8
「予約していた、雨宮です。」
「雨宮様ですね。お待ちしておりました、こちらへどうぞ。」
雨宮と名乗り、案内された個室へ入ると、既に先客がいたようだ。
「界!!!結!!!久しぶりだな〜!!!」
「久しぶりって笑一昨日会ったばっかりじゃない?」
「愛ちゃんと煌己くん久しぶり!元気してたか?」
翔の挨拶に呆れ笑いしながら答える美人と、翔達に手を振りながらこちらに挨拶をしてくれる美少年のような若々しい人は、LMSのリーダーの界とメインダンサーの結である。
界は、切れ長の目に涙ぼくろがチャームポイントで儚さと色気が半端ないと当初から言われていたが、歳を重ねるにつれその勢いはとどまることを知らない。色気をもう少しどこかに置いてきて欲しいくらいだ。
ぱっちり二重に八重歯がチャームポイントの結は、可愛らしい顔面の持ち主だ。グループの中では1番身長が低いこともあり、可愛いポジションに置かれがちだが、実際会った時は想像以上のでかさに驚いた記憶がある。40歳を超えた今も引き締まった身体は健在だ。
「界、予約ありがとな。」
「いえいえ。ちょっとかしこまった所になっちゃったけど。改めて2人とも入学おめでとう」
「ありがとうございます。」
「…ありがとうございます。」
「おめでとう〜!あんなに小さかったのが最近のようなのに、変な感じだな!」
「そういう結のとこの波瑠ちゃんも来年高校入学だろ?」
「っ、そうなんだよ〜!」
「あれっ他のみんなはどこいった?」
界と結もキラキラ笑顔で祝福の言葉を述べてくれ、その後はLMSのメンバー間で会話を始める。
こちらも、ここにいない彼らの子供達の行方を探す。
今日の出席者は、社会人になったばかりの界の息子の碧くんは来れないと聞いていたので、娘の紬ちゃんと結の娘の波瑠ちゃん、陽葵ちゃんだ。
ガラッと扉が開く。
「あ。愛ちゃんじゃーん。」
ギャルだ。
「「愛ちゃーん!!!!」」
ギャルの後ろから元気な美少女達に抱きしめられる。
「つむちゃんはるちゃんひまちゃん!お久しぶり。」
「やっほ〜。高校入学おめでとう〜」
「「あいちゃんおめでとう!!!」」
何とも収まりのいい可愛らしい後頭部を撫でながら、みんなに挨拶を返す。
このギャルは、界の第二子の娘の紬ちゃんである。今年から大学に入ったこともあって、髪を染めて前よりも更にギャル度が増している。
界とギャルのツーショットが意外すぎて、とても良い。娘の影響もあって、界から稀に出るギャル語にファンはざわついている。
きゃっきゃと嬉しそうに抱きついてくれた可愛らしい2人は、結の娘の波瑠ちゃんと陽葵ちゃんだ。2人とも結の童顔を受け継いでおり、実年齢より幼く見える。波瑠ちゃんは今年中学3年生で、陽葵ちゃんは中学1年生だ。
たまにしか会えないが、このようによく懐いてくれており、今だにハグで歓迎をしてくれる。
「悠は?」
「悠達は仕事が延びてて少し遅れるみたいだよ。先食べててくれだって。」
「そっかぁ!じゃあ先に食べるか!」
「はるもひまも愛ちゃんにくっついてないでこっちおいで。」
「「…はあい。」」
渋々という感じで私から離れた2人は、仲良く父親の元へと戻っていく。
こうして、何回目かのLMS家族会が始まる。
(ーいやぁ。相変わらず圧巻だなぁ)
多種多様のイケメンと美人達が集うこの会には何回きても毎回感心してしまう。
大変目の保養で有難い。
もう1人のメンバーである悠は仕事が長引いて遅れるとのことだったので、今集まってるメンバーで食事を始めることになった。




