028_恵方の極み、法悦なおほごえ。
シーン:恵方巻きの行事って元々は花街の芸者遊びが原型だったそうなんだよね、ぜひやってみたいと思うんだけど、残念ながら太巻きが用意できなかったんだ。だからぜひ私の淫魔棒を代打にしたいんだ!という淫魔イチローの要求を無言で拒否しつつ、淫魔棒を食いちぎろうとする小町の小話。
(本更新日は2026年2月3日です)
「しないからね!」口元でバッテンマークを作る幼女っぽい成人女性小町。
「頼まないからね!」股間を抑える淫魔イチロー。
閑話休題
本当のシーン:どうにかして淫魔イチローを一族に取り込もうとする女武芸者小町、家族の紹介やら、家に入る利点を述べていき、説得を重ねようとするも、やはり抵抗していく怪異である淫魔イチローその、対話の行き先はどうなるのか?
……そもそも、どうにかなるのか?
「どうにもならないんじゃないかな?平行線だと思うよこの議論、というか討論というか、対話というか、まるめこめ説得?怪異が迷宮外に出るのはかなり難しいでしょう、存在の維持もそうだし、社会的な裏付けとかもないわけであるし、所詮は裏街道まっしぐらの日陰ものだよ、私等」肩をすくめる淫魔イチロー。
「いやそれはどう言い繕っても嘘だからね?あなた方淫魔種族って、すでに日本社会で暗躍してますよね、前にも言いましたけれどもこの数々の撮影機器やら、部屋に備え付けられている家具やら電化製品魔化製品、電化魔化混合製品、の数々が査証してるからね、というかそのまんま日本電気とか三葉電気とかの企業印がそのままついてるからね!」びばしと人差し指を突きつけて指摘する小町。
「ええまあ、これも前に言いましたけれども、それはいわゆる裏から仕入れてきたいわば密輸品なわけで、正式な商取引の道筋からは外れているんですよ?そしてそいう法を掻い潜るやり口は、これはまあ、正体をぼやかしたまま、なあなあに、明文化しない、目立たないようにするからこそ成り立つんであって、それをですね、明確な戸籍を得るとか婚姻関係を結ぶとかで淫魔という種族そのものが陽の当たるところにでちゃぁ、関係が破綻するんですよ?」コンコンと理屈を述べる淫魔イチロー。
「それも嘘っぽいですね、というか、通信網にも接続できているみたいですし、表の流通にも普通に参加しているでしょう、あなたの着ていたスーツ、背広って、安っぽい流通吊るしものだけれども、きっちり体型に合わせていますし、小物も違和感がない、新品じゃないですか。それをそれほど頓着せず普通に、自然に身に纏ってますよね?あとそれに、淫魔の種族特性を考えると、もうかなり日本に浸透していますよね、あなた方。人間種に溶け込むやら、取り込むやら、引き入れるやら、大得意じゃないですか?」名探偵のように滔々と。
「あー、だからそれはあくまでも、目立たないように溶け込むように、意識されないように、一夜の夢を届けるかのように、淫魔が社会で暗躍しているというのは確かでありますし、淫魔の特性、性的な接触を通して、異性やら同性やらを堕として協力者に仕立て上げるというのは、これはま普通にやっている、これはまあ否定できるところではないわけですが、それはあくまでも、ひっそりと、目立たないように、正体が露見しないように、しているわけでありまして。今回のように婚姻関係を結んで、家に入るというのとは違うわけですよ」
「もしかしなくても、責任を取りたくないと?」
「種付けの責任をとる淫魔っていないと思いません?」
種族の垣根を超えた男女間の死闘が今始まる。




