小雛ゆかり、賭けに負けた代償。
「もう! 一体、なんなのよ!!」
テレビで打ち合わせをしてたら、覆面を被った人たちに目隠しをされて拉致された。
その数十分後、私はどこかの路上に放り出される。
「この雑な感じ。どうせ、ベリベリのスタッフでしょ!」
私は目隠しを外すと、近くにいるカメラマンを睨みつける。
「小雛さん、うちのスタッフをビビらせないでくださいよ〜」
ほら、やっぱり。
悪い顔をしたベリベリのプロデューサーが車の中から出てきた。
「で、何? どうせまた、あくあがしょうもない事考えたんでしょ」
私にはちゃんと、まるっと全てお見通しなんだからね!!
そういえば、昨日も変な顔をしてコソコソとなんかしてたわ。
「いえ、違います。今回の企画を考えたのは……なんとあの天我先輩です!!」
天我くんが!?
あんたら、悪い大人が天我くんに変な入れ知恵をしただけじゃないの!?
「小雛ゆかりさん、24時間テレビで天我先輩と賭けをした事を覚えてますか?」
あー、あー、そういえばそんな事もあったような、なかったような……。
悪いけど、私は私にとって都合の悪い事は何も覚えないようにする主義なのよね。
だって、人間の記憶には限界があるんでしょ?
それなら、私にとって不都合な情報は綺麗さっぱりと忘れた方がいいに決まってるじゃない。
私がそう言ったら、プロデューサーを含めたスタッフ全員が頭を抱えた。
「それで、私にどうしろって? こう見えて私って大女優だから忙しいのよね」
「えっ? 越プロの社長さんに聞いたら、一週間くらい暇だって……いえ、なんでもありません」
分かればよろしい。
私はスタッフへの無言の圧を解く。
「コホン! というわけで……気を取り直してっと。小雛ゆかりさんの他に、この人も連れてきました!!」
ん? スタッフが手をかざした方角を見ると、1台の真っ黒なバンがこちらに向かってやってくる。
その黒いバンが私の近くで停車すると、見覚えのある奴が目隠しをつけて降りてきた。
「この雑な感じ。絶対にベリベリのスタッフでしょ!!」
ほらね。こいつだって私と同じ事を言ってるじゃない!
黒いバンから降りてきたあくあは目隠しを外して、すぐに私の顔を見る。
「ほら、やっぱり! どうせまた小雛先輩がしょうもない罰ゲームでも思いついたんでしょ!」
「はあ!? 今、やっぱりって言った!? 何がやっぱりよ! 私をあんたと一緒にしないでもらえる?」
「はいはい、ストップストップ!!」
ベリベリのスタッフが私とあくあの間に割って入る。
もう、なんなのよ。こいつと私が言い合うのなんていつもの事じゃない。
「これです」
だからその、これが何なのよ?
私とあくあは無言で顔を見合わせて首を傾ける。
「2人とも、この前も農業のゲームで言い争ってましたよね?」
「いやいや、あれはうちの小雛社長が雑に整地したせいで、フォークリフトが横転して地面に突き刺さったからですよ」
「はあ!? あんただって田んぼの上をトラクターで突っ切って、タイヤで苗を全部おじゃんにしたじゃん!」
再び、ベリベリのスタッフが私とあくあの間に割って入る。
もう、なんなのよ! こんなのいつもの事じゃない!!
「だから、これが原因なんです。お二人が農業のゲームで無茶苦茶にした天我農場のオーナー、天我アキラさんからの依頼で、我々は天我アキラさんと相談して2人のためにこちらの企画を考えました」
今度は何?
私とあくあの2人は顔を寄せ合うと、プロデューサーが手に持ったフリップを覗き込む。
【小雛ゆかりと白銀あくあの師弟ぶらり旅】
何これ? 私とこいつが一緒に旅するの?
