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白銀あくあ、日本最後の夜。

後半部分を完全にカットしているので今日の更新はものすごく短いです。


「あくあ君。修学旅行の準備はちゃんと整えてる?」

「あっ」


 ライブの事ばっか考えてたけど、その前に修学旅行があったか。

 確か、修学旅行の行き先はステイツだったな。

 慎太郎がガイドブックを見てソワソワしていた事を思い出す。


「ちゃんと3人とも正式に手続きをして許可は取ってるから安心して」

「阿古さん、いつもありがとう」


 俺達男子が修学旅行で国外に行くのは、パスポート以外にも国の許可を取る必要があったりして色々と大変らしい。

 なんかあった時の保障だとか、その何かが起こらないためのセキュリティについて話し合ったりとかを、両国の偉い人達が事前に集まって、学校側を交えてしっかりと話し合うと聞いた。


「それと移動だけど、黛君やとあちゃん、カノンさん達は学校のみんなと政府専用機で日本からステイツに飛ぶんだけど、あくあ君は事前にスターズでの撮影のお仕事が入ってます」


 そういえば、コロールのキャンペーンで追加の撮影が必要だとか言ってたっけ。

 衣装を送ってもらってこっちで撮影して合成する手もあったが、ジョンからも直接メールで現地で撮影したいとお願いされてたから、友人としてどうにかしてあげたいと思った。


「そこで、あくあ君はみんなより先に、羽生総理と一緒に大統領専用機に乗ってスターズに移動してください」

「大統領専用機? 政府専用機じゃなくて?」


 しかも羽生総理と一緒って、どういうことだろう?


「ちょうど同時期にスターズで各国のトップが集まって首脳会談を行う事になってるの。政府専用機は乙女咲の子達の移動に使う事になってるでしょ? だから、ステイツ側がスターズに移動する際に羽生総理を大統領専用機で拾って行く時にあくあ君も一緒にどうかって提案してきたわ。丁度、撮影が終わる頃には首脳会談も終わってるだろうし、そのままあくあ君は大統領専用機に乗ってステイツに向かって貰えば大丈夫だから」


 なるほど、そういうわけだったのか。

 映画だと大統領専用機はしょっちゅう墜落してるけど、現実世界ではそんな事は絶対にあり得ない。

 セキュリティの面から考えても凄く安全だと思った。


「わかりました。そういう事ならよろしくお願いします」

「うん。ただ私は現地に先乗りする予定があるのと、どのみち大統領専用機に乗れるのはあくあ君1人だけなの。だから私たちは現地で合流しましょう。その間、羽生総理があくあ君の保護者代わりって事になってるから、何かあったら羽生総理を頼ってくれていいからね」


 羽生総理と一緒か。

 また、なつきんぐの事について根掘り葉掘り聞いてくるんだろうな。

 あの人、天我先輩と一緒で寝ないから、空の旅で寝れるかどうか若干心配になってきた。


「そういうわけだから、ちゃんと準備しておいてね」

「わかりました」


 阿古さんとの話し合いが終わってから数日後、俺は旅に出る前日の夜に部屋で荷物のチェックをしていた。


「ふぅ、こんなもんかな」


 荷造りを終えた俺がベッドに腰掛けて一息ついてると、外から誰かの足音が聞こえてきた。

 1人……いや、足音からして2人か。


「旦那様、荷造りは終わりましたか?」

「ああ、さっき終わったよ」

「それでは中に入ってよろしいでしょうか?」

「もちろん」


 俺が扉を開けると、ペゴニアさんとヴィクトリア様の2人が立っていた。

 この組み合わせは珍しいな。


「どうぞ」

「失礼します」

「お、お邪魔しますわ」


 俺は2人を部屋の中に招き入れると扉の鍵をしっかりと閉める。

 こうして日本を発つ最後の夜は更けて行った……。

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