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035_なんのために、たがために。

シーン:人間、淫魔、それぞれに関係なく、どうして子孫を残そうとするのか、社会を維持しようとするのか、文化文明を継承しようとするのかという一見高尚に見えそうな話題をしているふりをしつつ、身も蓋もない結論に突き進んでいくかもしれない、益体もない会話。落ちるかどうかは未定。


「気持ち良いことを繰り返していたらいつの間にか子供ができているということじゃないかな?淫魔的にはそれが真実です」いい笑顔な迷宮怪異淫魔イチロー。

「それじゃ獣と同じでは?」その獣のように絡み合っていたちょっと最近の過去を棚に上げて、見た目は幼女其の実成人女性な迷宮探索者小町(20)。

「どこぞの誰かが言ってましたけれども、自分たちが獣に過ぎないということをしっかりと認識してからが、考察の始まりであるそうですよ?」

「獣であることを嬉々として認めてそれを元に全ての淫な行為を肯定していくのはそれはそれで問題があるような?」

「ああ、羞恥心は大事だと思います。恥ずかしがる態度はそれはそれは行為が盛り上がる良い刺激になりますものね」

「なんだか羞恥心の使い方とか捉え方とかが違う気がする!」


「快楽の先に妊娠出産が待ち受けているということを知らずに目先のそれを耽溺するというならばそれはまあ獣であると言えますが淫魔としてはそれを見据えてさらにいうならばそれに辿り着くのではないかという危機感やら可能性そのものに興奮するという感覚も強いのでただの獣ではないと言い切れるのではないかなと思っています」

「あーそれは確かにそうかも?そうかな?」

「孕むかもしれない行為、その危険性を認識しながらも快楽から逃れることができないという状況、それを強いる状況、これはまあ淫魔的には満点以上の点数をつけざるを得ないと」

「いやそこは鬼畜なのだよな。というかそこで感じられる女性側って珍しいんじゃないかなとか思うのだけれども」

「そこをどうにかするのが淫魔術なのですが、そもそも妊娠出産しても良いと思わせるように舞台を整えるのは、これはまあ迷宮怪異の淫魔に限らず、人の子でもやっている技術だとは思うのですよ、もしくは愛情のなせる技」

「若いと結構後先考えずにその場の勢いやら軽はずみな行動やらでそういう快楽に溺れてしまうことはあるか、いやまあ、そうではなく普通に子供が欲しくてそうする若夫婦とかそれに準ずる関係は、むしろ健全だと思う」

「最初はそう考えてなくても行為に耽る、夢中になっていき、もうどうなってもいいやとか、思考があやふやになり、快楽に任せて、着床へと導かれる勇者的存在もまた愛おしいわけです、淫魔はそのような勇者を応援します、というかそのように導きますね」

「まさに導かれた者達、ってやかましいわ」

「この場合は、導かれた好き物達とかでしょうか?お姫様を抱えて宿屋に泊まると特別な台詞がいただけるというギミックを作り出した国民らしい性癖じゃあないかなと感心していたりします」

「あのゲームのその点をそう評価するのは淫魔くらいじゃないかなぁ」


「なので、子供が増える、次代につながる、子孫を増やす、そうして社会を維持する発展させる、文化文明を引き継いでいく継がせていくというは、結果論でるわけですよ。快楽に身を任せているから、子作りが楽しいから、性的偕楽を得る

その行為に利益がある、我慢できないから、その結果子供が生まれてなし崩し的に続いていっているに過ぎないわけですね」

「そう言ってしまうと身も蓋もない気がしますが、いやまあそういう面もあるでしょうけれども、ちゃんと生まれた子供を育てなければ、社会は維持継続発展はしていかないのでそこには別の理由があるんだと思います」

「子供可愛いですからね」

「ええ、今から楽しみです」


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