表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/27

サービス

 「お前は・・・・・・」




 「あれほど反省しろと言ったのに、結局暴力を振るいましたね」






 「というか何でお前がここに⁈」





 「周りをよく見て下さい、ここは貴方と出会ったあの空間です」





 言われて初めて気付いた。自称、いや正真正銘の『神』"ヒコ”。





 何故突然現れたんだ?







 「いやというより、これは違う。あいつらが俺を通さなかったから」


  




 「ですがしっかり話し合っていれば、暴力沙汰にはならなかった筈ですが?」




 


 「くっ・・・・・・」






 「結局貴方はこの世界でも、やってる事は同じ」





 ヒコの大きなため息に、今までの俺の努力が否定された気がした。






 「いいや違う!俺はこれまで皆んなの為にやって来た、ただ今回だけちょっと横暴なやり方になってしまっただけで、反省しているだから!」






 「まぁそんな事は分かっていますが」





 「えっ?」





 「私はいつも貴方の動向を見ています。貴方の頑張り、意識の変化、まだまだですが多少は成長しているという事。しっかり見ていますよ」





 穏やかな笑顔、初めて見た。その笑顔を見ると自然に脱力感が襲いかかり、崩れ落ちた。




 「だから今回は特別に、サービスとして貴方を助けようと思いまして!」




 「助ける?」




 「はい、今から貴方にこの現状を打破する能力スキルをプレゼントします!」





 「なんだって⁈本当にいいのか?」




 「はい!今回は特別です!」





 「おぉー!ありがとうな!で、能力って何なんだ?」





 「それは内緒です、そこに関しては自分で見つけ使いこなして下さい。それでは」





 「えっ、おい、ちょ!」





 ヒコは一瞬にして居なくなった。





 「俺が貰った能力って一体・・・・・・」





 恐らく考えるにヒコから貰った能力は、この学校への侵入の為の能力。そう考えると、戦闘系よりは隠密系の能力と仮定出来る。







 隠密系の能力で最強の能力は『忍者』、何故かこの世界に忍者が存在する為こう言った能力があった。






 元日本人の俺にとっても、相性の良さそうな能力。





 俺はひとまずその能力の確認の為に、さっきザードと会った丘に向かった。






 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






 「はぁはぁ、ダメだ全然分からない」






 小一時間程色々試したが、全然見つけられなかった。





 「一体なんの能力なんだ?」






 隠密系でないなら戦闘系と思ってやってみたが、やはり違った。





 それから日が沈むまで色々試したものの、結局これといった能力が見つけられなかった。





 ぐぅぅぅ、と腹の虫も鳴き始めた。




 「そろそろ飯にするか」





 俺は街の中の、宿付きの店に入った。





 「いらっしゃい」





 「あ、一番安い食いもん下さい」





 「はいよ!」






 威勢のいいおばちゃんに、細身の水色の長い髪の毛が特徴の女性。親子だろうか?





 「お待たせしました」





 細身の女性が持って来てくれたのは、フランスパンに似たパンとシチュー、生姜焼きの様な肉だった。




 一番安い割には豪華で量も多い。




 「いっただっきまーす!」




 シチューのコクのある味、歯応えのある肉。絶品だ。




 俺は夢中になって食べ進めた。




 「ねぇ、それ美味しい?」




 「あぁ!うめぇぞ!」





 「そっか、じゃあ少し私にも頂戴!」




 「あっ、ぼ、僕にも」




 「おっ、いいぜ・・・・・・、って・・・・・・⁈」




 誰なのか確認しようと顔をあげると、思いもしない奴がいた。




 「ひ、ひとし、それに・・・・・・」



 目の前には俺の元彼女とひとしがいた。



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