表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幸せな思い出  作者: 厚揚げさん
ネリネ
3/43

1-3

晴れ渡る秋空の下。

騒々しい指笛の音、

まだ年若い少年がどのように敗れるかを予想し合う声。


目の前には汚らしい毛むくじゃらな芋が、

なぜか人間のように首を付けて

唾を撒き散らしながら喋っているようだった。


その中でアルドは

あの静かな地下の通路だけを思い浮かべていた。


支配人が鳴らす高い鐘の音が聞こえ、

周囲の音が遠のいていく。


芋は勢いづけて重槌を振り下ろしてくる。


少年は首を傾げそっと剣をふるうと、

グニャリとした重い感触。

鮮血と共に芋から首が離れていくのがみえた。


やはり芋は芋らしくしないと。


アルドは返り血をこれ以上無いほどに汚らしく拭い、

何も映さない瞳で芋を見続けていた。


ドッとした地鳴りに釣られて音が戻ってくる。

けたたましく高い鐘も鳴っているようだ。

支配人が煽り、

それに載せられた観客たちは頬を紅潮させ、

まるで恋する乙女かのように騒ぎ続ける。


こんなに煩いと頭が痛くなる。

ミアは大丈夫だろうか。


年若い半環は、地下にあるはずもない暖かな光を思い浮かべ続けていた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