2-20 幕間 自分の境界
柔らかな日差しが森に降り注ぎ、木漏れ日が足元で揺れている。
「それで・・・君はどうしたいのさ?」
と、彼は私に真っすぐに問いかけてくる。
「わ、私となんか誰も遊びたくないから。申し訳ないもの。」
「『君は』どうしたいの?って聞いたでしょ。人の気持ちを勝手に決めないで。」
そんな事ないって言おうとしたけれど、何故か言葉が続かなかった。
だって、彼は知らない。
私がどんなに汚い人間なのかを。
私がどんなに卑怯な人間なのかを。
もし、私がもう一人いたら、絶対自分とは友達になりたくないもの。
「だいたいさ、中身がどうとか、どうでもよくない?完全に心が綺麗な人間なんていないと思うし、ゲームなんだから面白いか面白くないか。気が合うか合わないかじゃないの?」
君が神様とかになりたいっていうなら話は別だけど、と彼が笑う。
真剣に話しているのに茶化して酷い!って思ったけど、言葉が何故か続かなかった。
「『たかがゲーム』だよ。気楽に行けばいいんじゃない?失敗なら失敗で別にいいし。」
自分とはあまりにもかけ離れた考え方。
でも、とても心が軽くなった。
――――失敗してもいい。
そうか。失敗ってしてもいいのか。
だって、ゲームだもの。
その考え方は、酷く甘くて
私、
わたしは――――・・・
拙作ですが、ここまでお読みいただき有難うございます。
今後とも、カヅキの成長を見守っていただけると幸いです。




