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白銀カノン、ガチヲタ完全復活編。

 今朝早くにあくあが家を出てから数時間が経ちました。


「そろそろお時間です。お嬢様」

「ありがとう、ペゴニア。それじゃあ2人をお願いね」


 かのあとあのんをペゴニアに預けた私は、白銀キングダムの中にあるPPV会場へと向かう。

 聖あくあ教が勝手に白銀キングダムを建設していた中で、私が現場監督をやっていたえみり先輩に注文を出した事は一つ。あくあのライブを中継できる専用のPPV施設を作る事です。

 私がPPV会場の専用通路を歩いていると、親の顔より見ているお馴染みの3人が私の到着を待ってくれていました。


「カノンさん、来ましたね」

「待ってたぜ、カノン」


 姐さんと楓先輩の2人は意味ありげな雰囲気を醸し出しつつ両方の壁にもたれかかっていました。

 これもヲタクあるあるですね。鉄板を外さないところに思わず笑みが溢れる。

 そして通路の先ではえみり先輩が仁王立ちしていました。


「来たな。カノン」


 私はえみり先輩の笑顔に応えるように、ニッと笑う。


「みんな。待たせたわね」


 私はこれから共に同じ戦場へと向かう3人の戦友達とハイタッチをする。


「今日はあくあさんの、BERYLのライブがある日ですね」


 私は姐さんの言葉に力強く頷く。

 妊娠が発覚してから出産するまで、私はお腹にいる子供達への影響を考えて今の今までセーブしてきました。


「初めてあくあ君をみた日から、まさかこうなるなんてな」


 楓先輩の言葉に私は笑顔を見せる。

 掲示板の書き込みに唆されてトマリギに行ったあの日に私の、私たちの運命は大きく変わりました。


「さぁ、行こう。みんな」


 えみり先輩の伸ばした手にみんなで手を重ねる。


「我ら、同じオスの下に集ったぐへへ4姉妹」

「ちょっとぉ!?」


 しまらないえみり先輩の言葉に思わず私がツッコミを入れる。

 さっきまでかっこよかったのに、なんでそのタイミングでそんなお下品なセリフが出るのよ!

 勝手に私たちもぐへへ姉妹に混ぜないでください!!


「へへっ、えみり。お前は結婚しても相変わらずだよな」


 なんで楓先輩はちょっと嬉しそうなんですか?

 あっ、そういえば、楓先輩って元は一度BANされたトチ狂ったネームドのコテハンでしたね。


「全くです」


 あれ? なんで何時もは私と一緒に突っ込んでくれる姐さんまでちょっと嬉しそうな顔をしてるんですか?

 そういえば、姐さんもみんな姐さんって言うから忘れてるけど狂った名前のコテハンでしたね。

 あれ? 捗るもアレだし、私以外の3人のコテハン、ちょっとやばくない?


「カノン、何を考えてるか知らないけど。あくあ様が出てくる前はやばい事を言ってたお前は突っ込めないからな」


 私はえみり先輩達から顔を背ける。えっと、何のことだったかな〜。

 そんなの私の記憶にないからノーカンだもん!!


「ちゃんと魚拓も取ってるからな」

「嘘でしょ!?」


 私の反応を見た3人が吹き出す。

 も、もう! ほら、あと少しでライブが始まるんでしょ!?

 こんなところで無駄な時間使ってる暇なんてないんだから!!

