表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/27

準備運動

 俺は出来る限り全力で、厨房まで走った。





 (一体どこの領土の刺客だ?)





 俺はかなり早く、厨房へと着いた。





 「ゼール大丈夫か?」






 厨房へ行くと、ゼールをはじめとした料理人、監視員がいた。






 そして彼らの目線の向こうに、とても小さい可愛い男の子がいた。






 「おい、誰の子だ?早くメルン達の部屋に・・・」






 「待ってルミナ、その子は敵だよ!」






 「嘘だろ?」






 男の子は俺がゼールの方を向いた隙を見落とさなかった。






 男の子は俺めがけて、腕につけた長い爪の様なものを飛ばしてきた。






 「うっ!」






 なんとかギリギリのところで避けたが、顔に少しかすって血が出てきた。






 「あぶねー、おいお前はどこの刺客だ?」







 「僕、大きな男の人にこれつけてこの家の人倒せって言われた。逆らうと殺すって。お姉ちゃん、助けて?」






 子供特有の可愛い眼差しに、心を奪われた。






 「大丈夫か、お姉ちゃんが守ってやるぞ!」





 何も考えられず、体が勝手に男の子の元へ歩み寄っていく。





 「ありがとう、お姉ちゃん。じゃあ僕のために死んでね!」

 「ここ調理場だし、美味しく料理してあげるね!」





 「ルミナ!」





 「くっ・・・・・・!」





 男の子は右腕に付いていた長い爪を、飛ばしてきた。






 その瞬間、俺は意識を取り戻たが既に避けられる距離では無かった。





 「くそ、まずい!」






 その後、小さな爆発とともに辺りは煙で覆われた。





 「ル、ルミナ・・・?」







 ゼールの所から煙が薄くなってくると、煙の中から女の子の姿が見えた。






 「ふぅ、危なかったぁー。あと少し遅かったら死んでたな」






 「えっ?どゆこと?」






 男の子は驚いていた。予想外の出来事すぎてあっけらかんとした顔をしている。久々に見た顔だ。





 前世で俺を集団で相手した時に、半分まで一気に潰した時の残りの奴らの顔にそっくりだ。





 「確実にあたっていたはず・・・」





 「簡単なことさ。バリアだよ、バリア」






 「バリア?」






 「あぁ、見てみろよ俺の周りを」





 別に隠すつもりはない、知った所で俺には勝てないという自信があるから。






 よくみると、俺の目の前にかすかに壁の様なものが見えた。






 「う、嘘でしょ?」






 「この魔術を使いこなすのにかなり時間がかかったぜ。でも、頑張って良かったって、今では思うよ」






 「ふ、ふざけるなよ!そんなのありかよ!卑怯だぞ!」






 「あら、急に性格が変わったんじゃないの?もしかして焦ってるのか?」






 軽く挑発してみた。






 これは前世からやっていることで、いわばルーティンの様なものである。





 「な、な訳ないだろ!調子に乗ってんじゃねぇ!」






 「声まで変わってるぞ、可愛くねぇな」






 「お前だって、可愛子ぶって騙してたじゃねぇか。お互い様だろ!」






 「あぁ?うるせぇ!」






 男の子は、俺の元へ走りながら両腕に付いた長い爪を飛ばしてきた。






 「遅えよ!」





 俺は全てかわした。遅すぎる。






 俺の喧嘩の経験上、この後は本気(男の子自身)が殴りかかってくるはすだ。






 「死ねー!」





 予想通りだ!





 男の子は、素手で襲いかかってきた。






 「おいおい、素手で勝てると思ってんのか?なめんじゃねぇぞ!」





 男の子が伸ばしてきた右腕を掴み、背負い投げをした。






 (よし!一本!)






 「うっ、うっ・・・・・・」






 さて、色々と聞かせてもらおうか。






 氷の魔法で、顔以外を身動きがとれない様にした。





 「改めて聞くぞ、お前は何者でどこの刺客だ?」






 「さぁな」





 「まぁいい、力ずくになるがやるしかないか」





 「おい、何をする⁈」






 「さぁな?」






 俺は笑顔で言った。





 俺は男の子と目を合わせた。






 「ゼール、俺は今からこいつに催眠術をかけ・・・・・・」

 




 「ルミナ後ろ!」






 「・・・・・・!」






 後ろを向いた瞬間、三人目の敵が飛んできた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