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第二百三十八話 許さない


ユータの高校のある駅前の居酒屋。

「あー、今でも信じられねー」

「あ?あのことか?」

「ああ、なぜ泊まらずに返されちゃったんだ?」

そっちかよ・・・


つまみをつつきながら、ビールを煽りながら4−5人が話し続ける。


「そうだよなー、あそこに一ヶ月位滞在したかったよなー」

「おもしれぇだろうなぁ!!」

「ああ、絶対おもしれぇよ。何がおもしれぇのかまだわからんが、絶対におもしれえ!!」


「お、おまえら早いな!」

と、他の教師たちも合流。ユータの高校の先生たちのよく来る値段の安い居酒屋。


皆、泊まりたかった、滞在したい、おもしれーだろーな、とか言い合った。


「学校、向こうに作っちゃえばいんじゃね?」

一人の教師がポツリと言った。


「「「「「「「「「「それだ・・・・」」」」」」」」」」」」」」


「向こうの子達に教えるんだから向こうのほうがいいよ!」

「おう、竜太達が向こうに校舎作ってくれればいいんだけだ。自分の国に作るんだ、日本に作るより簡単だろ?」

「おう!そうだよなっつ!!!」


「そこで問題です!」

え?と皆。

「こっちの高校を放棄はできません、やんちゃ小僧共を捨てられるか?」

「無理」即答。

だろ?


「んじゃ、1年毎にかわりばんこだな?」

「んまー、そんなとこが妥当だろうな。」

「おい、向こうに寄宿舎作ってもらって、こっちの生徒たちを向こうにつれてって・・奴らもそのほうが多分喜ぶぞ?」

「まぁ、9割方ぜってー行く!とか言うよな。」

「こっち、生徒50人くらいになっちゃうな?」

どこの分校?


「んじゃ、新規募集を”留学制高校”とかすれば?」

「いやそこまで本格的にやると、卒業資格がまずいんじゃねーの?」

「あー・・・。あ!でも竜太が言ってたじゃん?逆らう役人海にぶち込むから大丈夫だって。」

「あーあー、言ってたな。やるだろうなまじで。そんじゃいんじゃね?できるんじゃないかな?校長が大変だろうけど。」


「それは皆で感謝して・・・」

「妥当だな」

どこが?!!


なんか進む方向が明後日の方向に向きつつある感じです。

でも、ドラゴニア校ならば、実際、経費なんか全部ドーラの国で見てもらえるんだから、少なくとも経営的にはかなり向上し、学校経営では珍しく黒字経営出来るようになるのは確実だ。そこを理事長は理解できるだろうか?


ーー


ユータとドーラが街をぶらついて、なんか向こうに持って帰るのでいいものナイかなーと探していた。

「おう、ドーラとユータ!来てたのか!」

運送屋、それと工場長も一緒。実家が工場なので工場長というあだ名だった。ユータが好んでバイトに行った所だ。そこのじいちゃんがすごい職人なのだ。


「おう!運送屋に工場長!久しぶり!!」ドーラ

「ああ!げんきー?」ユータ

「おお!げんきだぜえ!おまえらは?」運送屋

「元気も元気こーんなかんじ!」と踊りだすドーラ。

高校の時に戻った感じになるのだ!


「あっはは!なんかなつかしいなー」工場長

「何おっさん?」ユータ

「ああ、最近仕事ないだろ?まずくってなぁ、おっさんにもなっちまうよ・・」

「おう、ウチもだよ。大手の下請けだからまじやべぇ、赤字の仕事受けなけりゃ仕事止められるし」運送屋


「まだそんなことやってるのか?あいつら」

「え?前とぜんぜんかわんねーぞ?」

「おう、ウチはまだマシだ。客先もうちを良くしてくれてる。じいちゃんいるからな。でも特技ない外注は地獄だとよ」工場長

・・・・・


「ごめん、急ぎの仕事が入った。また今度な。つーか、明日会おうぜ?飲もう!」ドーラ

「??わかった。明日、どうしよ?」

「ここら(駅前)で6時でいいか?」

「わかった。あすな!」


シュン!!

ドーラとユータは転移していった。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・消えた?」

「おう・・・・・・・消えたな?」

・・・・・・・・・・・・・

「喫茶店でも行って、休もうぜ?」

「うん、そのほうがいいや」


ーー


旧ムータン王都。

「ダンマスー?」ユータ

シュン!

「なんですか?問題でも?」

さすがダンマス言わないでも知っている?


「未だ下請けに寄生虫している元請けとか破滅させられない?」ドーラ

「解体しましょう!」ダンマス。

「どこの国ですか?」

「・・・・うちのくに」ユータ、恥ずかしそうに。

「以前のままだそうだ、全く変わっていないって!」ドーラ大怒り!!


「クズですね?まず、大企業全部経営陣消します。いい人だろうが一人二入いても知りません。今までのそういう風習をどうにかしなかった連帯責任ですね。はい、消しました。

で、それらの手足に喜んでなっていた奴ら・・多いですねぇ、、消した奴らの千倍から万倍居ますね、消しときましょう、今後のために。一匹も残さないほうが将来のためでしょう。終了。

で、それを放置していた役人たち・・うわー、質が悪いですねなんですかあれ。良い者以外全部・・まぁいいしょ9割9分消えちゃいますけど問題ないです。残すほうが将来に万倍も害を残します。終わり。


・・・・さて、

そういうところに資金を与えている者達の監督責任は重大です。法でその責任を取らせないでいいようになってますが、そんなことわたしには関係ない。責任は取らせます。大株主ども。法人が株主の場合その会社の経営陣、そこの株主、会社の場合ならその経営陣、で、その会社の株主、と、どんどん掘っていきます。掘ります!掘ります!掘ります!!

で、

マシだな?という会社にたどり着いたら、これは見逃しですね、というかいい人っぽい?。


あれま、200万人くらい消えましたね。かなり大掃除できました。


よかったですよドーラ。あなたが言ってくれなければこの大掃除はできませんでした。小物ばかりだから前の世界の大掃除の時には網の目を抜けていたんですねぇ。


いわゆる、いじめをする奴ら的なのを全て駆逐しました。これからは、あの国も幾分良くなるでしょう。

でも、今までもいじめを見ないふりしていた者達ばかりのところです。今後も油断できませんからね。」


「おう、わかった。」ドーラ

「うん。」ユータ


見逃がしていた、ではなく、消極的に支えていたのだ、いじめを。ほぼ全員そうだった。

犯人達ではなく、そうやって影で犯人達が大手を振って悪さができる環境を与えていた周囲の皆が凄く嫌だったのだ。


そして、いじめ対象がボクではなくなったとき、ボクもその周囲になっていた。

その頃のボクをボクは許したくない。

だから今、戦う時は戦う。戦えるボクが戦わなくて、誰が戦うのだ?


ダンマスだろうがユーリだろうがドーラだろうが、頼るものは頼って戦う。敵を全滅させるまで。



立場を傘にして迫害を行う者達を絶対に許せないユータだった。


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