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11 王都

あれ?

最終更新から一ヶ月も経ってた ビクゥッΣ(゜ω゜ノ)ノ




 ルーフェルト王国の王都は3つの壁に囲まれている。内側に王城、その王城を囲うように第一城壁、その周囲に貴族街、そして貴族街を囲むように第二城壁、そして庶民街、その外側には防衛用のために強固な第三城壁がある。


 第三城壁の外側には堀があり、敵が城壁に取り付きにくくなるようになっているが、現在では過去の前線後退によって発生した避難民による街が出来ている、貧民街(・・・)と呼ばれている街ではあるが。


 貧民街は治安が悪く、大通りから逸れれば腕の立つ者でもない限り、無事に出てこれないため普通の人間は足早に通り抜ける。


 貧民街の大通りを抜け、第三城壁南門を通過する。普通は守衛のチェックを受けるのだが、貴族の馬車は第三城壁門ではチェックは受けない。それは要人警護上でのリスクと貴族の馬車には家ごとの紋章があり、それを驕ると即処刑であるため貴族を騙る者はいない。


 第三城壁南門を抜けた先にある大通りは直線で第二城壁南門へ繋がっている。誰かが飛び出してきても問題ないように馬車の速度を落としてゆっくりと人が多い大通りを進んでいく。


 問題は第二城壁門だ。貴族街へ行くには平民は基本、通行証明書が必要となる。発行できるのは王家か貴族、行政機関だけである。そして不正使用を防ぐため、本人確認などが厳しい上に、衛兵による平民への態度が問題だ。第二城壁門の衛兵は貴族出身の者が多く、目をつけられれば立場を利用し、通行料と称し金を要求したり、しつこくナンパするなどの素行の悪い者が多い。


 だがこの馬車は貴族の馬車だから問題ないと思うだろう。だが乗っているのは貴族の令嬢だ。そして衛兵になる貴族の子は基本三男以下である。もし自分より位の高い貴族の娘と仲良くなれれば、逆玉の輿のチャンスがある。そのため恐らく今回は鬱陶しいこと間違いなしだろう。


 はあ、とため息を付き第二城壁門へ差し掛かる。そのまま入ってすぐに碌でもないことを考えていることまる分かりの視線が向けられる。面倒だがシルフィリアも長旅で疲れている上に、新生活の前に碌でもない貴族の嫌な思い出を作らせるわけにはいかない。


 「止まれ、私はタール子爵家三男サーズ・タールだ。お前の身分証と中のお方の紹介を。」


 指示の通りに止まるが、自分のシャサーの階級証を出さずに、ギルド発行の特別なカードを出す。


 「んっ?、何だこれは。 お前ふざけているのか!?」


 俺が出したのはギルドの紋章が表に描かれた真っ黒なカードだ。このカードの持ち主は行政機関の大臣レベルの権力を持つ。そしてこのカードは9枚しか存在しない。そのためか貴族の三男は知っていないようだ。

 呆れて肩を竦めると「おい、お前何だその態度は!!」と言い、腰の剣に手をかけ抜こうとする。この態度の上に抜剣まですると下手をすれば首が飛びかねないので、圧倒的な魔力によるプレッシャーで剣を引き抜こうとする手ごと押さえつける。


 すると奥からくたびれたおっさんの衛兵が慌てて出てきた。

 圧倒的プレッシャーを放つ俺とその手にあるカード、地面に手をついて冷や汗をかき過呼吸気味になっているサーズを見て状況を把握したようだ。


 「ぶ、部下が失礼をいたしました。第二城壁南門守衛隊隊長、エインズ・アッカーと申します。この度は何卒ご容赦を。」


 エインズ隊長はこのカードが何か知っているようで、サーズの頭を無理やり地面に押し付けて土下座させ、自分まで土下座する。流れるような土下座に苦労しているのだろうなーと思いつつ、話を進めることにする。


 「面を上げろ、今回だけは赦してやろう。だが次はないことは分かっているな、次は守衛隊長の首まで飛ばさねばならなくなる。」


 守衛隊長の首までという言葉を聞き、サーズの顔は真っ青になった。ようやく自分の首が飛びかけていたことに気づいたのだろう。


 とりあえず処罰は終わったので、シルフィリアの紹介に移る。


 馬車の扉をノックし、検問だということを伝える。するとすぐに扉が開き、シルフィリア付きのメイドが降り、横に控える。


 貴族の令嬢が馬車を降りる時は基本、従者が手を差し延べ支えるという作法があるのだが、シルフィリア嬢付きのメイドは横に控えたのでこの場合、俺が手を差し伸べなければならない。


 誰がこんな作法作ったんだよと心のなかで文句を垂れながら手を差し伸べる。俺が手を差し出したからか、少し驚いたような顔をしてシルフィリア嬢は上品な動きで降りてくる。

 

 「こちらにおられるお方はガーフィート・ロータス・テレート伯爵の御息女、シルフィリア様である。」


 シルフィリアはお辞儀(カテシー)をし、伯爵家の者であることを表す懐剣を見せる。


 「確かに、 どうぞお通りください。」


 エインズが跪き、承認の意を示したのでシルフィリア嬢も馬車に戻り、発進させようとしているとエインズが話しかけてきた。


 「銀翼殿も学園に行かれるのですか?」


 「ああ、そうだが貴殿は以前、前線にいたのか?」


 「はい、2年ほど前のギガワームの襲撃で隊が私を除いて全滅した時に銀翼殿が救援に駆け付けられ、異常な量のギガワームを蹂躙されたのを見ました。」


 2年前のギガワームの襲撃は今でもしっかりと覚えている。ギガワームは地中を移動し、目標の真下から襲ってくる。そして件のギガワームは突然変異でこちらの魔力感知などの索敵に引っかからないステルス能力があった。そのギガワームが集団で前線基地(FOB)を襲い、FOBが4つ、そしてFOBに配属されていた2個師団、計2万5千人余りが殲滅された。

 おそらくエインズは基地内に居なかったおかげで助かったのだろう。


 「すまなかった、貴殿の戦友たちは助けられなかった。」


 「いいえ、私は助けられた身なのですから。あなたが駆けつけなければもっと被害が増えていました。死んだ者も多いですが、あなたに救われた者も沢山いるのですよ。私もあと少しで飲み込まれるところをあなたに救われたのです。」


 「そうか、それなら良かった。だが、あまり俺が銀翼だとは言いふらさないでくれよ?」


 「ええ、命の恩人が嫌がることはしませんよ。」


 「助かる、良き生活を祈っている。」


 「銀翼殿もお元気で。」


 エインズに別れの挨拶をし、門を後に貴族街へ進む。ちなみに、やらかしちゃったサーズ君はこちらの話が聞こえない所でガタガタ震えて土下座している。そしてなぜか大量の汗をかいている。



 あっ、プレッシャー解くの忘れて放置してた・・・・・・





すみません、忙しくて更新止まってました。

余裕が出来てきたので再開(止まらないとは言っていない)します!!

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