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 俺たちは王都を後にした。






 王都を出るまで結局、両親の顔は見れなかった。






 家に帰るまでの間、メビル、ゴーゼオは下を向いたまま黙りっぱなしだった。






 「ねぇルミナ、なんであなたは私のことを助けてくれたの?」






 言われてみればなぜだろうか、メルンのことを特別好きでもないのになぜ助けたのか。






 そんな事を考えながら、窓の外を眺めていた。






 そして一つの答えを導いた。






 「お前が似ていたから。それだけだ」






 「似ていた?」





 そうだこいつは、前の世界にいた時の俺に似ていたんだ。






 メビルとゴーゼオ、メルン全員驚いた顔で俺のことを見ていた。






 「ただそれだの理由で、他の候補者を敵にまわしたの?馬鹿なの?死にたいの?」






 「俺は馬鹿でもなければ、死にもしない。なんせ、俺は強いからな」





 あからさまな見栄を張る。






 「無理なものは無理なのよ!」






 「メルン、落ち着きなさい」






 「だって・・・・・・」






 俺はメルンの頬を平手打ちで一発叩いた。ゴムが弾く音のような音がした。





 「なぜ断言する?俺はどんな困難な事でも無理とは思った事はない。何故だかわかるか?」





 「何故って・・・」






 「俺は絶対的に自分の力に自信があるからだ」






 「自分の力を信じれば、出来ないことなんて無い」






 「でも私は誇れることが何も無いもの」






 「なら、これから作ればいい。これからお前が王になることが、お前の誇れることになる。だからこそ頑張るんだよ」






 「・・・・・・っ!」





 そうこうしている間に、俺たちは東領土に入った。





 すると道を挟んで両側に沢山の人が並んでいる。






 「おい、メビル!メイドが宣戦布告したって本当か⁈」






 「この領土にいる人たちを、囮にするつもりか⁈」





 「ふざけるな!」





 「今すぐ王都に行って謝ってこい!」






 もうここまで広まっているとは思わなかった。





 「そんなもうここまで・・・」





 「大丈夫だよメルン、お父さんに任せなさい」





 「家まで急いでくれ」






 「はっ」





 そして俺たちはなんとか家に着いた。





 「さぁ、とりあえず家の中に入ろう」






 メビルがメルンの手を握って家に入った。その後を俺とゴーゼオが歩いた。





 「今帰ったぞ」






 「んー!んー!」






 「・・・!」






 家に入ると、ホールの階段の部分に手足を縛られ、口に布を巻かれたミャルトがいた。






 そしてミャルトは泣きながら俺たちに何かを伝えようとしていたが、誰も分からなかった。






 俺は急いでミャルトの口の布をほどいた。






 「おいミャルト、一体どうした⁈」





 「後ろ!避けて!」






 俺たちが後ろを振り返ると、扉の上に大男がぶら下がっていた。






 「ご主人様逃げてー!」






 「・・・・・・!」






その瞬間、大男はメルンめがけて飛んできた。






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