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第百七十三話 海の遺跡と人魚と男子達と、 (マッハ達)


「あべしっつ!!・・うー、、あ、おもしれーぞ?」

ジーロが水中に泳ぐような自分の鼻水を指差す。


「水ん中でもくしゃみできるんだなぁ、、」ターロ


「へぇ、、で、なんでくしゃみ出たんだ?」マッハ


「なんかちっさい泳いでるのが入ってきたかな?」ジーロ

・・・・・・こわいな?

ああ、こえぇ、、


ターロとマッハは恐怖する。

「ターロ、自分の外側に薄くバリアを張ることできるか?できなきゃ普通のバリアでもいい」

・・・・・

「普通より少し薄目にできた。」

「んじゃジーロにもやってやれ」

「うん。・・・できた」


4人は水中でも呼吸ができるようにだけして海中に潜っていたのだ。


休暇でドラゴニアの海岸領に来ている。

マッハは仕事以外のときは孤児院寮に入っている者達の面倒を見ていた。

なのでゲスザンスから逃げてきたターロとジーロ、同時期に入ってきたクマの3人を連れて遊びに来ている。


「クマー!遠くに行くと流されるぞー!!」

マッハが、いろいろ感動してとげとげ四角のおかしな魚を追って行こうとするニャポレオン・レオナルド・クマに注意する。

「おまえが感動屋さんなのはわかるが、少しは周りにも注意すること!死ぬぞ?」

「うむ!注意する!」

毎回これ。なので常に気をつけないとなー、とわかっているマッハと一緒に居れば、まず大丈夫だと思われ。


マッハはクマに薄くバリアをかけてやる。クマもまだ魔法がそれほど上達していない。


海岸の宿がある砂浜の先は遠浅なので、さほど深くない。陽の光が届き、海底が見える。はんぶん浮きながら歩いていく。


「あ、あっちに何かある」ターロ

見ると影が、でかめな影があるようにも見える。


いってみよーぜ、となって、皆手を繋いでマッハが魔法で進む。飛ぶのと違い水があるので速度はそれほど出せない。というか出したくない。いろいろめんどー。



へぇ、、

遺跡?

「すげーな?ダンジョンとかになってるかもなー」ターロ

「・・・・・そうかもな、、、まず俺が先頭で行くから、最後はターロが守れ」

「らじゃー!」


ジーロはターロにしがみつき、クマはマッハにしがみつく。


マッハとターロはストレージから剣を出して腰につけるが、、、

「なんか水中じゃ使えねーな、、突きくらいだな使えても」マッハ

「うん、魔法で凍らすとかのほうが良さげ」ターロ

「だな・・」


火はむり。雷とか爆発はこっちも被害受ける。飛ばすモノは水の抵抗ありすぎ。足場崩してとか水中のモノにはほぼ意味なし。海藻伸ばして絡めるとか、、わかめとかじゃーなぁ?。


「あ、、ビーム、、、ターロ、使えるか?ビーム」マッハ

「やったことないっす、というか、知らない」

「こーやるんだ、、」

と、マッハは指先からビームを出して目の前にある岩に当てる、、で、ジジジ、と焼き切って2つにする。


んーー、、、いつもよりぜんぜん弱い、、

「もいちど、、」

とつぶやいて再度やるマッハ。


今度は眩しいくらいの明るいビーム。だが、その周りが泡立って何も見えなくなる。

「あ!だめだ!」

一瞬で止めたからいいけど、、

あと、マッハの魔力がそれほど強力じゃないから助かった全員。


水中でビームはエネルギーが全く無駄にされちゃうので意味ないし、危険なだけだという。エネルギーの指向性をコントロールできればその問題も解消されるだろうけど、、光を曲げる技とかになちゃうからね?今のダンマスなら可能かも?


結局、遺跡は上屋部分しか無く、期待の地下はなかった。しかもフツーに魚の巣になってただけだった。

遺跡といっても、そのでかい建物1つだけだったし。


彼等はそこを発見者ターロの名を取ってターロ遺跡と名付け、マーカーを付けた。


マーカーは基本仲間と共有される。いざという時にそこでマークすれば、仲間がそこに転位で来ることができるから。


それは地味に男子達の冒険心をそそっていた。

”遺跡”、”発見”、

お宝発見なんぞよりそそっていた。



翌日。

「なんか、宿、混んで来てない?」ジーロ

「だなー、皆休みが重なったのかな?」ターロ

「うむ、、休暇という仕組みはいいもんだな。そして、みな順繰りに休めるのが良い。」クマ

・・・・・・・でも、なんかへんな感じを嗅ぎ取るマッハ


さっさと飯を食い終え、厨房に入って見回すとニヤが来ていた。


「ニヤさん!、どーしたのこれ?」

「あー、にゃんかにゃ、男子ばかりにゃろ?遺跡とか俺らも見つけるにゃ!とか息巻いているにゃよ。」

マークしたのがまずったか、、いや、マークの名前をまずったんだ、、、と気がついたマッハ


「ごめん、俺らが昨日遺跡見つけて、見つけたターロの名前を付けてターロ遺跡って名でマークしたからだ、、」

「あっはっは!気にしにゃい!気にしにゃい!!、おもしろいことはいいことにゃよ?!、なんか聞いたら、皆班員たちから健闘を祈る!とか言われて送り出されたらしいにゃww」