 私は3人を無視して、スタスタと1人で会場に向かって歩き出す。


「ちょ、待てって。カノン」

「へへっ、拗ねるなよ。カノン」

「カノンさん、ごめんなさい。機嫌直してください」


 別に怒ってるわけじゃないもん。

 私は後ろを振り向くと笑顔を見せる。


「ほら、バカやってないで行こう!」


 もうここからは言葉なんて入りません。

 3人は私の言葉に力強く頷き返してくれた。


『後5分少々でライブが始まります。みなさん、照明が暗くなる前にご着席ください』


 どうやら私達が最後のようね。

 会場に入った私達は、最前列から3列目に用意されたど真ん中の席に陣取る。


「ちょっと! 何で最前列にしたのに見上げなきゃいけないのよ。首が痛いじゃない!!」

「だから最前列は止めようって言ったじゃん……」


 ふふふ、小雛ゆかりさんは凄い人だけど、やはりファンとしてはまだまだ素人ですね。

 実際の会場と違ってPPVを選択する時は首を見上げなくていい位置を陣取るのがマストです。


「ふぅ……」


 PPVとはいえ、ライブが始まる前のこの数分間が一番緊張します。

 そして、一番ドキドキワクワクするのもこの時間なんですよね。

 ああ、妊娠している間は部屋で見ている事がほとんどだったので、この少しピリついた空気感自体が少しだけ懐かしいです。

 私は手元にグッズを準備をする。この日のために新しいうちわも用意してきました。


「きた」


 待つ事数分、PPV会場にいる誰かが呟きました。

 会場の照明が落ちると、湾曲したスクリーンに実際のライブ会場の映像が映し出される。

 ステージの上に誰もいない。って事は、何か特別な登場の仕方をするんだと確信しました。

 勘のいい私はすかさず湾曲したスクリーンの天井を見つめる。


「上よ!」


 私がスクリーンの天井を指さすと全員の視線がそちらへと向けられる。


「ぐぎぎ。ますます首が痛いじゃない!! 普通に登場しなさいよ!」


 小雛ゆかりさん、頼むから少しの間だけ黙っておいてください。今、すごくいいところですから!!

 天井を見上げて数秒後、大きなプロペラな音と共に一機のヘリコプターがステージに近づいてきました。


「あ、あれは、ロクマルです!!」


 姐さん、ロクマルが通じるのはわかってる人だけです!!

 災害救助に使われている自衛隊のヘリコプターからロープが垂れると、あくあを先頭にBERYLの4人が次々と降下してくる。

 流石にとあちゃんはダメじゃない!? って思ったけど、ちゃんとあくあとセットで降りてきました。

 ここでまず数人が脱落します。みんな気をしっかり持って! まだ一節も歌ってないよ!!

 ヘリから降りてきたあくあ達はマイクを手に取るとみんなで顔を見合わせて力強く頷く。ステージからヘリが離れた時点でもう曲のイントロ始まっています。


『今、この瞬間に誰かが心の中で俺達を呼んでいる。その声なき声に応えてこの手で掴む』


 はわわ。羽生総理に借りを作ったあくあのせいで決まった自衛隊のCMソングです。

 どんな災害やいかなる困難からすべての国民を守るという自衛隊の信念と、苦しんでいる人たちや悲しんでいる人たちの声なき声にも反応して手を伸ばすというBERYLの信念の元に、モジャさんが作詞作曲しました。


『届かない叫び。真っ暗な視界。不安に押しつぶされる心。どんなに絶望的な状況でも俺達は諦めない』


 悲しげなメロディーを一本の芯が通った力強い声で歌い上げる。

 レスキュー服を着たあくあがただでさえカッコいいのに、哀愁のある曲調も相まって私の心が最初からクライマックスになります。

 ねぇ、普通はさ、最初にテンションの上がる曲を持ってくるんじゃないの? そっちの方がノれるよね? それなのに、なんで最初からファンの心を一気に持っていこうとするの?

 しかし、BERYLのやらかしはここで止まりません。

 最後のメロディーを歌い切った後にいきなり曲調が変わると、初めて聞く音に観客達から悲鳴が上がる。


 し、し、し、新曲だーーーーーーーっ!!


 私とえみり先輩は顔を正面に向けたままで抱き合う。

 マイクを持ったあくあが、私達に、ううん、私に向かって視線を向ける。


『行くぜ、みんな! 俺たちのファンなら、もう覚悟はできてるよな!?』


 できてるけどできてないできてないできてない!!

 あくあの言葉に合わせてステージの後ろのあるスクリーンに大きな文字が出る。


【この国は俺たちが守る!】


 へっ? 自衛隊の制服を着たBERYLの4人……と、小早川さん!? の映像が映し出されました。

 ヘブンズソードのキャストが勢揃いした姿に観客席がまた大きな叫び声を上げる。


【監督:本郷弘子】


 うぎゃああああああああああああ!

 ヘブンズソードだああああああああああああ!

 音もなく真っ白になった白龍先生の身体を隣にいた編集さんが力強く揺さぶる。


【陸! 海! 空! 自衛隊全面協力のスペシャルドラマを今冬に公開予定!!】


 へえええええ。いつの間に撮影してたんだろ……。

 ていうか、あくあ達がヘリからの降下ができていたのってこれが理由だったんだと納得する。


【例の如く、羽生総理と森川アナも本人役で出るよ!】


 それはどうでもいいです。

 この一瞬だけ、全員が感情の抜け落ちた真顔になる。

 でも、すぐに始まったBERYLのアップテンポな歌で現実に引き戻された。


『どんなに傷ついても、諦めなければ君の事を守れると思った』


 ちょっとぉ!? まだ、ドラマが始まってないのに、歌詞に不安なワードを入れないでよおおおおお!

