第百十話 練習してみました!
話が進まないんで、大魔法使いに来てもらった。
ざっくり説明するドーラ。
「え?こっちを滅ぼすの?」大魔法使いユーリ
「いや、悪意の強い国だけ」ドーラ
「ああ、なるほど、、多いよねぇ、、、勘違いしている者達」ユーリ
「だよなぁ」ドーラ
「そうだな、、地球表面全土に魔法掛けられれば、僕ら側に悪意を持っている者達のみ死ぬようにできるけど」
「それは手っ取り早くていいなー、効果は長い?」
「半永久的にもできるけど、、魔力が続かないんで、、最初だけ一気に悪意ある者全部片付けて、その後は悪意あるものが出てきたら徐々に弱っていく、ってのにすれば、、、、この国全体をマソが発生する地域にするだけで済むな。」
「時間かかるんじゃない?」
「そりゃーなー、、10年位かかるな」
「・・・たった?」ユータ
「うんそれならいいね、10年くらいなら僕らでなんとかできそう。魔石に充填していけばいいんでしょ?」ドーラ
「まぁ、主にそれだな」
それに、とユーリは続ける。
「10年もありゃ、ここでも魔法使いは生まれる。もちろん日常魔法程度ではなく、今のこの世界の軍を相手に一人でどうにかできるかな?程度には。」
「え、、と、、巡航ミサイルとかも?」王
「ああ、距離と速度で厳しいけど、一人2−3発なら破壊できるだろう。もしくは反転させてもと来た所に落とすとかなら楽かな?」
「10年で、何人くらい魔法使いが生まれるだろうか?」王
「やってみなけりゃわからんねぇ、、でも、、来年辺りから生まれる子どもたちは、マソの空気の中で育っていくんで、早い。ユータ、君の所の7ー8歳の子で、一番魔力が強い子って、どの程度行ける?」
「テイナのところの子で、、大きめのメテオ2−3発はできる子が何んかいるけど。」
「王様、そこまでいくかどうかはわからない。が、魔法一発で最新の戦車一台、最新の戦闘機一機を、サーチ範囲内ならどこでもやれる、ってくらいは行けるでしょう。ユータ、その子達のサーチ範囲は?」
「僕らそれほどサーチを鍛えないから、、僕らは日常で超長距離は必要無いでしょう?」
「そうだったな。まぁ、鍛えれば3kキロくらいはいけるんじゃないかなぁ、、上空だけだけど。」
陸上、海中は難しい。障害物が多い。
「わかった、どうにかなりそうだ、ということはわかった。」王
ドーラは向こうに帰っているダンマスに念話を送ってみる。おもいっきり!。
5分ほどの後、
シュン!!
「呼ばれて(略)!!。どーしたの?」ダンマス
「聞こえたんだ?」
「ええ、でかい声で鼓膜が、、耳で聞いていないけどw,普通に呼べば聞こえる感じでしたねー」
へぇ?便利だね?(ユータ)
なんかが、開通してるんか?(ドーラ)
で、大魔法使いがざっくり説明。
「・・・そんなマソの使い方、、もったいないです、、まずマソが安定して発生するようになったらダンジョン作ります。マソを多く発生させるタイプのダンジョン。で、ここのマソ量を大幅にあげ、向こうくらいにします。
その間に、向こうで素質ある子達を鍛えて、こっちに来れるくらいの魔力持ちにします。ウチ(ダンジョンの)の子たちならまぁ、どうにかなるでしょう。」
続けるダンマス
「それから、、少し待てばダンジョンも10階層超えるでしょ、その頃ならもうダンジョンのボス連中だけで、その最も強い国とその手下の国どもの軍くらいなら、難しくもないんじゃないですかね?」
ダンマスも、いつの間にかこの世界の、世界情勢に詳しくなっていたようだ。ユータびっくり。
まぁ、だからこの国、この王を見つけられた、というのがあるんだけど。
「というか、、世界の核ミサイルを、そのある場所で爆発させられるかな?」ユータ
ポン!!と手を打つ全員
「そうですね、最初にちょっかい出してきた国でやってみましょう。練習なので全部使えるし、、デカイ国がちょっかい出してくればいいですね!!」ダンマス
「それじゃ、飛行機とかも、飛んでるのをどうにかできるとか?」ユータ
「うーん、いろいろやってみなければわかりませんねぇ、、」ダンマス
「んじゃ、やってみりゃいーじゃん?」ドーラ
は?
