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幸せな思い出  作者: 厚揚げさん
ネリネ
12/43

1-12

石の階段は、いつの間にか湿り気を失っていた。

足音が、地下よりも軽く響く。


ミアは、アルドの清潔な外套の裾を握ったまま、

一段ずつ進んでいく。

空気が違う。

冷たいのに、どこか柔らかい。

鼻の奥に、知らない匂いが触れる。


――そと?


指を小さく動かすとアルドは頷く。


階段の先に、淡い白が滲んでいる。

地下の古びた灯りとは違う。

炎でも、ランタンでもない。


「ミアが思うよりも眩しい。

少し目を細めておけ。」


そっと囁く声は集団の中で優しく響く。

たとえ、

光があまりに眩しくて世界が白く溶けてしまっても、

その声がそばにある限り、

私はきっと安心できると思う。

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