 ヲタクは少ない情報ですぐに妄想するんだよ!? それはもう学校にいるときだって、家にいるときだって、24時間365日、妄想しては謎の考察を打ち立てて掲示板でしょうもない論争を繰り広げるんだから!!


『覚悟なんてとうの昔にできていると思った。でも現実に押しつぶされそうになる』


 ううっ、曲と歌に集中したいヲタの私と歌詞からドラマの考察したいヲタの私が頭の中で喧嘩を始める。

 もう! もう! もう! あくあのばか! 普通、こういう発表って最後にするもんでしょ!!

 なんで最初にしちゃうのよ!! もっともったいぶってよ!!

 テーマパークに入ったら入り口のゲートがジェットコースターでした。みたいな感じじゃん!!


「これだからBERYLはやめられねぇぜ」


 よだれのついた口元を手で拭うえみり先輩に完全に同意する。


『みんなー! まだ疲れてないよね?』

「「「「疲れてないよー!!」」」」


 とあちゃんの言葉にみんなが応える。


『もちろん、先輩もまだ疲れてないよね?』

『ああ、もちろんだとも』


 天我先輩の返事を聞いたとあちゃんは人差し指を左右に振ってとぼけた顔で首を傾ける。

 なにそれ、かゎぃぃ……。


『違うよ。僕が呼んだ先輩はそっちじゃなくて……』

『もちろん私の事だろ? 加賀美』


 きゃあああああああああああああああ!

 天我先輩でも首が痛い先輩でもなくて、加賀美の先輩といえば1人しかいない。


「「「「「夜影隊長だーーーーーっ!」」」」」


 小早川さんの登場で会場が再び盛り上がる。

 うわーーーーーーーーーー。いーーーーーーーーなーーーーーーーーー。

 会場に居る人達が羨ましくて仕方ないよ。


『私が来たという事はわかっているだろうな?』


 ヘ、ヘ、ヘブンズソードメドレーだああああああああああああああ!

 私は隣に居たえみり先輩の体に抱きつく。


「ちょ、カノン!? おま、いつからそんな積極的に……ぐへへ、ついに私の愛が通じたのか!?」


 ほら、馬鹿なこと言ってないで前! 前!! ま、え、み、て!!

 やたらブカブカのレスキュー服を着てるなって思ったんですよ!!

 するとみんながレスキュー服を脱ぐと、中に着込んでいたドライバースーツがあらわになりました。


「うおおおおおおおおおお!」


 ちょっと、えみり先輩!?

 どさくさに紛れて今、私の体を触ったでしょ! 絶対にわざとだってわかってるんだからね!!

 私たちは腕がちぎれるんじゃないかってくらいペンライトを振る。

 何かを振ってないと行き場のない感情がすぐに爆発してしまうからだ。


「うーん、うーん」

「ほら、先生、しっかりして」


 心配そうな顔をしたメアリーお婆ちゃんが車椅子で運び出されていく白龍先生に優しく声をかける。

 白龍先生、死ぬためにライブを見に来る先生は私達ファンの鑑です。

 私たちは誰1人として笑うことなく、真剣な顔で会場から退場していく白龍先生に敬礼した。


『みんな、後は頼んだぞ!!』


 小早川さんがベルトに装着されたクワガタの角に手をかける。

 あっ、アーマーパージだ!!

 大きな光と共にステージが暗転すると、ドライバースーツを脱いだBERYLの4人が現れる。

 ん? 違う! ステージの上には、とあちゃんとあくあの2人だけしかいない!!


「あっ、あっ、あっ」


 これってあれだ。あくあとアヤナちゃんが2人で歌った華火だ!!

 ってことは、とあちゃんがアヤナちゃんパートを歌うの!?


「アヤナせんぱーい!!」


 会場のどこかでアヤナちゃんの名前を呼ぶふらんちゃんの叫び声が聞こえる。

 その瞬間、私達検証班は夜空に散ったアヤナちゃんに敬礼を送った。


「白龍先生といい、無茶……しやがって」


 涙を流すえみり先輩の言葉に私達は無言で頷く。

 って、って、ってぇぇええええええ!?

 とあちゃんとのデュエットかと思ったら違うじゃん!!