「班を上げての・・・見つけたら名付けで**班++とかにするんじゃにゃいかにゃw」

だろうな、、


食堂に戻ったら食堂は会議場になっていた、、


「諸君!公平に地域を割り当てよう。でないとどっちが発見したとか問題になるだろう。」

もう発見前提になってるし、、


「この地図を16分割した。ターロ遺跡のある所はマッハチームだ。それ以外のところを今から決めていこう。各班好きなところを選んで、複数班が希望したとこはじゃんけんだ。いいな?!」

おう!!(皆)


もう食堂出ようかな?と思ったら、ターロもジーロもクマも面白そうに見ているのでマッハも席について茶をすすった。


地区を選びはじめ、じゃんけんがそこここで始まった。うわー!とかやったー!とか、、悲喜こもごもw


いろいろな声が聞こえる中で、なぜこれほど盛り上がってるのかわかった。

人魚がいたり、クラーケンが来たりする場所だ、何もないわけない、と決めつけている様子だった。

こいつら、、、


男子はなによりも冒険が好きな生き物なのだ。



マッハが、んじゃいくか、、と皆に声かけたら、

「待ってくれ!」と司会をやっている監視班のユーシ。

「君達が遺跡を見つけたまでの事を教えてくれいないか?」と。


うん、皆の前で、皆が認めている自分達の成果を発表するのは気持ちよさそうである。皆、きらきらした目でマッハ達を見ているのだ。


しかたねーなー、とかいいながらマッハ達は皆前に立ち、海に入ったところから説明していった。

薄くバリアを張ったところ、ビームが危なかったところ、などで「おー!」と声が上がる。

そういうのも気持ちいいね。

「影が見えた」というところで皆目が真剣になった。

ダンジョンになっているかも、というところでもっとくいついてきた。

で、結局魚の巣になっていた、というところで、みなほーっと、安心したのかため息を着いた。


「以上です。今回は危険なモノを見ませんでしたが、クラーケンがいるくらいな場所です。皆の健闘と無事を祈ります。」マッハ


「ありがとうマッハ!とても面白かった。皆!気をつけながらもがんばろう!敵がでたら皆を呼べ!マークしろ!すぐ駆けつけるからな!」

おーっつ!!(皆)


解散し、皆それぞれに別れ、装備の確認やらしながら海に入っていったり、飛んで自分の場所に行ったり。


・・・・・・

「俺ら、どうする?」マッハ。なんか勢い削がれたというか、、全部持っていかれちゃったと言うか、、、

「少し休みたい」ジーロ

だよなぁ、、とクマとターロ


なので筏に行ってケーキを食いながらごろごろする。


「なんか今日は騒がしいわね、ひとの子達に何かあったの?」

と、端にいたターロのそばの人魚が話しかけてくる。


「うん、昨日ちっさい遺跡見つけたら、皆がそそられちゃって」ターロ

「え?遺跡どこどこ?」

人魚も食いつくの?釣れたよ魚だけに、、、


「マッハぁ、、どーするー?」ターロ

「えっと、人魚さん、遺跡好きなの?」マッハ

「あたしセレーネ、遺跡はね、私達のおうちにできるの。ああいうのを作ることできないけど、あったらそのままおうちにできるでしょう?」


「あ、ああ、、俺はマッハ、これはターロ、あっちのこっちはジーロで残りがクマ」

雑だなっつ!!(3人)


「ちょっと訊くが、んじゃ、今はどういうとこに住んでいるの?」

「うーん、岩がいっぱい集まったところ?」

しゅーごー!会議を始めるー(マッハ)

セレーネにちょっとまっててね、と言って4人で会議を始める。


「なぁ、、これ、人魚たちの家を作ってやれって話になるんだろ?」

「そういう流れなのか?」

「そうだな。それがいいと思う」

「そっちがおもしろそーだね」

全会一致


「セレーネ、んじゃ、俺らが試しに家作ってみるから、、どこにつくればいいかな?」マッハ


「王国はすぐちかくに引っ越してきたら、すぐよ!よくわからないけどわかったわ!」

人魚は建物を建てるってのを見たこと無いらしい。

どっぷん!どっぷん!ちゃぽん!皆海に入ってセレーネについていく。


「セレーネ!早すぎっつ!!俺ら人間だからなっつ!!!」

「あーごめん、ヒレ無しなのねー」

なんだろう、、、見下されてるわけではないが、、でもヒレほしいって全く思わないし、、


筏で側で聞き耳を経てていた他の人魚たちも面白がって沢山ついてきている。


マッハは点呼とると他の3にはちゃんと人魚の群れに混じってるようだ。


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