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隣から響いてくる心音は
地下と変わらないのに
今日は楽しそうに鳴く鳥の声が聞こえた。
何とか目を開くと、
いつもより優しく煌めく琥珀の瞳が、
こちらを見つめていた。
--アルドおはよう。
--外って朝の光まで柔らかいんだね。
寝起きで上手く動かない指をもごもご動かす。
「ルミがそう思うならそうなのかもな。」
アルドは、
私の言葉をいつも見逃さない。
文字も手話も持たなかった
あの薄暗い光の下でも。
--寝れた?
「ああ。」
--私いつもより寝相が凄かった気がする。
「夜通し動き続けていた。」
彼は地下でもそうだったが、
ここでも熟睡はできないのか。
いつかアルドが安心して
眠れる日がくればいいのに。
外では見つかるといいな。
淡く優しく光る日差しを浴びながら
着替え出す背中をぼんやりと眺めた。




