005_密室での朝チュン、鳥はどこで鳴く?
「効果音として完備しております、あと、落花のシーンを映すために、ちょっと変な小窓においてある一輪挿しの花瓶(はらりと落ちる花弁の仕掛けあり)も用意済みです!保険業務記録映像のサービスですね」
きらりと白い歯をきらめかせて、腕枕でピロートークをしている巨漢の色黒淫魔、田沼イチロー。上半身の筋肉が美しいですね、あと、シーツがその巨漢の大きめな淫魔棒を隠してます、レーティング厳守です。
「もうお嫁にいけない」
ズーンと縦に青線が入っているのが幻視できる、いかにも落ち込んでいますよという表情の、見た目は少女、中身と年齢は大人な、武芸者にして迷宮探索者の斧野小町女史。
小柄ながら良い肉質をしています、細身だけれどもマッチョ系というのでありましょうか、過去の戦闘、訓練、稽古時についた細かな傷が、淫魔系回復術、エロ肌回帰バージョンによって綺麗に消え、白く若い肌がぴちぴちとしています、水だって弾くさ!
胸元までシーツに潜り込んで、小さめの手で頭を抱えています。
「ママにはなれますよ」イチロー笑顔でサムズアップ。
「うるさい!」可愛らしく小さな握り拳で寸打、的確にちょっと濃いめのイケメン中央を陥没させる。
小町は分からされてしまった、本能というよりは、明らかになんらかの魔法的な呪術的な呪い的な、神秘的……というには淫すぎて言いたくはない、そのような何かある種の超越者系の契約の結果、明確に知らしめられた。
妊娠した、卵子に精子が着床した、孕った、新しい命が宿った、授かった、子供ができた、そう、分からされてしまった。
まだ鼓動すらしていないのに、細胞の分裂すら始まっていない……最初の分裂くらいはしているのか?
それらの感覚が映像と共に脳裏に映し出されていったのである、それも凄まじい快楽やら快感やら悦楽やら多幸感と共に、あれは甘美で中毒性が確かにあり、今でも、
「うわあ、またしたいとか思っている私が信じられない」
「淫魔的にはいつでも何度でもwelcome!ですが?」
凹んだ顔面が瞬時に盛り上がり、軽快な音すらした気がする、またいい笑顔でいやらしく、けれどもどこか清々しく淫魔のイチローは曰う。
「これってなんか私の体にしただろー、お前!」
「淫魔回復術基本セットには、性的な刺激に抵抗が少なくなる淫紋を下腹部に描き定着させるというのがありまして、これなんと、初体験の痛みをなくして最初から快楽全振り、感度を上昇させるという効果つきなんですよ、ちなみに中毒性はありません」いい笑顔で一息に。白い歯が光る。
「嘘だ!」
「本当です。その紋章自体に中毒性を引き起こす効果はありません。ただまあ、初心な方が、結構な快楽とか多幸感とかに襲われてしまうので、新鮮な刺激に歯止めがかからなくなっているだけですね、つまり、小町さんがエロいだけです」
「嘘だぁ……」
「さて、小町さん、あなたにはいくつかの選択肢があります」
「あああ、うん、至近距離で真面目な顔が!近いよ!」
「それは、
「それは?」
「もう一回やるか、やらないかです」
小町の寸打!顔面中央!一撃で二撃ぶんの衝撃を与える二重の極み!
イチローは死んだ!
そしてすぐに蘇った!
そうして、それから、結局のところ、さらに保険適用処理映像の録画時間がおまけで結構延びることになった、エロいね。
「エロいね!」
「うるさい!」




