プロローグ?こんなのただのアマローグよ!
暇な方は読んでいただけると嬉しいです。忙しい方は5分ぐらいキングクリムゾンされてしまうのでご注意下さい。
娯楽組織「バミューダ」
全ての道は娯楽に通ずる、という名言を損なっていないようで損なっているそんな組織に私は潜入した。もちろん、目的はこの組織が何をしているのか?「我々」にどのような利益があるのかを調べるためである。
「今日から入部する、白木葵だ。色々と不慣れな点があるかもしれないがよろしく頼む。」
「ふはははは、かたいぞ!そんなかたいとこの『組織』ではいきていけんぞ!!ふはははは!!」
今、私が自己紹介したあとに笑っているのはこの組織の2年生の「岸田誠」だ。不思議と保護欲に駆られてしまうような見た目と舌ったらずなしゃべり方…ふむ、レポート通りで可愛い見た目だ。
「ふわ~…確かにイケメンだねぇ~、呼び方はきみどりさんでいいかなぁ~?」
「え?わ、私の性別は女ですよ?というか、きみどりというのは…?」
「わかってるよ~スカート穿いてるもんね~。えっとねぇ、きみどりって言う理由はね、あなたの名前の白色と黄色と青を混ぜたら、黄緑になるからだよぉ~ふふふ~」
「は、はぁ・・・?」
私のあだ名を「きみどり」と決めたこの方は、確か…この組織の3年生の「江崎真利」だな。いきなり変わった発言をしてきて、間延びするしゃべり方…これもレポート通りだな。
「・・・」(じー…)
「ん?どうかしましたか?」
「・・・」
「えと・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「やつはきさまに組織にきてくれてありがとうっていったんだよ!ふはははは!!ちなみに、そのあとは昼間にはいえないような夜のわだいだよ!ふはははははは、H!!///」
「そうなんですか!?」
「・・・」ニヤァ
このにやけ面をしているこの人は、私と同年代の1年生「八幡ゆかり」だ。朝だろうが昼だろうが夜だろうが悶々していて、基本的にしゃべらない。レポート通りじゃなければ良かったのにと初めて思ったな、うん。
「えっと、そうえば部長さんは誰なのでしょうか?」
「ふははははは!!もうすこしでくりょ・・・くるよ!!ふはははは!!///」
あ、噛んだ。顔赤くなってる…可愛い。
しかし、レポートはこれで終わりだったはずなんだが…?この中には部長がいない…?まさか!私の存在が既にこの組織にバレてしまっているのか!?だとしたなら、マズイ!この場から離脱せねば…!!都合よく私の後ろは唯一の出入り口である「ドア」。まさに開けたら天国へいけそうなありがたみがある!!フフフ…これが私の逃走経路だ!!
「私、ちょっと探してきますね!(部長が誰だかわかんねェーけどな!!)」
ガ チ ャ リ !
「ソノ必要ハナイヨ。私ガ部長ダヨ、白木葵クン。ワルカッタネ、チョット諸事情デ遅レテシマッテネ」
「Oh my god !!」
今、現れた人間?をもしも先ほどのレポート風に書いていくならよォ~。顔面はフルフェイスガスマスクで覆われていて、機械音声みたいな声でしゃべる奴。って感じだよォ~ていうか、俺の傍に近寄るなァ~!!
「フム、中々イイ発音ダネ。英語ノ成績ハ期待出来ソウダ」
「あ、ありがとうございます…」
「デハ、全員集マッタ所デ『バミューダ』ノ活動ヲ始メルトスルヨー」
「は~い」
「ハーイ!!」
「・・・」(挙手)
「(拝啓、先輩殿。私はこの任務を遂行できる自信が無くなって参りました。)」
こうして、娯楽組織バミューダに潜入した至って普通の「新聞部員」の白木葵の奇妙な日常が幕を上げることになったのだ。
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一方、新聞部内。
先輩「ん?あいつの自己紹介カードか…懐かしいな、オイ。」
白木葵
年齢:16
特技:RPGと潜入とツッコミ(らしい)
趣味:アニメ鑑賞と漫画集めとRPGのレベル上げ
長所:色んな場所で適応できること(多分)
短所:焦ったり興奮すると漫画のキャラクターみたいな口調や行動になるらしい
新聞部志望理由:学校の休み時間の時にゆっくりとRPGが出来そうだったから
先輩「はぁー…」
先輩「部活動なめんな!ド素人がァ!!」
後輩「まぁまぁ…今は、実質厄介払い出来たんですから…」
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「へっくし!」
「あらあら~?どこからか話の種が飛んできたのかしら~?」
「ふはははははは!!かぜか!!だいじょうぶかあ…?」
「何ですか、話の種って…あ、誠ちゃん大丈夫だからそんなオロオロしないで」
「フム、季節ノ変ワリ目ダカラネェ…ヨシ、今日ハ新入部員モ入ッタシモウ一度、我ガ組織『バミューダ』ノ基本方針ニツイテ言ッテイクヨ!」
