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011_はーいみなさん、こちらの光に注目〜。

「記憶処理をするってことは淫魔の存在を秘密にしておきたいってこと?」

「迷宮に怪異として種族淫魔が存在すること自体はすでに公のものになってますので、そこはそれほどでも、ただインマー保険はあまり広めたくはない、という感じですね」

「なぜに?」

「当てにされすぎると困るからです。現状このインマー保険業務、運に頼ったものですので。私みたいな営業と保険業務実行を兼ねている淫魔がたまたま迷宮で瀕死になった探索者に出会わなければ、契約が実行されないからですね」

「あ、偶然の産物だったんだ、うわぁ、普通にやばかった、命の危機だった」

「そうは言っても、淫魔108ある秘技に淫魔センサーというのがあるので、ある程度は察知できたりします。このセンサーで、淫魔的展開に持っていけそうな探索者とか武芸者とかを探知しておいて、それとなく監視しておくみたいなことはできるのです」

「いや何その淫魔的展開察知センサーって?」

「母体になりそうな若い女性に危機が迫ってそうな時に働く、竿役淫魔センサー?」

「ひどい能力だなぁ」


「まあ、かなりその淫魔の個性によって左右されるセンサーではありますね、そもそも淫魔の趣味嗜好と、センサーに引っかかる容姿年齢性別が一致しなければ働かないですし」

「意外と感度が狭いのか?」

「淫魔の趣味嗜好はかなり広いので、まあ、老若男女人獣を問わず反応する方もいますね。私は基本女性専門ですが」ハハハと爽やかに笑う淫魔イチロー。

「下衆なのでは?」真顔で返す小町。

「いやそんな、そこまで褒められても、気持ちよくしかできませんよ」

「ばか。あーなるほど下衆って淫魔的には褒め言葉なのか」

「怪異的には卑怯とか卑劣とかも褒め言葉になったりしますね、あと鬼畜とか、鬼とか悪魔とか。種族的に違うので淫魔です、って返すこともありますね」

「確かに鬼畜っぽい気はした」

「結構そうゆう責めに感じてましたものね」

「うるせい」


「過度に当てにされたり、わざと呼ばれるようなことが増えてしまうと、業務がパンクしてしまうのですよね、なので、インマー保険そのものは秘匿事項とさせてもらっています」

「私の記憶も操作するの?」

「日本社会に戻って人間の子供として産むのなら、別にそこまではしませんよ、ちゃんと覚えてます、ええ、どのように妊娠したのか、こう、妙に冷静に客観的に体位とか、感じ方とか含めて、明確に記憶が残ります」

「ううう」

「基本自分の子供として産んで育てようとなった母体は、子供の不利になりそうな情報を漏らさないので、自然にあまり広がらないんですよ、この契約」

「なるほど」

「あと、そこまで考えられなくて頭が軽い、子供を大事にしない母体は、なんやかんやあって、迷宮から出られなくなりますし」

「あ、察し」

「そうですね、快楽に溺れさせて孕み袋コースか、記憶消去して行方不明、のちに発見とか、そんな感じです。あとはまあ、どうしようもなさそうな時は、出産後の帰り道で不幸にも事故にあってしまうというケースもありますかね?」

「怖い怖い」

「怖くないですよ、最終的には淫魔の役に立ってもらうので、大切に扱わせていただきます、肉体は」にこりと爽やか(爽やか?)な笑顔のイチローです。

「いやほんとに怖い」

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