ふーん、変な企画かと思ったけど、ただの旅行なら全然アリね。
むしろ番組の予算を好き勝手使って旅行できるなんて最高じゃない!!
「えー、それではこの携帯端末をどうぞ」
何これ? 私はプロデューサーから最新型の携帯端末を受け取る。
私とあくあは顔をピッタリとくっつけると、そこに表示された画面を覗き込む。
【あくたんゆかりんのカップル共同垢】
何これ? 急に寒気がしてたんだけど?
私は無言の圧で、プロデューサーの着ていた上着を脱がせて奪い去る。
「えっと……ですね。企画を説明させてもらうと、2人には今からこのSNSアカウントに、自分達がラブラブだと思う写真を投稿してください。その写真についたファンのコメントや反応を見て、最新型AIの3510が多角的な視点から恋愛パーセンテージを弾き出して数字化してもらいます。お二人はその数字を元に手渡される旅の資金を使って、ゴールを目指してください。ゴールはそうですね……関西のどこかでいいんじゃないですか。それも2人で話し合って決めてください」
ゴール地点がふわっとしてるのは流石にいい加減すぎるでしょ!!
それと私とこいつがラブラブの写真? あんたら、ちょっと頭がおかしいんじゃないの?
ていうか、そのAI……ポンコツじゃないでしょうね? 心なしか楓やえみりちゃん並のポンコツ臭が出てるけど、本当に信用していいの? メチャクチャな数字を出したら、開発者を呼び出すんだからね!!
「とりあえず、この場で試しに写真を撮ってください」
仕方ないわね。
私はプロデューサーに指示された通りにカメラを構える。
「ほら、あんたもぼーっとしてないで、一緒に写真撮るわよ!」
「わかってますって」
私とあくあは適当に写真を投稿してSNSに投稿する。
するとすぐにコメントがついた。
【雪白えみり:これはカップルとは言えませんね。もっとくっついて】
【森川楓:義務感半端ない】
【白銀カノン:やらされてる感がすごい】
【桐花琴乃:これではいいねがあげられません】
【これガチ?】
【↑カノン様やえみり様、姐さんのコメントがついてるからガチじゃない?】
【↑森川も入れてあげて】
【森川楓とかいう国営放送のアナウンサーなのに、ソースとしての信頼度が低いやつ草w】
【多分、何かの企画じゃね?】
【↑ありえる。ベリベリがまたなんかやってそう】
【聖女新聞が、あくあ様と小雛ゆかりのビッグカップル誕生っていう記事を出してたぞ!!】
【↑あそこの新聞は話半分でいいから】
【しかし、この写真はひどいw】
【あくあ様半目になってるw】
【これがカップルとかやだ】
【小雛ゆかり、真面目にやれ!!】
はあ!? 私はちゃんと真面目にやってるじゃない!!
何、こいつ、私に喧嘩売ってるわけ!?
「小雛先輩、一般人とレスバしないでください」
何よ、その目は!
ベリベリのプロデューサーやスタッフが私の事を残念なものを見る目で見つめる。
「えーと、ちなみにAI3510の判断によると、恋愛ゲージはマイナス100でした。というわけで旅の資金として用意していた初期のお金はこちらで回収します。あっ、本当は初期資金じゃ足らなくてマイナスになるんですけど、最初からそれだと企画倒れになっちゃうのでここはスタッフの判断により免除しておきましょう。次からはちゃんと気をつけてくださいね!」
「はあ!?」
ふ・ざ・け・る・な!!
やっぱりポンコツAIじゃない!!
私が文句の一つでも言ってやろうと思っていたら、後ろからあくあが私の体にしがみついて阻止をする。
「小雛先輩ストップ。落ち着いて!」
「はあ!? これが落ち着けるわけないでしょ!」
あー、もー!!
いいじゃない。こうなったら初期資金ゼロでもなんでもやってやろうじゃないの!!
