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041_排水の陣、流されそうですな。

シーン:追い詰められつつある無責任種付け怪異淫魔、諦めるなお前が諦めたらお義父さんお嬢さんをくださいと正座をしつつ頭を下げなければならなくなるんだ、まだ小娘を丸め込む手段は残っている負けるんじゃない淫魔イチロー、君には次なる無責任種付けを待っている娘さんがいるんだ!次回、彼女の実家に行くための服がない、決闘開始!


「なんか前にもこんな導入があったような気がしますね?」遠い目淫魔。

「好きなんでしょう、きっと」呆れ目女武芸者。



「それで、このまま迷宮を出たらすぐにでも実家へ挨拶にくれるということでよろしいのですね」笑顔本来の意味を暗示する女修羅小町。

「なんといいいますかそのですね確かに日本社会的な身元はあるといえばあるのですがまごうことなき違法状態である上にその入手方法も非道徳的であるからして露見すると非常にまずいことになりますので簡単に賛同することはできかねるのではなかろうかと愚考する次第でございまして」長々とつらつらと視線逸らし逸らし部屋の隅へと猫のような淫魔なイチロー。

「人の暮らしに溶け込む怪異としては業界でも高い地位を確保し続けている種族なんですよね?上手に騙してくれれば良いのですよ?そう、バレなければ犯罪じゃないんですよ」目の輝きが違うというかこの時間軸を見ていないというかどこも見ていないような極まってしまっている小町の目。

「それって完全に後でことが露見して進退極まる系の犯人台詞じゃないですかやだー。冬の日本海で名優に追い詰められる終幕はちょっと趣味じゃないんです」冬の日本海、切り立った崖から見える崩れた波濤を幻視させる淫魔イチロー。

「うーんおかしいですね、今あなた淫魔術なら人の世界に紛れることなんか赤子の手を捻るようなものだ、といいませんでしたかね?」人差し指を自分の額に当てながらくぐもっているようで妙に通る声を出し、矛盾を指摘する見た目は幼女頭脳は大人、その名は迷探偵小町。

「だからと言って独特な言い回しで淡々と追い詰められる刑事物の犯人が好きなわけでもないんだよなぁ」


「私としてはこのまま貴方を引き摺ってでも連れて行きたいのですが、実力的に難しいことは、先ほどの立ち会いで実感しました」脳みそを揺らす一撃、その衝撃を反芻しながら小町。

「私としてはあくまで業務上やむおえない処置としての種付け着床のちに出産であるのでそこに父親としての責任を求められても困るのです。これは保険業務、その対価の支払いに過ぎないのですから」商売的な対応をするインマー生命保険外交員、淫魔イチロー。

「それでも、今後、問題なく子供を産み育てるに当たって、その父親の存在を少なくとも親しい親族内で明らかにしておくことは、社会的な摩擦を減らすために必要な一手であることは理解してほしいわけです。行きずりの男、一夜の過ちで子供を孕んだという醜聞は、これはまあ普通に私に精神的苦痛を与えることになりますし、そうすると母体の健全さを維持するのに支障が生まれる可能性が大きいです。私は健やかにこの子を産んでやりたいのです」白い幼児体系なお腹まだ膨らみもないそれを撫でる実年齢二十歳の妊婦。

「妊娠出産に関してはそれに関わる淫魔術の行使によって、肉体的にはかなりの負荷がかかっても問題ないくらいに強化されていますので、おおよそ問題はないと思われます」さらりとこちらも小町の下腹を撫でつつ、そこに淫靡紋様を可視化させて語る淫魔イチロー。

「それは肉体的な面の話でしかなく、精神的な、そこに影響を大きく与えるであろう社会的な面での保護が足りていないのではないかと。ええとそれに素直なところ言わせてもらうと、結構好みで惚れてしまった強くていい男を家族に紹介したいという欲もあります」照れ照れ小町。

「欲は大事ですね、ううんなるほど」ちょっと照れなイチロー。


「妥協点を探しましょう」小町。

「そうしましょう」イチロー。



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