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「お」

「あ」

「おはよ!愛」

「おはよ、りお」 

「こうきもおはよ!」

「…おはよ」

「……相変わらずラブラブしてんなー、2人は。」


苦笑とも言えるような笑顔を浮かべた理央に、何も言えずにあはは、とこちらも笑ってると、


「…そー、俺達はラブラブだから、瀬田が入る隙なんてないの。」

「…だから俺は別に恋愛として好きじゃないって、何度も言ってるだろ。」

「…この先はわからないだろ」

「…この先も絶対ないから」

「はあ?愛を好きにならないやつなんかいるわけないだろ。」

「…俺なんて答えるのが正解なんだよ…」


困ったように視線を向けてくるりおに、こちらも思わず苦笑する。

何も言えずしばらく見つめ合っていると、突然視界が暗くなる。


「わっ」

「…あんま見ないで、瀬田の方」


後ろから抱きしめ、私の視界を塞いだこうは、先ほどまでの威嚇モードはどこへやら、甘えるような声を出した。勿論、りおには聞こえないぎりぎりの声量で。


視界を塞ぐ手を下げ、こうの方を見ると、しゅんとした顔でこちらを見ている。


「…もー。りおにまで嫉妬しないの。」

「…っごめんね……」


更にしゅんとしてしまったこうが、捨てられた子犬のような顔をするので、思わずよしよしと頭を撫でてしまう。

その瞬間、ぱぁぁっと嬉しそうにぐりぐりとこちらの方へ頭を押しやってくる。


「……朝から胃もたれしそう。」

「…!ごめん、りお」

「…今絶対、俺の存在忘れてたろ。」

「あ、あはは…」


熱を出したあの日から、こうは、今までの俺様キャラが嘘のように、王子わんこキャラへと変貌した。

あの塩対応は何だったの?というくらい、毎日甘々で、重い愛情を向けられている。


人前では今まで通りのキャラでいっているが、2人きりの時や、心を許した友人の前では先ほどのような態度になる。


そんな私も満更ではなく、思いっきり甘やかしてしまっている為、こうの愛情表現はどんどんヒートアップしていっている。


なので恐らく、周りには段々バレ始めているような気がする。


…でも、この可愛いくて可愛いくて、可愛い姿は、私だけが見れるのだ。


私だけの、特別。


ーだから、

「…こう、」

「ん?」

「その姿は、私にだけ見せて。ね?」 

「う、うん!」

「…うわぁ。」


私の重い感情にも気づいた瀬田は、お腹いっぱいですというように呆れた顔をしてすたすたと歩き始めてしまった。

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