 2番ではとあちゃんが黛君にバトンタッチして、3番では黛君が天我先輩にバトンタッチする。

 その度に会場からバタンバタンと人が倒れていく音が聞こえてきた。

 ああ、なんだろう。この音を聞くとBERYLの、あくあのコンサートに来たなって感じがする。

 実家のような安心感を感じてきている自分がいます。


「どうやら、最後に残ったのは私たちだけのようだな」


 ううん。まだ結構、残ってるよ。

 なんなら席が空いた事で、元気な小雛ゆかりさんが後ろの辺に移動していったのも見たもん。

 ライブが終盤になるにつれ、画面に少しのノイズが入る。

 どうしたんだろう? 撮影機材にトラブルがあったのかな?

 そんなことを考えていたら、画面のノイズがくっきりと見えてくる。


「「「「「あ、雨だ!?」」」」」


 突然の雨に全員が顔を見合わせる。

 しかも軽めの雨じゃない。画面に雨粒がくっきりと見えるくらいの土砂降りだ。

 ど、どうするんだろう!?

 普通のグループなら続行する可能性もあるけど、BERYLは男性4人のグループです。

 みんな、あくあのせいで感覚が麻痺してるけど、普通は雨の中で男の子達に歌わせたりなんかしません。

 あと少しで終わりなのにな……。

 誰しもがそう思った。そんな不安な表情を見抜いたあくあが手に持ったマイクでシャウトする。


『みんな、どうした!? 元気がないぞ! 声出して、ボルテージあげて、雨なんか吹っ飛ばすぞ!!』


 あくあの声に、私達ファンのみんなだけじゃなくて、とあちゃんや黛君、天我先輩も俯きかけた顔を上げる。

 そうだよ。あくあはこんな事で止まるような男の子じゃないよね。


「「「「「「「「「「きゃあああああああああああああ!」」」」」」」」」」


 あくあは私たちの声に応えるようにステージの前に出ると、あえて雨でずぶ濡れになりながら声を張り上げて歌い上げる。

 それでも徐々に雨の勢いが増していく。

 歌い切るのが先か、雨で中止になるのが先か。どのみち、この雨じゃ流石に安全上の問題からアンコールはないだろうなと思った。

 あくあもそれがわかっているのか、あと一曲を示すように人差し指を突き上げる。


『これがラストナンバーだ! 雨に負けたくないから、みんなも一緒に声を出して歌ってくれ!!』


 あくあはずぶ濡れになったシャツのボタンをはじけ飛ばすように服を脱ぐと、観客席に向かって投げ捨てる。

 うぎゃあああああああああああああああ!

 雨に濡れたあくあの艶かしい上半身に、生き残っていた大半の女子達が立ったまま気絶する。

 すごい。みんな、気絶したのに無意識でペンラ振ってるよぉ。感動した!!


『最後の曲はファントムレクイエムだ。いくぞ。みんな!!』


 みんなもうその長ったらしいイントロとヴァイオリンの音でわかってるよ!!


『愛してるぜ松山! 愛媛県のみんな、今日から3日間よろしくなあああああああああああああああ!』


 もうそのあとの記憶はないです。

 私もえみり先輩も、かえで先輩も姐さんも、みんな真っ白になってペンライトを振っていました。

 うっ、うっ、うっ、あくあがカッコ良すぎるよぉ。どうしたらいいの?

 私は隣に居たえみり先輩の着ていたTシャツの裾で涙を拭くと、袖をぐいぐいと引っ張る。


「どうしよう。えみり先輩」

「か、カノン、どうした!?」


 私の涙を見たえみり先輩が焦った顔をする。


「わ、私ね……」

「うん、どうした?」

「……もう一回、あくあの事が好きになっちゃった」

「あ、うん……」


 えみり先輩、急にトーンダウンしたかと思えば、冷静な顔をしてどうしたんですか?

 いつも私だってえみり先輩の茶番に付き合ってあげてるんだから、少しは私の茶番に付き合ってくれてもいいと思うんだけどなあ。


「えみり先輩。私、あくあと結婚する」

「あ、うん。もう結婚してるけどな」


 だからもう一回、あくあと結婚するって言ってるの!

 なんなら付き合うところから始めるもん!!

 私がぷくーっとほっぺたを膨らませると、えみり先輩が慌ててご機嫌をとろうとする。

 だから別に怒ってないってば。あくあがいなくて寂しいから、私に構って欲しいなってアピールしてるだけだもん!


「嗜み、可愛いかよ……これは間違いなく魔性の嗜み、ましょなみさんだ」


 また変な語録作らないでよ。そういうのすぐに広がるんだから!!

 こうして私は、あくあの居ない3日間をえみり先輩や姐さん、かえで先輩の3人にだる絡みをして耐え忍んだ。

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