私は売られたケンカは全部買う主義だ。
あくあは私が冷静になったのを見て、拘束していた私の体を解放する。
「それでは最後に企画を考えた天我先輩からのメッセージで、小雛ゆかりさん。そして、後輩。いつも言い合いをしてる2人が少しでも仲良くなれるようにと、我が頑張ってベリベリのスタッフの皆さんと企画を考えました。よければこの旅を通じて、2人とも仲良くなってください。だ、そうです! それでは、陰から見てるので、頑張ってくださいね!! あっ、ちなみに長距離のヒッチハイクとかは禁止ですよ!!」
チッ、バレたか。
こいつを路上に立たせて、それに引っかかったバカみたいな顔をした奴らに関西まで連れて行かそうと思ったのに!!
「はぁ……」
私は一旦頭を抱えると状況を整理する。
とりあえずゴールに指定された関西を目指すとして、移動のための資金を稼がなきゃいけない。
問題はその資金をどうやって稼ぐかよね。
「小雛先輩、とりあえず写真撮りましょう。今は1円でも稼がないと」
「そうね。っていうか、そもそもここはどこなのよ!?」
私とあくあは少し歩くと見覚えのある場所に出た。
「ねぇ、あれってコンテナじゃない?」
「ああ! 品川の大井ふ頭か!」
ちょっと待って、今からこいつとラブラブの写真を撮らなきゃいけないのに、ここじゃあカップルが映えるポイントなんてどこにもないじゃない!!
「これで、どうやって写真撮れっていうのよ。あんた、なんかいいポイント知らない?」
「うーん……波止場とか貨物列車、物流工場のベルトコンベアをバックに写真撮ったりとか?」
こいつ本気で言ってる?
そんなのどれもカップル写真っぽくないじゃない!
あと、その写真で喜ぶのは天我くんだけでしょ!!
「あんたに聞いた私がバカだったわ。とりあえずさっきの公園に戻りましょう」
「ですね。俺もそっちの方がいいと思います」
なんかスポーツするところがたくさんあったし、まだそっちの方が映えるポイントとかある気がする。
私とあくあはさっきの駐車場に戻ると、そこから公園の中に入っていった。
野球にホッケー、テニスに陸上競技場か……。うーん、カップル映えの写真と考えるならどれがいいかな。
「あっ、小雛先輩、あっちにドッグランがありますよ! あれにしましょうよ!」
「ちょっと、待ちなさいよ! もー!! あんたがただ単に犬を見たいだけでしょ!!」
はぁはぁ、はぁはぁ……あんた、足早すぎるのよ! ただでさえ無駄に足が長いんだから、追いつく方は大変なんだからね!!
私はあくあの後を追ってドッグランと書かれた場所に到着する。
ふーん、そこそこ人がいるじゃない。
あくあに気がついた人達が一斉にざわめく。
「あくあ様!?」
「どうして2人がここに!?」
「貴女、SNSのトレンド見てないの? 今すぐ見た方がいいわよ」
「つまりあの企画中ってことよね」
「ほら、見て、あそこにカメラを持っている性格の悪そうな顔をしたスタッフがいるわ!」
「きっとベリベリのスタッフ達よ! ニヤニヤグヘグヘしてて不審者そのものだもの!!」
うんうん! うんうん!
腕を組んだ私は犬を連れた飼い主達の言葉に首を何度も縦に振る。
「うぉっ!」
少し私が目を離した隙に、あくあがメス犬達に飛びつかれてもみくちゃになっていた。
あら、よかったじゃない。モテモテで羨ましいわよ。ぷぷっ。
「ははっ、みんなすごく元気だな。ほーれ、よしよし」
あくあに撫でられた犬達が仰向けになって尻尾を振る。
所詮はメス犬か。男に撫でられただけでコロッと服従しちゃうなんて単純ね。
「すごい。さすがはあくあ様!」
「うちの子なんて男子を見ただけで唸り声をあげてたのに!」
「あるある。動物って感覚が優れてるから、嫌な事してくる男子にはやたらと吠えるよね」
「さすがは生物の王。動物相手にもわからせてくる!!」
「動物が本能で服従しちゃう相手に、人間ごときが勝てるわけないんですよ」
「うちのいっぬが羨ましい……」
「一緒になって仰向けになったら、間違って私のおへそあたりも撫でてくれないかしら」
「ちょっと行ってくる!」
ちょっと行ってくるじゃないでしょ!
