表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

206/248

第二百六話 ギルド支部訪問


ドーラとユータは当然近場から回っていこうとした。

高空で地図の複製を見て、

「ドーラ、遠くからにしない?」ユータ

「いいけど、なぜ?」ドーラ


「普通の冒険者だとそこまで行くの大変だよね?」

「わかった。んじゃ一番行くの面倒くさそうなところからにしよう!」

「おー!」


少々地図を検討。

ゲスザンスとゴーミの間くらいの北の山脈の麓の小さな村にきめた。

「なぜこんな小さなところに?」

「魔獣がでるんだろ?」

「なるほど!」



転位で現地上空に出る。

「まじちっちゃい村だな?」ドーラ

「家が数えられるよ?」ユータ

「23軒あるが、牛小屋とかもあるかもしれないから、も少し少ないだろうな」

なるほど。


村の真ん中を通る唯一の通りに降りる。

「あれま?飛んで来なさるとはさては天狗様だな?」通行人老婆。

「いや、ドラゴン様だ」ドーラ

「あひゃー、生きてるうちに人に化けたドラゴン様を拝めるとは!ありがたやありがたや!!」

しゃがんで拝み始めた老婆。


「ばーさん、何しとんね?」似たようによぼよぼ爺様が現れた。

「何突っ立っとるんじゃい罰当たりめ!!しゃがんで拝みんしゃい!」

どこの人なんだろう?


「いやいや、そこな老人達。俺はどこにでも居るようなボス級ドラゴンだ。そこまで崇拝しないでいいぞ?」

「ひゃあああ!ボス級とな!!ここらを飛んでるドラゴンじゃ100匹寄っても太刀打ち出来ないくらいじゃ!なんとまあ!ほんにありがたやありがたや!!」

「ほうほう、そこまでありがたいお方とな?んじゃわしも拝むしかあるまい。ありがたいありがたい!!」

「お?大ジイさんや、どうした?」

「おう、中ジイさん、ショウジイさん、ちょうどよい、拝んでいきなされ。わし達は幸運じゃ、死ぬ前に拝めるのだからのう!じつはな・・・これこれこう、というわけじゃ」


「ほう、ありがたいありがたい!」

「わしもじゃ。ありがたやありがたや!」

わしも。

わしもじゃ。

とどんどん増えてきた。


「あー、何?ここって老人村なの?」ユータ

「あ?おぬしは?ドラ神様の御子様かい?」

ドーラ、神様になったね!


「うん、そんなとこかな!御子と言うよりは男なので御太郎ってとこかな?」

「ほう、そりゃありがたいありがたい!」

「ありがたやありがたや!」

「ありがたいありがたい!」

「ありがたやありがたや!」

「ありがたいありがたい!」

「ありがたやありがたや!」

「ありがたいありがたい!」


「・・・・ドーラさんとユータさん?何してんすか?」ドラゴニアの冒険者ムッチ

「おう!元気そうだな?ここって老人村なの?」

「んなわけないでしょ?一家に2人くらいの老人、どこの家にでもいるっしょ?」

そうなの?

「知らないー、うちはいないし。いなかに行けば老人多いんじゃない?」ユータ

「ここはいなかだしな」


「そゆんと違うと思います。ほら、ムータン?あの者達も一家に2名位老人装備しているでしょ?」

装備?

「まぁそうだな。そういうことか」ドーラ

そういう言い回しだとドーラが理解しやすいのかな?


「いつもだと畑を手伝ってるんですけど、最近雨が多かったのでぬかるんでるんで、危ないんで畑に出ないんですよ。若い人は皆畑に出てますんで、老人が目立つだけです」

なるほど!


「ときに、ムッチも一人だけなの?」

「ええ、だいたい小さいとこは一人だけですね。そのうち増えるんじゃないですか?」

「どうやって?」

「冒険者が来て繁盛すれば、良さげな冒険者を雇って?」

定番だな!


「なんか困ってると事とか無い?」

「あー、資金が不足ですねー。まだ冒険者居ないからいいっすけど、買い取り資金があまりというか無くって。」

「え?支給されないの?」

「ギルド用の家買ったら終わっちゃいました。」

なんか少なすぎない?


「大金貨でいいか?」

「どーやって両替するんですか!このどいなかで!よかったら銀貨1000枚くらいいただけたらありがたいです。」

んじゃ、ユータ、銀貨何枚ある?え?千枚あるの?・・ありがと。


ムッチはユータから銀貨の入った袋を渡された。


ムッチにギルドの家に案内された。



「うん、家!!」

「まるっきり家!!」


「そーっす。ここには家しか無いですからねー。いんです家で」

ユータとドーラを家に招き入れて茶と茶菓子(干し肉、干し果物)を出してくれた。


話を聞くと、近くの森に、たまーにクマとかの猛獣がでるそうな。

そのためにギルドだという。


「治安だけなんですよ。冒険者来ても、ここの森だと、せいぜい10名くらいしか養えないでしょう」ムッチ

「はぁ、、まじ、村っつ!!なんだなぁ・・」

「ですねー。他の村や街にも遠いし」


店は雑貨屋しかないらしい。飯は自分でするしかないと。


何気に結構すごいよね?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