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神社をモチーフにしてます

初詣で好きだった人にあえたなら

作者: ペグ

初めて恋愛っぽい小説書いてみました。

書いてるこっちが気恥ずかしくなりますね。


 あー、なんで初詣なんて来てるんだろう。

お昼時で太陽の光が出てるというのに外は肌寒く

風が吹くと顔が痛くなる程だった。

 ここの神社、近くに墓地があるから夜行く気になれないし

夜行く奴らの気が知れないよ。

僕の友達は夜に集まってたらしいが、寒いし怖いから行かずに

比較的暖かく墓地が怖くない時間帯に来た。

それにお昼時を狙ったので順番待ちをほとんどせずにお参りできた。

 確かお賽銭には五円玉がいいって聞いたな。そうだな今年の願い事か……

どうせ特に無いし……そうだね、零さんに会えるように…





僕はしっかりと神社で御参りし、さっさと帰ろうとした時

「あれ?コウじゃん。久しぶり!」

後ろから懐かしく、まだ幼さをかもしだす声が聞こえた。

振り返ってみると、短髪で身長が小さい

ボーイッシュな女の子、零さんが立っていた。

「えっ!零さん…なんで……ここに…?」

すると零は少しキョトンとした顔をした。

「ん?ただ初詣に来ただけだけど?何かおかしい?」

「……いや。うん。会えてよかったよ。」

すると零はニカッと笑った。

「立ち話もなんだしあそこのベンチで話そ。」

僕の手を半場強引に引っ張ってベンチに座らされた。

「…そんなに引っ張らないでよ。僕はどこにも行かないよ。」

 でも君は…もう二度と会えない所に行ってしまったはずなのに…。




「いやー。久しぶりだね!1年ぶりぐらい?」

「……あー、そうだね。もうそのぐらいになるのか…。」

すると零は少し怒ったような顔になった。

「なんでいつまでも"さん"付けなの?」

 そう言えばいつも"さん"付けしないでって怒ってたな。

「…別に、誰でも"さん"付けするし。癖みたいなもんじゃん。」

するとジト目になり僕のことを見てきた。

そしてため息をついた。

「まっコウは意気地無しだから仕方ないか。」

「うるさいなぁ。別に意気地無しじゃないよ。」

すると零が少しイタズラっぽい笑みを浮かべた。

「へぇ。じゃあ私の事呼び捨てしてみてよ。」


「えっ……じゃあ………れっ…零。」

僕は出来るだけ零の目を見て恥ずかしながらも名前を呼んだ。

そして僕らの間に気恥ずかしい空気が流れた。

きっと時間にしたら1分も経たなかったのだろうが

僕には何時間も見つめ合っているように感じた。

「プッ、アハハハハ!本当、コウは変わらないなぁ。なんか安心したよ。」

零はお腹を抱えなが笑っていた。

「なっ!そんな笑うことないだろ。」

 まったくこっちは相当恥ずかしいのに。

「あー、面白かった。……それじゃ私はそろそろ行くわ。」

そう言って零はベンチから立ち上がった。

「えっそんな急に、ちょっと待ってよ。」

僕は零の腕を掴もうとした。

しかし、僕の手は零の腕をすり抜けて空を切った。

「…ほら。もう私はさ。…行かないと。」

零の体は淡く光っており、半透明になっていた。

「…そっか。なら最後にさ。君に言えなかったことがあるんだけど。……その…僕は」

その時、零がその言葉の先を言わせないようにとキスをしてきた。

「ダメだよ。それを聞くと…また心残りが出来ちゃうから。」

零の瞳には涙が溜まっていた。

「……そっか。」

零から出る淡い光はだんだんと強くなっていき、透明感も増していった。

「……そうだ。コウってまだ夜の墓地とか怖いでしょ?」

 なんでそんな涙をこぼしながらそんなこと聞くんだよ。

「だって夜に待機してたのに全然来ないんだもん。」

「……なんだよ………悪いかよ。」

すると零は無理矢理イタズラっぽい笑みを作った。

「…ヒロはへタレじゃないんだったら…1人で行けるように…ね。」

零は涙をこぼしながらしゃくり声になっていた。

「…あぁ、…分かったよ。」

僕もしっかりと喋れなかった。

「……それと…彼女の1人位……作るように…」

「…それは…どうだろう…な」

零の姿はもうほとんど見えなくなっていた。

「……私…ずっと…見てるから…」

「……ああ…」

そして零は泣きながらも満面の笑みになった。

「……じゃあね!」



零の姿はもう見えなくなっていた。







 あれ?ここは…?

目を開けるとベンチの上に寝っ転がっていた。

「おぉ、気がついたか!おめぇさん、こんな所で寝たら風邪ひくべ。はよォ帰んな。」

「あっと……はい。心配かけました。」

辺りはすっかり暗くなっていた。

 昼間のは…夢だったのか…?

そう思って口元に手を当てたが、あの感触を思い出して恥ずかしくなってしまった。

 夢だとも思えないな…。でも急に出てくるところは零らしいかな。

辺りに明るい街灯は無く、墓地の近くでいかにも何か出そうな雰囲気を醸し出していた。

 まっ零…っと約束したからね。……うーん、やっぱ怖いけど。頑張るか。

この後コウはどうなるんですかね?

零の言うとうり彼女を作るのか。

それとも作らないのか。

僕はそれが1番気になります。



それと最後に出てきた方言みたいな喋り方。

変だったらごめんなさい。

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