03 崩壊の予兆
すみません
投稿忘れてました。
なるべく忘れることはないように努力します。
グランとフィーナの婚約が公表された頃、王城の自室にいる第二王子のダグリュールは荒れていた。
「ふざけるな!! なぜこの天才の俺があの女に見向きもされないんだ! 王家の俺が伯爵家のあいつに劣るというのか! あの女は俺のものになるはずなのに……」
そう言って侍女たちに当たり散らしているとドアがノックされ、開けられた。
「入れとは誰も言ってないぞ!」と言い入ってきた人物を見ると、自分を支持してくれ、頼れる公爵家の当主だった。
「ダグリュール様、これはどうなさいましたか?」
知っているだろうにと思いつつ、あの女を手に入れ損ねたことを話す。すると公爵は
「ええ、グランという者は卑劣なことをしますね。すべてその者が悪いのです。フィーナ嬢は騙されているだけです。むしろこのまま結婚すればひどい目に遭われるでしょう。グランという者からフィーナ嬢を救い出しましょう。」
ああ、そうだ、奴は外道だ、俺が正しいのだ。と言い、どうすれば取り返せるのだと聞くと、
「あの者は狡猾で一切証拠を残しておりません、なので事故と見せかけて始末し、反論を出来ないようにしてから叩くのが一番かと。」
「そうか、ならお前に任せる。」
「はい、お任せください。」
そう言い、公爵は笑みを浮かべる。そうしてグランに黒い影が忍び寄っていった。
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グランとフィーナの婚約の発表から一ヶ月後、レナードに王家から招集がかかった。内容は国の秘匿施設に高ランクの魔物が侵入し、住み着いたため、その魔物の討伐しろということだ。なぜレナードなのかは、情報漏洩を防ぐため国の秘匿施設にシャサーを入れるわけにはいかないからだ。
だが、魔物のランクなどが書かれておらず、いささか不安になるものだった。
そうしてレナードは2日後、長年一緒に戦ってきた騎士たちとすぐ帰ってくると言い王都へ出発した。
2週間後、帰ってきたのは出発のときに着ていた黒いトレンチコートと折れた剣の柄、そして壊れてしまったユリアとおそろいの腕輪だけだった。
もう一話もあとで投稿します