘を流している様だ。また、こっちを潰すためにそういう奴等を送り込もうとしているらしい。」


「入れるの?来ているの?」

「いや、、船でも北の森の検問所でも悪意ある奴等はみなどっかに飛ばされちゃうんで、それを向こうのギルド把握できていない様子だ。実際飛ばされたやつで帰ってこれた者なのいないんだから、どうなったか、すら把握出来ていない様子だろう。」


「つまり、向こうが危機感を持つほど多くの冒険者達がこっちに流れ込んでいるということなのかな?」ガンダ

「ああ、そういうこと。向こうのギルドの収入激減みたいだな。元からあまり良くなかい支部が多かったからな。」

支部によってはなんかの名目付けて、結構差っ引くところもあるという。収入税、地域税、人頭税、長生き税、経済税と、収入の7割をもむしり取るところも少なくないらしい。


(???どっかで聞いたな?)ドーラ

(ああ、ユータのところでしょう、6割超程度ですけどね)ダンマス

ユータの所の原住民でさえ2−4割だと勘違いしてるのに、なぜ知っているのだろう。


だから自分でギルド以外に売りに行こうとすると規則違反と言われて反則金をまた盗られる。とかも少なくないらしい。

ギルドに加盟しないと、モグリと決めつけられ、場合によっては討伐対象にされてしまうという。


「ひでぇな」ドーラ

「昔からそういうとこ多かった。特に教会や領主などと組んでいるとこはひどすぎた。」ジョニー

「んじゃ、こっち来るのは当然だよね」ユータ


「ああ、その当然のことをさせないんだろ。こっちへの通路は今の所北の森の橋と、ドラゴニアの北側の峠のみだ。峠は、ついこの間まで北側の国によって、一般人は立入禁止にされていた様子で、今はもう自由に来られると少しづつ知られてきた様子。


で、北の森の吊橋近辺にはギルドから派遣されてきたならず者の冒険者が多く居て、こっちに来ようとする者達を狩っている、そうだ。

ドラゴニアの北の峠も近いうちにそうなるのではないか?という話で、だから急いでこっちに入ってくる者が増えてきた。」


「あー、、報告はあったな、、でも悪意あるものっぽいのは見当たらないのでスルーしている、だったな」ガンダ


「ダンマス、、」ユータ

「はいはい、、モモンガですね?3匹ほどドーラに付けましょう」

「「ありがとう!!」」ユータ、ドーラ


「がんだ、、じゃ、俺ら先に

「待って、久々に一緒に仕事しようぜ?」マキ

「うん、ほんとひさしぶりだね!」テイナ

「すんごくパワーアップしたからにゃ!」ニヤ


「んじゃ俺らは、」ガンダ

「そうだな、、俺らも久々にやるか。」ジオ

「北の森の向こう側、か?」ザク

「ああ、人狩りを狩る」ガンダ

「「おう、」」

「俺も混ぜてくれ」ジョニー

「「「ありがてぇ!」」」


「おやおや、お国の中枢全員ですか、、」ダンマス

「コレがおれらだからな!仕方がないよ」ガンダ

あっはっはっは!! 皆大笑い


では、

とそれぞれに別れて行く。

ダンマスは留守を任された。

でも能力で両チームの活躍を見て聴くことができるから安心している。イザとなったら助けられる。


裏山の尾根の監視所から監視していた子たちの視界遠くに、いきなりユータ、ドーラ、マキ、テイナ、ニヤが現れた。

「あ、あれ、」と他の子の言う方を見ると、峠の入り口辺りに子供くらいの大きさの獣人が3人いる。

様子を見ると、こっち側に逃げてきている冒険者を誘導してる様子。ドーラが連れてきたのかな?


遠くで、冒険者に襲いかかっている冒険者が出た。が、頭がふっとんだ、、え?とユータ達を見ると、ニヤが投擲し終えた格好をしていた。パンパン、と手を叩くニヤ。

「すげぇ、、どのくらい距離ある?」

「噴水までの半分じゃね?」邸から大通りの噴水まで2kだったっけ?4kだったっけ?


戦闘開始だ。


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