表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/58

039_目的はなく結果として現れる。

シーン:淫魔とは何かという話から迷宮の成り立ちやら存在意義やらに話題が飛びつつそれをいうならば人とはなにか何を目指しているのかそこに意義はあるのかという哲学っぽい流れに行きそうになるもののその辺りは結局のところ言葉遊びにしかならないのではないかという結論に対して言葉で表せられないところに面白みがあるなどと禅的な思考を導き出すのは武に徹する精神の持ち主であるからかななどと益体もない話をしつつとどのつまり刹那を永遠にする快楽が至高とかどうしようもないところへ成り果てつつ溺れる。


「快楽に溺れているのは確かではあるけれどもそこまで深く考えているのかと言われるとどうなんだろう?いや武の精神を掘り下げていくと哲学というか言語化できないものにたどり着くのではないかという考察には同意するところはある」ちょっと淡々と武芸者小町、見た目は幼女、中身は成人女子(20)が曰く。

「基本的な知能は実のところ高い階位に下支えされているので相応にあるわけですが思考に没頭することもなく自縄自縛に陥ることもなく現実的な線で生活をしていますね、性活じゃないかという指摘に対しては、その二つはほぼ等記号で結ばれるものであるのであまり違いを意識していないと返しましょう」迷宮怪異淫魔イチローが曰く。


「淫魔とは何かと問われるならば、一番簡単な答えは迷宮怪異が一柱ということになるのでしょうね。迷宮が生み出した擬似的な生命体であったものが一つの確固とした生態系を構築したとかなんとかでありましょうか?」

「作られたものであるという意識はあるみたいですよね、迷宮怪異全般の生き物たちは」

「そうですね、作られたというか生み出されたというか。最初はそれこそ無限に湧き出る資源の一形態であったのではないかなと。また迷宮という名称は昨今のもので最初は特異点とか龍脈とか、黒穴、とかそういう呼び名であったようですね。こう何か不可思議なものが発生する領域とか、外周に比べて明らかに中が広い変な空間とかそのような認識だったはずです。その異界構造が人を迷わせるような作りになっていて、何者かが主を構えて潜んでいるというような認識と合わさって迷宮になったとか、もしくは過去にもしくは世界を超えてそのような不可思議な空間連続体を迷宮と呼ぶのであるというふうに定義した、書物やら知識やらが影響したとも言われていますね」

「名称が公称になったのはその空間を迷宮であると名乗ったその主が存在したからであるという文章もありますね。日本国では古来から異界とか神界とか神域とか封域とか、人が稀に訪れることができるのであるならば隠れ里、狐か狸のお宿、妖の里、隙間、とか、迷家というのもありましたか。ともあれ、記録されている最古の文献から存在するわけですから、この世界が成り立つと同時にその一部として生まれたものである、んじゃなかろうかというのがおおよその人々の認識ですね」

「歩いていけるのであるけれどもどこにもない領域というのが迷宮です、そしてその迷宮という異界には独自の秩序が、法則がありそれに沿って生まれてくるのが迷宮怪異であり、そ怪異を含めて環境が整えられていき、それを資源として利用していくという関わり合いが古来からされてきたわけですね。で、本来は資源でしかなかった怪異になんらかの要因、おそらくそれは思考想像する存在との関わり、人やら神やらそんなものとのそれ、と反響し自意識が生まれた、んじゃないかなと言われているわけではありますが、まあ、発生原因はいまだによく分かっていないのが現状ではありますね」

「まあ、人の意識がどうやって生まれたのかとか、神様はどこからきたのかとかと同じように、しっかりとした根拠とか理論とかがいまだなく想像の範疇でしか、憶測でしか語ることができないものであるというのは、これはまあ確かであるわけで」

「そうなのです我々怪異は、不可思議生命体なのです。あえてその神秘さを暴かないようにすることで、その存在を強固にするという技術も生まれていますね。知られないということは、実は強さにつながる場合もあるのです」

「やはり変な生き物だなぁ」

「褒め言葉ですね」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