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【3】匂いチェックする

【3】匂いチェックする

毎日ストレッチを欠かさず行って、全身筋肉痛の人くらいのスムーズさで動けるようになってきた。

同じくのボイストレーニングで、めっちゃ風邪ひいて喉を痛めてる人くらいの声が出せるようになってきた。

時々咳き込みながら話せばそれっぽいと思う。ただゾンビになってみると、生前どうやって咳をしていたのか思い出せなくてすごく下手な演技っぽくなってしまう。要練習。

鏡を見れば透き通るほどに色白の(青白の?)女子が映っている。

まあちゃんと生きているように見えなくもない。


さてこうなると、気になるのは匂いだ。

ある程度動けるようになってからは毎日お風呂に入って香りの良いシャンプーで髪を洗っている。

でも、自分の匂いは自分では分かりにくいらしい…自分の体臭や口臭、また香水のつけ過ぎなどは本人には分かりにくいのだ。

まして私から漂うのは体臭ではなく腐臭かもしれないのだ。

人間ですら分かりにくいのにゾンビに自分の腐臭を分かれとか無理が過ぎる。

私がもしただならぬ腐臭を発散させているのなら、キャンパスライフどころではない。

かと言って道行く人に「私臭いですか?」と聞いて回るわけにもいかない。

客観的に数値で測らねばならないということで、Amazonで匂いチェッカーなる機器を買った。

自分が悪臭を放っていないかを知ることができる優れものだ。

多分加齢臭が気になり始めたおじさまたちが使うのだろう…まさか花の乙女19歳の分際でこんなものに頼らねばならなくなるとは夢にも思わなかった。


………使うのが、怖い。

どうするのこれ10段階で10振り切りでーすとか言われたら。

そんなんもう泣きながら山に篭って死ぬまで独りぼっちで過ごすしかないじゃん…。

せめてネットが繋がるところにしよう…。


ええい!いざ!!

ピピピピピピピ…ピピー。数値は…3!!

ギリセーーーーーフ!!

説明書によると4からは気をつけないといけないらしいのでマジでギリセーフ。

油断できないので定期的にチェックしなければ。そしてつけ過ぎにならない程度にコロンなどつけて誤魔化さねば。


そんなこんなでやることが多過ぎて忙しいゾンビライフなのだけど、私は一つ大切なことを忘れていた。

大学の、課題。

ゾンビになる前に全部済ませておけば良かった…。夏休みの宿題を溜め込むタイプであることを過去最大に後悔しつつ、動かしにくい指でレポートをタイプする。

2学期開始まで、あと1週間!



   (続)

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