というか、「部活」じゃなくて「組織」と呼ぶ理由のが気になるのは私だけですかね?まぁ、部長が張り切っているようだしここは情報のためにも黙って聞いておくか。謎多き部活だからこそわざわざ潜入してまで調べないといけないんだもんね。
「『全ての道は娯楽に通ずる』ノダヨ!!」
なるほど、でもそれは部員募集のポスターにも書いてある内容だったはず。先輩から聞いた情報ですがね。問題はこの先、先輩曰く「あのポスターの一番下に小さい文字で入部した人にはこの部内だけの秘密を教えます」と書いてあったらしい。どんな秘密だろう。
「以上!!」
「え?!今ので終わりですか?!!」
「ン?何カ、オカシイトコロガアッタカイ?」
「え、えと、あの~ですね…ふふ、ポスターを見ていたら下のほうに『秘密を教える』って書いてありまして、その恥ずかしながらね…興奮してしまいましてね…ふふ…」
一年以外「!!」
一年二人「・・・?」
「ホウ、マサカ君ニソンナ趣味ガアッタトハ」
「えと、どういうことですか?」
「アノポスターニ書イテアル秘密トイウノハ、私タチ組織ノ先輩達ノ3サイズダヨ」
「ええええええ?!!」
「ア、チナミニ一人ニシカ聞ケナイカラネ」
「あおいのH・・・///」
「・・・」ニタァ
「えっとね~私は上から…」
「フムフム、コノ学校ニモチャント百合ハイタンダネ、知ラナカッタヨ」
「こ、こ、ここ『女子高』ですよ!!な、何言ってるんですか!?あと、聞いてもいないのに言わないで下さい江崎さん!!」
「フフフ、女子高ダカラジャナイカ。昔、先輩ガ学校一ノ美人ヲ入部サセテコノ方法デ同好会カラ部活ソレカラ組織ヘト昇華サセタソウダヨ。」
「いやいや、そっちのが重要ですよね!?」
おかしい、この部活は絶対におかしい。というより、同好会から部活はわかるよ?なんだよ!『部活から組織に昇華させた』って!!化学かよ!!気体から氷並みに凄いのはわかるけども!!
「ソウカナァ…教師ニ授業シタトカ、ソノ程度ダッタヨ?」
「えええええ?!『その程度』で済むことじゃないですよ!」
なんで、教師に授業?!いや、それよりもその結果が組織?繋がりがまるでない!!お、落ち着け素数を数えるんだ…3.14・・・やっべ、円周率だしこれ以上覚えてねえや…。そうじゃない!落ち着くんだ、まだ慌てるような時間じゃない!時間を見るんだ、午後6時…あ、アニメ録画予約したっけ?あれ?やばいなんか泣きそう。
「・・・」グイグイ
「ふははは、ん?どうした袖を引っ張って!!え?で、でも・・・///」
「あらあら~どうしたの~?」
「えっと、『私もポスターの秘密に釣られて来た。早く教えて欲しい。もしくは、揉ませて欲しい』とかいってるんですよ!!///ふはは・・・ふぇぇ・・・」
「ム、揉マセテ欲シイトイウコトハ誠ハ胸ガナイカラ無理ダナ」
「ふは・・・は・・・ひっぐ・・・」
こだわりガスマスク持ち追い討ちとかねぇわ!そりゃ、瀕死状態にもなるわ!ていうか、あの無言からどうやってあの訳が出てきた?むしろ、何故、私『も』なんだ!!私はノンケだ!!あ、でも誠ちゃン可愛いなァ、最高だよなァ!!泣き虫幼女ペロペロペペロンチーノ!!
「・・・」ワキワキ
「あら~私のを揉みたいの~?駄目よ~?」
「フム、私モ自信ガアルンダガナ・・・」ムニュ
「・・・」プイッ
「ナニ?ガスマスクノセイデ食指ガ動カナイ?君ハガスマスクノ美シサヲ知ラナイナ?」
おーい、私のせいだけど私を置いてきぼりにしないでー。ていうか、部長はもうあの無言に対応してるのかよ!新タイプか!いや、ガスマスクの形的には旧型っぽい?まぁ、細かいことはわからないんですけどね!!というか、口に出してツッコミたい!!
「ふぇぇぇぇん・・・ひっぐ・・・ぐす・・・」
「・・・!!」
「そこは駄目よ~せめて、電気を消して~」
「イイカネ?ガスマスクトハ、アラユル状況ヲ打開デキ…」
もう、ゴールしてもいいよね?むしろ、終わりが始まりになるってことにならないよね…。
「なんだ、このカオス!!!」
校内放送「下校の時刻となりました、生徒の皆さんは帰り道に気をつけて帰ってください」
「オヤ、今日ハ活動出来ナカッタナ…マァイイ、明日モアルサ」
「デハ、今日ノトコロハ解散」
こうして、白木葵の奇妙な日常は『一旦』幕を下ろすことになった。端的に言うならば、部活動一日目が終わった。奇人変人ばかりに囲まれたと考えている彼女に明日は見えるのか?それはまた幕が上がらないとわからないだろう…。
「そうえば、部長の名前って何だったんだろう・・・」
頑張れ白木葵。負けるな白木葵。ツッコミの赴くままに物語を切り進んでいってくれ。by作者
「いやいや、作者がナレーションだったんかい!!」
つづく・・・?
読んでいただいてありがとうございます。直さなければならないところがわからないので乾燥くれるとありがたいです。(肌は潤ってます。)