私は犬に混ざって撫でられようとするプライドのない飼い主達を睨みつける。
すると、私に睨みつけられた飼い主達は、慌てて元の位置へと戻っていった。
はいはい、それでいいのよ。そこ、ステイ!
あんたの犬もちゃんとステイできてるんだから、飼い主もちゃんとステイできるわよね?
「小雛先輩、見てください。この犬の眠たそうな顔、うちのるーな先輩にそっくりじゃないですか!?」
「あはは、本当だ。ちょっと半目なのがいいじゃない!」
私は半目の犬を撫でようとする。
ちょっと! なんで私が撫でようとした時だけ噛もうとするのよ!!
「それとこの犬、ここだけ月の形になってるんですよ!」
「あっ、本当だ!!」
あっ……これ、いいかも!
私はすかさず携帯端末のカメラを起動させると、あくあと顔を近づけて一緒に写真を撮る。
それをすぐにあくあに見せた。
「ほら、これでどう?」
2人ともさっきより自然な感じで笑ってるし、間に入った犬が構図的にも私達の間にある隙間を埋めて、お互いの距離を縮めているように見える。
これならさっきよりいい判定もらえる事間違いなしでしょ!
逆にこれでゼロ判定とかマイナス判定だったら、このポンコツを開発した製作者のところに本気で凸るわ。
「おお! さっきのより全然いいと思います。これを投稿しましょう!」
私は文章を打って写真をSNSに投稿する。
【アヤナちゃん見つけました!】
頼むわよー! 流石にスタート地点でリタイアなんて私のプライドが許さないもの。
私はあくあはSNSの画面を何度も更新して確認する。
【月街アヤナ:えっ!? わ、わ、私!? あっ、写真はその、いいと思います】
【白銀カノン:わー、かわいいー! これはさっきよりもすごくいいと思います! そういえば私、まだシロちゃんとも触れ合った事ないんだよね……】
【桐花琴乃:お二人とも楽しそうでいいと思います。やっぱり動物は自然な感じにしてくれますね】
私は3人のコメントにニッコリする。
そうでしょ。そうでしょ。
【雪白えみり:小雛パイセン……勝てないからって動物に頼るのはずるいですよ】
【森川楓:そうだそうだ! 他人の犬でそれっぽい写真を撮るのはずるいぞ!】
【鞘無インコ:はー、おもんな。ゆかり、流石にそれはせこいで】
う・る・さ・い・わ・ね!
ちょっとスタッフ! この荒らし3人ブロックして!!
【城まろん:いいな〜。私も犬さんを飼いたいな〜】
【ヴィクトリア:ふふっ、犬って素直でいいわよね】
私の隣であくあが「貴女達の犬ならここにいます」と呟く。
あんた、それマイクに全部入ってるからね。
後で削除するスタッフさんの事を少しは考えなさいよ。
【これはずるいけどあり!!】
【かーっ、動物に触れ合ってる時の男子、それもあくあ様とか最強すぎる】
【さっきのカスみたいな写真と比べたらかなりよくなった】
【これはあり。カップルで動物飼うとかいいよね】
【シロちゃんと戯れてる時のあくあ様もそうだけど、動物とあくあ様は鉄板】
ちょっと! あんた達、あくあの事ばっかりじゃない!
これでも私、女優なんですけど!? だから少しは私の事も褒めなさいよね!!