「王様、あれだろ?小国を侵略中の大国とか多いんだろ?」ドーラ
「ああ、まぁ、、今でも結構いろいろなところで、、、」王
「小国同士の争いは、どっちがどーってわかりにくいんで手を出さない。が、小国を襲う大国なら練習台くらいにしてもいいんじゃないか?」
「ドーラ、、いつの間にそんなに天才に!!」ダンマス感激
ーー
砂漠のお国。
なんか大国の傀儡にならないんで制裁受けて侵略され中のお国。
「ここでいーよな!」ドーラ
「いんでないかい?」適当に答えてるユータ
なんかユータがこっちだと結構いい加減になってる件
「まぁ、いい呼び水になるかも?侵略大好き大国ですからねー相手は。」ダンマス
「僕なにもしらないから!」大魔法使いまじ何も知らないし知りたくない様子
丁度良く、上空、肉眼ではほとんど気づかない高空からいくつかのミサイル
ぼぼぼぼぼぼーーん!!
と遥かな上空から爆発音。
「これがバリアですね。全部シャットアウト」
「「「ほう!!」」」
指一本、視線すら動かさずに発動させたダンマス。マソない世界なのに、、
で、皆で上空に飛び、隠蔽で見えなくして、サーチで感じる方向に行く。
これも丁度良く、軍用機がいろいろ翼の下にくっつけて飛び立つところ。
「ほいほいほいほーーーーーーーーーーいいいいい!」
最初機体が爆発したと思ったら、誘爆したのかかなりものすごい爆発になった簡易軍用飛行場。
(軍事的にはミサイルで防衛施設攻撃し、爆撃機で施設破壊は一般的なのでよくある連携)
「へぇ、、んじゃ、ついでに、、っと、、」と大魔法使い参戦?
奥の頑丈そうな建物が大爆発。弾薬庫?
上空のこちらまで音の後に爆風。ダンマスがバリア張った様子で何も感じなかった。
「どうせなら完全に、、」ダンマス
「あ、人の気配が全くなくなった!」ユータ
「すげーなダンマス!!あとで教えてな!!」ドーラ
あと二箇所くらいやってみますか、というダンマスの提案に反対するものがいないんで行ってみる。
陸上部隊です。戦車すごいです。
「はいはいはいはいっ!!!俺やってみたい!!」ドーラ
まぁいいでしょう、とダンマス
「ユータ、ひと踏みで行けるくらいにたのむ」ドーラ
ユータがドーラに魔力を送る。
迷彩のままドラゴンに変わってどんどんでかくなるドーラ。
もちろん地上から見えていない。
どっすーん!ドーラが地上に降りる。が、一般人には足跡が見えるくらいだろう。
いや、でかすぎて見えないかw街一つ分の足跡なんか。
次の一歩で、ずっしーーーーん、、、
基地真っ平?
ぐりぐりぐりぐりぐり、、、
「ユーター、吸ってくれー!」ドーラ
ユータが魔力を吸い上げる
ちっさくなった迷彩ドラゴンが戻ってきてユータの肩にとまった。
も一つも地上部隊。
んじゃ僕が、とユータ
「めぇてぇおぉお!!」
少々待ちます待ちます待ちます。
ごごごごごごごごーーー、、、
皆かなり高空に避難。多分砂埃がすごいだろうからね!
・・・
「結果、みえないね、、、」
「ええ、落ち着くまで時間掛かりそうなんで、もう帰りましょう」
と、ダンマスの提案に反対する者いないんで帰宅。
王宮
「「あー楽しかった!!」」ドーラとユータ
・・・・・(ユーリ)
「まぁ、、あんなもんでしょう」ダンマス
で、ダンマスが記憶から画像を起こし投影し、王様に見せた。
迷彩で目に見えない部分はダンマスが説明。
「思ったんですが、、、私がどっかに国を興したら手っ取り早くゲス絶滅できますが。」ダンマス
ダンマスが囮になって世界中の侵略国家をひきつけてくれると言っているわけだ。
王は気がついた。
この人たちは近代兵器というものは初めてなんだ。どのくらい通用するのか?とか、いろいろ試してみたいとか・・・・・。
しかも、その相手は彼らが最も忌み嫌う種類の者達。弱者蹂躙を好む者達。
強者の責任として、彼らは・・・。
「まだ早い、と、思います、、、世界ぐちゃぐちゃにするのは、、も少し待ってください、、」
懇願姿勢の王様。
世界はとりあえず救われた!!かな?




