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第百八十九話 新居(仮)


こっちの世界では新婚旅行とかの習慣は一般的にない。なのでマッハとセレーネは日常に戻る。

でも新婚さんだから新しい日常だ。

しかし新居はまだ出来ていなかったので、仮の住まいをドーラとユータとワリディ(姫)で作っておいた。人魚島の浜の宿の近くに。

新居はドラゴニア王都と人魚国(水中)に作っている最中。ドラゴニアの方はニヤがやると言ったので任せたドーラ。人魚国の方はワリディがやると言った。



宿から海沿いに浜を少し歩くと小さな入江がある。その奥側にこじんまりした家を作っておいたのだ。

高潮時にも波が来ない所だと見当つけたが、一応家を1m近く高くして床下に空間がある。風が通って夜などは涼しく感じられるだろう。あまり時間なかったのでパッパと作ったこじんまりした家。家具や調度品などはニヤにお願いしておいた。ニヤはオールラウンダー?いろいろ能力高いのだ。


寝室、居間、食堂、客間2つだけの木造の小さな家。周囲は20mほど木を伐採して見通し風通しを良くしている。

この島には危険な魔獣や凶暴な猛獣は居ない。なのでその程度でよいだろう。畑にしても良いし、庭にしてもよい。

森との堺には、低い位置に石で作った、機能的には灯籠のようなものを配置した。その上部は魔石で発光する灯火になている。周囲が暗くなると発光する。オレンジがかった柔らかめの光だ。


それを作った時、結構いいなーと思ったドーラ。浜の宿の周囲や浜と森のキワにも多く配置した。

まだまだ多く居るテント暮らしの者達も喜んでくれた。

なのでついでに簡単な東屋みたいな小屋を数カ所設けたり、浜のすぐ先に筏をいくつか浮かべたりしておいた。

また、客が多く来ているので、いつのまにか森の中を通って人魚国の池まで小道ができていた。そこにも灯りを配置した。小道の灯りの形はきのこの形にして、素材の石は半透明にしておいた。評判はよかった。



結婚式の晩はマッハ達は王邸に泊まったが、翌日は新居(島の仮の家)に移った。

ドーラとユータとワリディが案内した。

「ここは仮の家なんだ。本邸は小さめだけど家をドラゴニア王都と人魚国に作っている。」ドーラ

「え?2つもいいっすよ!」マッハ


「一応な、マッハの今後がここ(人魚島)だけで住めば人魚国の家だけで済むんだけど、セレーネにドラゴニアにも住ませてみたいんじゃないか?」

「まぁ、、そうっす、、いろいろ」

「そういうわけ。姫がドラゴニアに遊びに行く拠点にもなっていいだろうし」

「え!そんなこと、目論んでな、い、わ、よ?・・・ほんの少しだけしか・・。」ワリディ


「・・・いいわね、地上の家。素敵ね、可愛いし。」

目の前の家を見て楽しげなセレーネ。


「そういえば、ダンジョンでは毎日どう生活していたんだ?」

「海があるんで、訓練終わったら海の中」

そうですか


「まだ少し体が重いし、寝ていると下側が痛くなるけど、ダンマスは慣れると言っていたので、ここでの生活は楽しみだわ」セレーネ

「無理するなよ?たまには人魚に戻って海で体調戻せよ。」マッハ

「ありがと、その時はそうするわね」


(マッハも随分かわったねぇ)ユータ

(ああ、来た時は尖ってたからなぁ)ドーラ


家の中に入ってみる二人。

なかなかよさそうな感じに仕上がっている。

カーテンの柄が魚、台所の小皿の形が魚とかはニヤの趣味が大きく出ているw

シャワールームにはバスタブをおいて、しかもでっかいのにしてあるのは、セレーネが人魚形態でのんびり浸かれるように。


ベッドはでっかいダブルベッド。

しかも長さが長い。寝ていて寝ぼけて人魚形態になっても尻尾がはみ出ないように、という気配りかも知れない?。

各部屋の窓はでかい。ここは風の通りがいいのででかくしたようだ。窓の外の上側にはひさしがある。日差しを遮るのと、スコールのときにも窓を幾分開けられるようにだろう。その窓には木の観音開きの扉が外開きでついている。


家の前に小さなテラスがある。手すりは無い。どこからでも出入りできる。

そのテラスには小さなテーブルとイス二脚。



一通り見て回り、玄関に戻ると

「ドーラ、ユータ、姫様、どうもありがとう」マッハが言った。

「ホント素敵なお家。ありがとうございます!」セレーネ。


人魚とひとのつがいの話は聞いたことは誰でもある。が、おとぎ話のようなものとか、昔そういうのが居たという伝聞でしかなかった。

リアルな進行形では、皆の知る中ではマッハとセレーネのみだ。


「・・・まぁ、いろいろあるけど、仲良くな。一生一緒にいられるようにってのは、本人達の努力次第だ。俺らにできることはたいして無いんだよ。俺らにできることはするが、お前達が一緒に幸せになろうという気持ちをいつも持ち続けることが大切だ。お互いを大切にしろ」ドーラ


「はいっ!!」マッハ

「ええ、肝に銘じるわ」セレーネ


「・・・・・・・あんた、つがい持ったことあるの?」姫

「・・・昔のことは知らない」ドーラ



**いつも読んでいただきありがとうございます!。すみません、猫が具合悪く、申し訳後いざませんが今日はここまでになります**


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