表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/54

042_着ていく服がないなら全裸突撃を!

シーン:個人の主義主張と嗜好が法律に抵触するのであるならばそこをどうにかして掻い潜って合法へと持っていくのかが腕の見せ所であるというのはどこぞの交渉人の名台詞であるが(虚構です)口紅を塗っていることで全裸であるという状況を回避できるという裏技を編み出した勇者が古来存在したと日本書紀に書いてあるという、なるほど化粧は化生に通づるという台詞は稗田阿礼が書き記した古事記に由来するとかなんとかなるほど変態国家の礎はこの頃から顕著であったのであるかなと知り愕然とする日本国民斧野小町(20)であった。


「いや日本書紀とか古事記とかそれほど読み込んでないけど、明らかに嘘であることがわかるものに騙されるほど頭は悪くないよ?!」義務教育はしっかり9年受けた上でその上の高等教育も履修済み、現在は大学に通いつつ並行して武芸者や迷宮探索者としての修行を積んでいる小町は過去に習い覚えた座学をざっくり思い返しつつ叫ぶように。

「日本書紀も古事記も何版かによるんじゃないですかね、確か幾度か発見され直されているでしょうし、どの歴史を正史とするかでないようが変わってきてると思いますよ」迷宮内から発見される古文書の性質について述べる迷宮怪異淫魔のイチロー。

「どれだけ歴史が混ざっていても口紅を塗っていたら全裸でも問題ないという事例が載っている日本書紀や古事記はありえねーよ!」全力全開絶叫な小町。

「それは、そうか」深く納得する淫魔。



「子供の父親を認識させて私の親たちや家族を安心させたいというのがこちらの要望なわけですがそこは問題ないかな?」歩み寄れる条件を探りつつその理由を述べる小町。

「淫魔であることを隠し通す必要があるので、日本社会に認知されないよう、できるだけ露出を控えたいという基本的な条件がありますので、それを考慮する必要があります」闇に隠れて生きるそうさ俺たち竿役淫魔なのさとイチロー。

「責任をとって結婚し家族になり性活じゃないや生活を支え合い、きちんと収入を得る手段を明示した上で出産まで付き添い子育てに協力する、つまりは普通の日本人夫と同じように振る舞ってもらう、というのは無理だと分かっているので」淡々と。

「迷宮怪異の淫魔ですからねこちら、戸籍も本物に限りなく近いかどうかは調査機関の腕次第ですが、偽物です。いつ露見してもおかしくはないわけで。日本社会で生活することは難しいです」事実を並べて行く。

「小細工をして結婚する相手が失踪する、そうなってもおかしくないように舞台を整えるてもある、例えば、相手が探索者で結婚前に迷宮で儚くなってしまったように偽装するとかすれば、淫魔であるということがバレる前に存在を消すことができる、が、これはなんというかそこまでするなら、両親に紹介する意味がないんじゃないかとも言える」

「それはまあそうですね、行きずりの探索者と懇ろになって、それと死別し、その子供を孕んでいたことに後で気づくという形を取れば良いわけで」

「あの人の忘れ形見を産み育てたいの!とか言えばまあ母親一人で子供を産むことの動機づけにもなるし、それほど不自然じゃない話に繕える、けれども、なあ、それじゃあ、私がイチローを自慢できないじゃないか?」

「なんでそれほどに惚れられてるんですかね?」

「命の恩人である上に、あなた私よりかなり強いじゃないですか、それを繋ぎ止めることができるなら結構なんでもしますよ私」

「今何でもするって言った?」

「まあ、一緒になれる、親族に紹介できるなら結構何でもしそうではある。わかってるかな?私普通に貴方の身体に溺れているからね?片時も離れたくない、まではいかないけれども数日やれないと狂うんじゃないかなというくらいには依存しているからね?」

「やっぱり人間牧場へイきますか?」

「それはダメなの、私はね、貴方が欲しいの」

「うわあ、これは術が効きすぎているだけだと思いますよ」

「それも含めて相性が良い、良かったのよきっと、完全に変えられてしまったので責任をとって欲しい」

「淫魔的に嫌な言葉だなぁ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