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049_汝に罪無し、されど罰。

シーン:生まれてくる子供には罪はないのであるならば堕胎はこれは避けうるべき禁忌であるのではないかと真面目に思考してしまうと追い詰められてしまうわけではあるものの、もしもどのような状態でも健康なまま危険もなく出産できるのであるならば、妊娠中絶は殺人に等しいと云うことになるのではないか?そう淫魔が存在する産婦人科であればそれは可能である上に、出産時に絶大な快楽すら得られるのである。つまりやり得、孕み得、産み得、と三拍子揃った環境なのであります!と云うような宣伝文句はどうであろうかと病院の広報部に稟議を上げたらひどい目で見られました、これって立場をかさにきた嫌がらせですよね?回答をよろしくお願いします。


「真っ当な感性なんじゃないかなと思う」人間代表、見た目は幼女、年齢は大人な女迷宮探索者斧野小町(20)。

「淫魔的にはもう少し快楽に踏み込んだ広告でも良いんじゃないかなとは思うので却下されて良いのでは?という評価です」迷宮怪異淫魔外交員田沼イチロー。


「ええと、堕胎処置は受け付けないのでしたっけ?淫魔が関わっている病院では?」確認小町。

「種族的な忌避感がありますので基本しないですね。堕胎させるくらいなら未熟児で取り上げて淫魔術で育てます。こう人工子宮的なやつですね」回答淫魔。

「そんなのあるんだすごいな淫魔技術、人間の科学力を凌駕していないか?」感心小町。

「性的快楽悦楽技術と妊娠出産育児関連ではまあ軽く数百年くらい先を行っていると言っても過言ではないんじゃないでしょうか?まあ迷宮ありきの技術ではありますが」眼鏡を押し上げるような仕草でイチロー。

「すごいな淫魔、というかこの場合は迷宮の謎仕様がすごいのか?」尽きぬ好奇心に動かされて迷宮を探求する探索者でもある小町。

「正直どうやってこんな仕組みが維持管理運営されているのか迷宮怪異である自身から見ても摩訶不思議ですからね?この迷宮内の不思議技術、全容が解明されるのは数千年かかるんじゃないですかね。もしくは何か天才的な存在が解き明かしたりするのでしょうか?」やれやれイチロー。

「分からないものがある方が利用しやすいというか悩みが少なくなるような気もしないでもないですね」探索者目線の小町。

「まあ仕組みが分からなくても入力と出力の関係性が判明していれば利用することはできますし、困らないといえば困りません。ただ好奇心は存分に刺激されるわけではありますが」迷宮の謎に思いを馳せる迷宮怪異。


「それで堕胎処理に近い医療行為?というか、淫魔術行為ですが」説明しよう!なイチロー。

「淫魔術行為って言うんだ」初耳小町。

「堕胎させずに、胎児を母体から離せるくらいに成長させて、人工子宮に外科的な手順と淫魔術的なそれと混ぜた手法で移動させて、母体の腹を空けます。こうすると、胎児がいなくなるので、結果として堕胎と同じことになります」倫理観を振り切るぜな迷宮怪異。

「そんな簡単に胎児って成長させられるの?」先生質問小町。

「簡単ではないですね、母体の体力がかなり必要になりますし、淫魔術者の精力も結構消費されます。その上で繊細な術力運用が必要になるので、淫魔術免許で言うと普通免許くらいは取得しておかなければいけませんね」むむむと淫魔。

「淫魔術免許」虚無を見る目で小町。

「そうですね、原付免許じゃダメです。まあ、大型や特殊ほど取得が難しい免許は必要ありませんが。結構取得は難しいんですよ?」難しかったなぁと遠い目をする淫魔。

「自動車免許かよ!」ツッコミ小町。

「路上研修がこれがまた難しくて」小ボケ淫魔。

「何やるんだよそれ!いや言わんでいい!」

「露出プレイとか?」

「言わんでいいと言っただろーに!」


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