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3-3

「食事内容は3食とも2種類ずつ用意されている。

今日の食事内容が黒板に書いてあるから、

それを見て食べたい方の列に並んでくれればいい。」


--ここでは、

--誰でも好きなものが食べれるんだね。


--素敵だね、でも毎日迷っちゃうね。

ネリネでは見たことない料理だよ、

これ本にのってたやつかな?

アルドはどっちがいい?


「2種類頼んで、

ミアが気に入った方を食べればいい。」


食事を楽しみにする娘とそれを受け入れる青年。

今日の朝食は二種類共、

ノクティアでは有名な家庭料理だ。

セオドアはふと、

“勝てば望みはすべて叶う”と謳われたネリネで、

彼らがどんな食事をしていたのかを思った。


青年が娘と離れて列に並ぶことを拒否したため、

二人とセオドアは別れて列に並び、

空いていた四人がけの机に席を着いた。

ほかほかと白い湯気を立てる、

二種類の皿が並ぶ。

嬉しそうに頬を紅潮させるミアを横に、

アルドは無言のまま、

片方の皿から一口だけ口に運び、

その皿を娘に渡した。


ミアは一口ずつ口に運ぶたびに、

――これ、美味しすぎるよ!!!

と指を止めない。

それでもアルドは、

次の一口を促すように、

静かにもう一方の皿を示した。


その2人を見て、

騎士の男は先程浮かんだ疑問がどうしても

声として飛び出してしまった。


「その……ネリネでは、

食事はどうしていたんだ?」


「決まってた。曜日ごとに同じだ。」


「勝てば、

ミアに甘いものを食わせてやれる。」


「ネリネでは願いは全て叶うのでは……?」


「あの反吐男が考えることはどうでもいい。」


--アルドがいいよって言うから

--世話役の皆とも食べれたの。

--子供たちも喜んでたよ。


「……そうか。」


彼も初めて口にする料理のはずなのに、

青年はそれにほとんど興味を示さなかった。

セオドアの質問にも淡々と答える姿を見て、

騎士の男は黙り込むしかなかった。


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