17 クラス分けの結果
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試験から3日後、俺は屋敷の応接室にいた。
「分かっていると思うけど、来てもらったのはこれが届いたからだよ」
そう言い、トールは対面に座っているシルフィリアとその後ろに立つ俺に、先ほど届いた封筒を差し出す。
「うぅー…… もしアルトと違うクラスだったらどうしよう……」
シルフィリアの心配を他所に俺は封を切り、中の紙を取り出して結果を見る。
「えっ……、もう開けたの!!」
俺がすぐに開けたのを見るとシルフィリアも急いで開ける。
「やったぁー!! 私、Aクラスです!!」
クラスはAから順にFまであり、Aクラスには優秀な者が集まる。この歳で試験官に確実に勝てる者はほとんど居ない。 Aクラスなのは当然だ。
「おめでとうございます、シルフィリア様」
「アルト、君はどうだったの?」
トールに尋ねられ、通達書をテーブルに置く。
「俺もAクラスです」
「流石5つ星だね、試験はどうだった?」
「銀翼だと大ぴらには明かせないので、いつものように動けないのがもどかしかったぐらいですね」
「ハリス先生を倒したのによく言うよ。あの人、大怪我で退役する前は4つ星の中位で、先生に勝てる人は数人程度なんだ。」
元4つ星の中位なら、かなり怪我の影響が大きいのだろう。現役の頃なら都市壊滅級の魔物と一騎打ち出来たはずだ。
「だからアルト。今、試験でハリス先生を倒したやつが入学するって噂になっているよ」
「名前は出回ってませんよね?」
面倒なことにならないように祈りつつ、現状を聞いてみる。
「そっちは大丈夫。 あくまで倒したやつが居る、っていう噂だけだから」
そのことを聞き安堵する。
「あとアルト、ダグリュール王子殿下には注意しておいてね。」
ダグリュール王子はルーフェルト王国第二王子で、確か同学年のはずだ。
「第二王子殿下がどうかしたんですか?」
「ルシウス王子殿下は冷静で穏やかなお方なんだけどね。ダグリュール王子殿下は短気で荒れやすいところがあるんだ。 だから注意してねっていう話だよ」
「了解です」
どうやら、危惧した別の方向から面倒事は来るらしいのであった。