【小雛ゆかりが動物と喧嘩してない……だと?】
【猫に焼き魚を盗られて喧嘩してた小雛ゆかりが成長したなあ】
【あくあ様がいれば、あの小雛ゆかりですら動物と戯れられるんですね】
こいつら、もしかして私に喧嘩売ってるのかしら?
携帯端末を手に持った私の手がプルプルと震える。
「小雛先輩、落ち着いてください。重要なのはAIの出した数字ですから!」
「そ、そうね」
確か投稿してから集計に10分くらいかかるんだっけ。
私は10分後にもう一度SNSをチェックしてAIの判定した数字を確認する。
【うーん。悪くないけど、犬に頼りすぎてるのでラブラブ度は12%くらいかな! 次に期待ってことで!!】
12%!? ふざけるな!!
確か1%が100円だから……1200円!?
こんなの絶対に無理でしょ!!
「ちょっと、あんた、写真とってバンバンあげるわよ!!」
私は近くにいた飼い主の1人にカメラを渡すと、そこに居た犬達と記念写真を撮ってはSNSにあげるを繰り返す。
【雪白えみり:小雛パイセン、流石に犬連投はちょっと……】
【鞘無インコ:少しは稼げるからってせこいで!!】
【森川楓:もっと他に撮る写真ないの?】
う・る・さ・い・わ・ね!
私だって他に撮る写真があったら、こんな苦し紛れの手法を使って苦労なんてしてないわよ!!
「そろそろね。確認するわよ」
10分経った後に私はSNSをチェックする。
800円、1000円、500円、800円、700円、600円、300円、100円、0円、0円……。
10枚、いや、最初の1枚を入れて合計11枚で6000円か。
AIのコメントを見る限り、犬との写真の連投に怒ってるから流石にこれ以上はマイナス判定を喰らいそう。
「とりあえず。ここから抜け出して市街地に行きましょう。それと……」
「どうかしました?」
私はあくあの姿を見てため息を吐く。
「それと、あんた一度どこかでお風呂に入るかシャワーを浴びた方がいいわよ」
犬にべろんべろん舐められてとんでもない事になってるし、少し臭ってるもん。
私は近くでタクシーを拾うと一番近くにある安いホテルに向かってもらう。
漫画喫茶とかもあるけど、流石に危険よね。
こいつは平気そうな顔してるけど、大人としては念を押してでも安全な方を選択したい。
「ほら、早くシャワー浴びて来なさいよ。あんたの服は私がコインラインドリーに入れて来てあげるから」
「すみません。小雛先輩……俺のために」
気にするなって言ってるでしょ。これは仕方のない事なんだし。
私はあくあの服をコインランドリーで回している間に貰った携帯端末を眺める。
そこで私はトップのニュース記事を見て固まった。
【白銀あくあ様と小雛ゆかりさんが都内のホテルに姿を消す。熱愛発覚か!?/聖女新聞】
ふざけるな!! あんたのとこの新聞、さっきから誤報ばっかりじゃない!!
ていうか、知っててわざと書いてるでしょ!!
私はニュース記事のコメントへと視線を向ける。
【ラーメン捗る/オーナーコメント:2人がホテルに入って行く後ろ姿。こーれ、ラブラブ度100%です!】
【試しにこの画像をAI3510で診断したらラブラブ度1200%だったぞ!】
【あーあ、この写真をあげてたらなぁ】
【さっきまでいっぬとの写真を必死に連投してた小雛ゆかり草w】
【あれ? これってある意味でもうゴールしてるんじゃ……】
【なるほど、ここが本当のゴールだったんですね!!】
違うって言ってるでしょ!!
私はコインランドリーであくあの服が乾くのを待っている間、聖女新聞に苦情の電話を何度もかける。
「ちょっと! なんで電話が繋がらないのよ!! もう!!」
こうなったら、出るまでかけてやるんだからあ!!
結局、あくあの服が乾燥し終わるまでの間、聖女新聞への電話が繋がる事はなかった。
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